うっかり車内に忘れ物をしてしまった。
寝袋を。
なぜ忘れたのか、と最終的には取り戻せたのだが、取り戻さなかったことを書いていく。
原因は安い寝袋の外れるベルトの対策をしていなかったこと。
また、保管している駅が現在地から遠くて、往復交通費が寝袋代の半分くらい、往復時間が普通列車で5時間かかってしまうので受け取りを放棄することを選んだこと。
これらを頭の整理がてら書いていく。

以下長文。

冬休み初日、ソロキャンに伊豆へでかけるところだったわたしは、リュックに寝袋をくくりつけて、東海道線下り方面の電車に乗った。
前日の仕事疲れが残っていたせいか、出かけるのが10時と遅くなってしまった。
電車に乗り、川崎で乗り換え、熱海で乗り換えたところで、間違えて、東海道線下りに乗るが一駅で気づいて、函南で引き返し、熱海に戻ってきたところで寝袋がリュックから外れていることに気づいた。

原因は中国製の安い寝袋のベルトのバックルが引き合っていないと抜けてしまう、謎仕様だったこと。それを意識せずに今までは袋に入れてから持ち運んでいたので、落とさなかったが、今回は直接リュックにくくりつけて、腰の下あたりにぶら下げていたら、気づかずに落として、忘れてしまった。
その時にスマホゲームに熱中していたのも大きい。

仕事開けの休日初日の午前は頭がお休みモードで、ぼーっとするのだが、

その頭がぼーっとしている時に何故か何連戦と飽きるまでやりたくなってしまう。

わたしはそうしてスマホに気を取られ、荷物に注意が向かなかった。

まぁ落としてしまったものは仕方ない。気づいたところは不慣れな旅先での駅。

若干パニクりつつもとりあえず気づいた熱海駅の駅事務所へ問い合わせ。
なかったので、JR東日本ホームページから電話番号を調べて、乗り換えた川崎駅、函南駅で届いているか問い合わせ。
駅にもなかったので、車内だとふんで、問い合わせ。
JR東日本でなかったので、JR東海へ問い合わせ。(JR東日本と違い、メールフォームからのため、返信にタイムラグがある)

最初の問い合わせで、諦めてキャンプ場に行ったため、寝袋なしの冬のテント泊となった。着込んでカイロをつけて、床はマットを敷いていたため、ギリ夜を越せた。正直危ない。

諦めて旅先のキャンプ用品店で新しい寝袋を手に入れたところで若干の違いがあるもののもしかしたらこれではないでしょうかと書かれたJR東海からの落とし物発見メールが届く。
とすぐ後から電話がかかる。特徴を昔買ったAmazonの購入履歴を見つつ(こういう時、携帯2台持ちのわたしは操作しやすい)忘れ物管理の人に伝えて、沼津行きと静岡行きの記憶違いがあったもののほぼ一致の品が見つかった。
問題は冒頭に書いたとおり、三島のキャンプ用品店から保管している浜松まで、普通列車で往復5000円
かかり、往復5時間かかること。落とした寝袋は10000円。取りにいくなら、かなり微妙な手間と出費。
郵送の着払いもできるが、間違っていた場合の返送の手間が煩雑らしい。

今買った寝袋を返品して、浜松まで今すぐいくのは、今日のキャンプ場予約時間に間に合うか微妙。よしんば遅れる連絡をしても、
日没後の山道歩き(わたしは徒歩or輪行キャンパーなので)は結構危険。

今日のキャンプ場キャンセル代も発生する。
さらに浜松で別に宿を取り、明日の予定がだいぶ変更になりそう。

着払いにして、後日寝袋は回収。今日行くキャンプ場はかなり冷えるので、寝袋無しは死活問題。

寝袋はドンキあたりの安物で済まして、カイロを大量に入れて今日のキャンプ場の夜を越せるかは不安が残る。

以上を踏まえ、ここまで粘っておいてなんだが、1万円の寝袋の受け取りは放棄することにした。

ちなみに、この時、タイヤ径9インチの超ミニ折りたたみ自転車を試乗もせずに旅先で初めて乗ったら、ハンドルの取り回しが死ぬほど不安定で、左右にふらつき、後方からの自動車が怖くて乗れない、縁石の段差が越えられないことに気付いて、ぶっちゃけジョギングの方が疲れないし、早い。
それで旅先の自転車屋、ホームセンターで千円払って廃車にしようと思っていたところだった。

さらにちなみにたった今なんとなく買った寝袋が化繊入りで安いけど、デカくて重いので、ダウン入りの高い分、コンパクトで軽いのに交換してもらおうと思っていた。

結局、ホームセンター併設のキャンプ用品店に戻り、折りたたみ自転車を廃車にしてもらい、(5万円したが、いい勉強代となった...)
化繊の寝袋をダウンに交換してもらった。(始めに適当に交換用のを選んだらコンパクトすぎて夏用だったらしく、店員さんが改めていいの(ナンガUDD BAG 630DKとSOLエスケープヴィヴィ)を丁寧に選んでくれた。感謝。)

キャンプ場には無事なんとか軽装にしたおかげで山道を日没頃にたどり着き、店員さんガチチョイス(適当なの選んだら冬キャンプは低体温症で死にかねない。)暖かい夜を過ごすことができた。

不注意から失敗しても、対応は後悔しないくらい最後までやりきったかどうか、何が自分の一番したいことかを優先して決めて行動するってことがわかった日だった。