2011年3月11日(金)14時46分、私は会社にいました。
個人的な話ですが、私は、今月1日から新しい職場で働き始めました。
実は、久しぶりの社会復帰でした。
将来への不安を抱えながらも、怠惰な生活に甘え、でも、そこから何とか抜け出さなければならない!と、やっと決めた仕事でした。
無職のときの、あの、情けないような後ろめたいような独りぼっちのような、惨めなような、あのなんとも言えない気持ちは、絶対に忘れないと思いました。
そして、仕事が決まったときのあの気持ちも、忘れないようにしようと思いました。
転職はこれが初めてではありませんが、何度経験しても、そう強く思うものです。
そうして、1日から働き始めました。
まだ慣れない職場、慣れない仕事。
そんな中での、今回の地震でした。
東北の被災者の方に比べれば、私なんて恵まれているし、働き始めたばっかだのなんだのといったそんな個人的な事情なんて言っていられない状況ではあります。
でも、人は誰でも、それぞれの事情を抱えながら生きているものですよね。
正直、不安で一杯です。
仕事や会社への不安と、地震の恐怖や不安が、ごっちゃ混ぜになって、泣き出したくも、逃げ出したくもなります。就職はもっと後にしとけば良かったなんてことまで、ちらりと頭をかすめてしまいます。
だけど、不安なのは、怖いのは、私だけではないですよね。
地震のことよりも仕事のことが不安になってしまうという、器が小さいというかなんというか、それだけ恵まれているということなんだけど、そんな私ですが、1日1日やるしかないんですよね。
ついつい先のことを考えて不安になってしまうけれど、1日1日、目の前のことを一つ一つやっていくしかないんだと。やっていけば良いんだと。
近道なんてないのだから。一つ一つ。
私は、この日本を、この街を、愛しているから、ここに育てられたから、ここで踏ん張ろう。
私は、ひとりではないから。
無職だった先月からはガラリと生活が変わってしまったけど、それだって東北の方に比べればちっぽけだし、自分が動かないと日本が止まってしまう!私が日本を支える!くらいの勢いで。
結局、何をゴチャゴチャ言ったって、朝になれば会社に行かなきゃいけないんだし、行くんだし、もう、仕方ないじゃないか! コノヤロー!
他にやることないだろ? やるしかないじゃん!
夜が明ける度に、良くなっていくよ。
友達がいる。家族がいる。
入って間もないけど、会社にだって、上司がいる先輩がいる仲間がいる。
ありがとう。あなた達に支えられています。
あなた達がいるから、私は動いていられる。
だから私も誰かに伝えよう届けよう。
ひとりじゃないと。
私に出来ることは今、「仕事をがんばる」ということしか思いつきませんが、それを精一杯やろうと思います。
毎日「辞めたい!」と思ったって良いじゃないか(笑)。
次の日になったら、忘れてまた出勤すれば。
あゆだって言っていた。
浜崎あゆみやっているのが辛くなったりする?と聞かれて、
「毎日思って、寝て起きると忘れてる(笑)」って。
夜が明ける度に、良くなる。
“現在(いま)がどんなにやるせなくても
明日(あす)は今日より素晴らしい”
桑田佳祐が「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」で歌っていた。
中島みゆきの「時代」も今聴きたいなぁ。
浜崎あゆみの「Life」と「RED LINE ~for TA~」が心に響いた。
「私が諦めようとしてる今日って日は、どこかの誰かが諦めたくなかった明日。」
「私が負けそうになっている今日って日は、どこかの誰かが戦いたかった明日。」
私が今いる場所も、どこかの誰かが勝ち取りたかった居場所なんだね。
人は皆、ひとりだけど、ひとりじゃないんだね。
何事も永遠に続くわけじゃない。
陽はまた昇る。
新しい朝をあなたと迎えられますように。
共に行こう。