自由と孤独。


これのことに膨大な時間を費やしてきました。

まー、よく考えたわ。



とにかく体制に飲み込まれたくねえ!

と、抵抗を続けてきました。



自由でいたいんだよ



と、ドラマ探偵物語で、松田優作扮する工藤俊作が第一話で語った台詞よろしく



本当に自由になりたかったです。



物理的に自由だった時もあります。

でも、自由じゃなかった。

自由という幻想を追っていたのかもしれない。



脚本家を目指した時期もありました。

とにかく規制ルートいけないのわかってたから。

でも、外れたルートでも上手くいかなかつた。笑



そして、自由を求める反面、

猛烈に孤独でしたね。ほんと、孤独。



宮崎アニメでも1番好きなのは、「紅の豚」で、

その中の、戦争で奇跡的に生き残った主人公が、

「お前はそうやって1人で飛んでろって言われた気がするぜ」という台詞がやたら沁みたんですよね。


シュールなシーンが好きでした。


ちなみに今1番好きなのは、「ハウル」です。不動。

この映画も、ハウルに孤独を感じますからね。

家の話だしね。



で、最近ですね。

結構自由なんですよ。

会社員ですよ。



会社員のくせに自由なんです。

お金持ち?

希望は捨ててませんが、お世辞にもお金持ちではありません。


でも、自由です。



会社員じゃなくて、フリーで独立、さらにはFIREとかしちゃうと。



よく描かれる自由像じゃないですか。



実際自由なのかもしれない。

でも、ほんとかよ?

って、思うんですよね。



それ、実現しても不自由な人いるんじゃないかなー?と。



僕はフリーランスやってましたが、

あんまり自由じゃなかったです。

物理的には、今より自由でした。間違いなく。



でも、今の方が自由です。

それは、本当に自分が自分に与えたからですね。

まあ、許そうか、と。



自分で在ることを許すと、自由です。



反対に物理的にどんなに自由になっても、

自分で在ることを許さないと、不自由だと思います。



では、孤独は。



いや、孤独です。いろんな場面で引き続き孤独。

でも、悪くないです。孤独もね。



いろんな場面で調和しないし、

なんか合わねーなって思うこと多いし、

つまんねーなと思うことも多い。



まあ、孤独ですよ。



でも、悪くない。



なんだろ。やっぱりこれも自分を受け容れたから

なのではないか?と、思います。



あんだけ欲しかった自由は、

制限の中にも普通に存在してた、と。



まあ、この味のある人生に気づき始めた頃ですね。



まあ、20代の時の自分では、到底感じれないでしょうね。

今の感覚は。可能性が広がりまくってて、

何にでもなれるっていう誤認をしてましたし、

それでも良いね。と、思います。



めちゃ、挫折して、傷ついて、無力感も感じて、

足掻いて、足掻いて、足掻いて、ここまで来ました。



で、思ってたのとちゃう!の自由が見つかりました。



自分の思い描いてた自由とは随分違うけど、

結構この自由の方が自由度高いかも。



そしたら、たまたまこの番組を録画出来ました。





ヤマザキマリさんの回。


良かったねー。メインテーマが正に自由と孤独。



ヤマザキさんは、世界中を飛び回ってるし、

若い頃から、自分のやりたい画家を目指して、

イタリアへ飛び込んだり、自由の代名詞的存在に

見られがちですが、



正に自由のしんどさを自らの身をもって

体感し続けて来た人とも言える人で。

同時に自由と共に存在する孤独とも向き合ってきた人だなと、1時間の短い時間でも伝わってくる番組でした。



昔から、ヤマザキマリさんは好きで、

いろんなインタビューや対談も見てきましたが、

今回は若者向けて語るから、テーマとして、

かなり本人の本質に迫る内容でした。



自由も孤独も味わった人が、

一周して、折り合いの付け方を見つけて、

自由や孤独のしんどい面とも仲良くなった姿を

体現されていて、年は離れてますがすごく共感しました。



あと、最後の山下達郎さんの自画像のくだりは泣けた。



本日の14時から再放送があるそうな。

仮に見逃しても、たしか再放送でもNHKプラスで一週間は見れるはずです。



と、長考してきたテーマのため、長くなりましたが、


自由も孤独もセットにはなってますが、

自由はそんな生やさしいものでもないですが、

それでも自由が好きで、孤独も受け入れて。