Y2Kと浜崎あゆみとゆきざき | ラフラフ日記

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主に音楽について書いてます。

そのつもりで聞いたんじゃないのに、「浜崎あゆみ」が出てきて吃驚した。

 

 

TaiTan(Dos Monos)と玉置周啓(MONO NO AWARE)とによるポッドキャスト『奇奇怪怪』で、映画『パスト ライブス』の話と窪塚洋介の名言が~が気になって聞いてたら、「浜崎あゆみ」が出てきた。(1:05:20 あたり)

 

「Y2K」の話で、「Y2K といったら?」というのをリスナーから募集したのか、それで「浜崎あゆみ」と答えた人がいて、あゆの話になった。

 

そこでの二人の話(というか TaiTan)はもう聞いて欲しいのだが、「あゆって、なかなか文脈に完全乗っかってこない。むっちゃ謎なんだよね。最近も、ゆきざき(ジュエリーブランド)の広告とか女子高生の格好したりとかはあるんだけど。もっと完全なるクイーンとしてもう一回表に出てきてもおかしくないのに、意外とこの文脈を利用しようとしてこない。伝説の中で生きていくって感じなのかなぁ?」

 

そしたら、同じく『奇奇怪怪』の二人による連載でもこう書かれていた。(玉置周啓は寝坊で欠席とのことで笑、TaiTan 一人による)

 

 

「Y2K」の話で「あゆ」が出てきても、う~んとなってしまう私には刺さった。

 

そう!そうなんだよ!あゆってなかなか文脈に乗ってこないんだよ!

 

そこを指摘してくれる人がいて嬉しい。

 

「Y2K」がブーム?リバイバル?になってるかどうかは私にはよくわからないんだけど(そういや、IWGP も私見てない)、「Y2Kブームであゆがきて欲しい」とか「これであゆリバイバルくるんじゃ?」とか、あゆファンでも言ってる人見たことある。『M 愛すべき人がいて』のときとかもそうだったな。だとしたら、なんでもっとこの流れや文脈をあゆは利用しないんだ!なんでもっと乗っからないんだ!と、もどかしく感じるかも知れない。

 

けど、意図してか天然か、あゆはそれをしない。そこに誇りや志……ダイヤモンドの輝きを私は見ているのだと、上記ポッドキャストと連載は気づかせてくれた。

 

「ディーバ」とか「歌姫」とかからも、絶妙に距離を感じるんだよなぁ。

 

以前も書いた(※1)けど、「ディーバ!」とか言うときに “茶化し” を感じるときもあると。それこそ『M 愛すべき人がいて』のときに伊集院光が浜崎あゆみのことを「茶化さなきゃ好きと言えない感じ」と言った。『M 愛すべき人がいて』のときだって、あゆ本人がもっと出て行く方法もあったかも知れないけど、あゆは自らを茶化さない、“茶化し” には乗らないし媚びないということなのだろうか。

(前に、ブルボンヌさんが「オカマ的な茶化し目線」と言っていたなぁ。それに媚びる流れもたくさん見てきたから、あゆには媚びないで欲しいとか私書いてたんだよなぁ)

 

上記「奇奇怪怪の百貨戯典」の記事で言うならば、“チョケない” ということか。だけど、白木善次郎(ロバート秋山)の TORIMAKIサービスには乗ったりするんだよね。前にも書いたがパロディもできるというか。そこらへんの匙加減というか、天性のものだと思う。

 

それと、あゆがチョケても輝きが勝ってしまうということだとも思うし、損得で動いてないからだとも思う。

 

(※1)この記事読み返して思ったが、ディーバとか歌姫とかの文脈から解放されて輝く宇多田ヒカルと、ディーバとか歌姫とかの文脈から距離を取って輝く浜崎あゆみ…ってことかな?

 

冒頭のポッドキャストでは「ケータイ小説」も出てくるのだが、この記事も思い出した。

 

※ この記事は 2010年9月に書かれたもので、後に「NO FUTURE」(2015年) で「携帯」が出てくる。

 

考えられるのはご本尊の浜崎とポスト浜崎文化とは受容の質が違うのではないかということだ。

 

「ケータイ小説」は「ポスト浜崎文化」で、「浜崎あゆみ」は「小説」として受容されていた?

 

「Y2K」は「ポスト浜崎文化」であって、「浜崎あゆみ」ではない?

 

「浜崎あゆみ」と「浜崎あゆみ的なもの」とでは何かが違ってきてしまうと、私はここでも考えてたんだなぁ。

 

ポッドキャスト『奇奇怪怪』、ここでは「あゆ」の話だけ書いてしまったけど、映画『パスト ライブス』の話なんて聞いてるだけで泣きそうになってしまったし、とても面白かった。他の回も聞きたくなっていくつか聞いてる。

 

二人のやりとりや話し方も良くて、TaiTanさんの話し方良かったなぁ。「あゆってこうでしょ」とかじゃなくて、「あゆってなんなん?」ってぶつかっていく感じが、あゆのことをこういう風に語る人はじめてじゃない?ってくらい嬉しくなった。

 

そのポッドキャストでも記事でも話題に出た「ゆきざき」のムービーがこちらです。

 

(ちなみに、女子高生の格好したり〜はこちら → 浜崎あゆみ / BYE-BYE )

 

浜崎あゆみをブランドアンバサダーに迎えた理由や熱意を明らかにした、「ゆきざき」社長のコメントが以下で読める。

 

https://twitter.com/GC_YUKIZAKI/status/1708650216994582945

 

■浜崎あゆみ ゆきざきブランドアンバサダー就任特設サイト

https://gc-yukizaki.jp/s/ayumi_hamasaki_yukizaki
 

あまり使いたくない言葉だけど、やっぱりあゆって “本物” なんだなぁ。

 

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「リバイバルとかノスタルジーとかと浜崎あゆみは相性が良くない」という指摘はおそらく当たってたんだなぁ。それでも、きっかけは何でも良いとは思ってるけどね。

 

 

 

とかなんとか言ってるうちに、こんなニュースきた!