「アレンジを変えてきたんだ」
『第59回NHK紅白歌合戦』を見ながら、私は思わず呟いた。
トップバッターで出てきた浜崎あゆみが「Mirrorcle World」を歌ったのだが、いつもなら “君は望んでいたのだろうか?” の後に間髪入れずに “始まりなのかって? 終焉なのかって?” って畳み掛けるカッチョ良いところを、なんか間奏が入ってしまっている。間奏っていうか、もう一回Aメロ(っていうの?)のところを繰り返している。
だから私は、アレンジを変えてきたのかぁって思った。それにしても、こういうアレンジは初めてだし、やっぱり間髪入れない方がカッコ良いのになぁ、でもひょっとしたらケガのことも関係してるのかなぁ、とか思っていたら、「思いっきり間違えた」んだそうです。緊張してるのが伝わってきたもんなー!
早く歌に入っちゃったってことか。そういや、字幕の出るタイミング変だったしね。
だから、もしかしたら、「Mirrorcle World」の魅力が少しだけ伝わらなかったかも知れないけど、そんなことは感じさせずに歌いきりました。私に「あ!間違えた!」と思わせずに、「アレンジ変えてきたのかなぁ?」って思わせたわけだし(笑)。
あゆって、緊張なんかしないように見えるのかなぁ?
いつだって完璧主義で、間違えなんか滅多なことじゃしないように見えるのかなぁ?
実は、ライヴ前とか、毎回毎回めちゃくちゃ緊張してるらしいね。
完璧にキメてそうで、実は必死だったり、せっかくキマッてたのにミスして人間くさかったり、そんな間違えを引きずってたりするんだよなぁ。
(大晦日のCDLで「紅白をひきずってるんですけど」って言ってた)
あゆ、右手でマイク持ってる。
それにしても、「Mirrorcle World」ってすごい曲だなぁ。
紅白は「Days」でくるのかなと思っていたけど、やっぱり2008年のあゆの曲といったら「Mirrorcle World」だし、こういう曲を紅白のような場でやってくれて嬉しい。
この曲には、結論なんて用意されていないし、与えてもくれない。だからといって、一方的に疑問をぶつけてくるだけでもない。疑問で埋め尽くされた歌詞なのに、疑問など寄せつけないくらいの力強さも持っている。
テレビではカットされてしまうけど、イントロではストリングスでクラシックに始まって、そこからFAXの受信音とともに、行進曲のようなリズム、裏のメロディとも言える鉄琴みたいな音が奏でる旋律、そしてサビでの爆発。爆発なんだけど、リズムを叩きつけるような抑えられた爆発というか、冗長なところがなく、爆発するところだけして後は静か、みたいな。
めまぐるしく変化していて、これとこれが繋がるなんて!ってアレンジのはずなのに、流れるように展開していき、それでいながら、決して流れてしまわない!
ヨッちゃんがこの曲をすごく好きだと言っていた。ギター少年(?)が惚れる曲なんだ。
バンドメンバー、ダンサーと総出だったね。
中居くんの「あゆ、大丈夫~?」で和んだなぁ。中居くん、ありがとう!
(中居くんが「マリア!」で「UNITE!」の動きしたの最高だったよ!笑 ←『スマスマ』)
2009年になりました。
今年もよろしくお願いします。