精子調整のお話ですよ


精子を調整しております

胚培養士になって初めて頂いたお仕事は精子調整からでした


先ずは液化から

シリンジ法をする時とかに射精後15分ほど静置しましょうとか読んだことがありませんか?

精子ってね厳重に守られて出てくるの

おかげでガッチガチ

粘性も相まって液量測るのもたいへん

なので15分間静置しておく


そうするとね液化してくれるからスムーズに計測とかもできるし何よりシリンジにも入れやすい


そしたら遠心分離で精子をキレイに洗って、更に濃縮させていきますよ

さっきも言ったけど、精液には精子の他にもタンパク質やら何やらがたくさん入っているの

中には精子の受精能獲得を抑えちゃうタンパク質もあるから取り除いてもいるよ


この時に密度勾配遠心分離って技術で精子とその他を別けていく

その精度を上げるとたまに話題に上がる産み分けの方法にも繋がるんだよ


最近ではこの遠心分離の時にかかる負荷も静止には悪いんじゃないかって話も出てきていて

遠心分離を行わない精子の選別法の開発されています

まだまだ器具が高くてね、、、

先進医療のお話へ続く


そんなこんなでキレイになった精子くんたちをいざ卵の下へって送り出すのが人工授精


患者さんの前にはほとんど出てこないけど培養士はこの時期にはお手伝いをさせて頂いています


 

 



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