養子を受け入れるにあたり、児童福祉施設との関係はできるだけ良好にしておきたい。
私たちが住む地域の唯一の窓口。
次の面談スケジュールも決まっている。
この児童福祉施設で虐待が行われていたことについて、前回の面談で説明を受けた。
過去に起きたこと、として理解した。
該当の職員は既に退職済ということだった。
しかし、またニュースになった。
今年の3月まで虐待は続いていたようだ。
身体的虐待や心理的虐待が複数回起きている。
勧告を受け、改善すると発表した後も続いていたということだ。
とっくに改善されていることだと思っていた。
認識が違ったようだ。
しっぽ『この前の面談の時、現在は起きていないということですよね?って担当に確認したよね』
まさお『調査中でって、濁していたような気もするね』
しっぽ『まさお、どう思う?
施設で虐待が起きていたのは事実だけど、子どもたちは何も悪くないから、養子の件はこのまま進めたいと思ってる』
まさお『そうだね。
養子を受け入れない理由にはならないよね。
施設側にはちゃんと説明をしてほしいけど』
窓口が1つだということも少々納得がいかない。
他の施設から受け入れたいのであれば、民間団体を選択しなければならない。
数年前に民間あっせん団体の話を聞いたことがある。
費用が驚くほど高額なのはもちろんだが、考え方や方針も賛同できなかった。
少し、恐怖も感じた。
良い団体もあるのかもしれないが、私たちは民間団体からの受け入れはしないことにした。
予定通り、現在やり取りをしている施設から、養子を受け入れる準備を進めることにした。
不安はあるが。
次の面談では、どのような説明があるのだろうか。
なんであれ、子どもたちが不憫だ。
早く解決してほしい。