継続性と安定化が求められるWPS | ベレーザ・メニーナのサッカーは面白い

継続性と安定化が求められるWPS

2009年に華々しく?スタートしたアメリカの女子プロサッカーリーグ、WPS。
昨年に続き、また今年もチームが消滅。
よりによって、またしてもリーグチャンピオンだった、FCゴールドプライドが消滅に。
リーグ発足当初からの事業計画がそもそも間違っていたのでは、
という疑問さえ湧いてきます。

次年度は、
・経営状態のよい6チームに絞る
 シカゴは12月までの猶予期間をもらいましたが、難しいでしょう
 ボストン、ワシントン、ニュージャージー、アトランタ、フィラデルフィア、ウエストニューヨーク
 の6拠点のチームで。
 西海岸のチームがなくなり、北東部に集中することで、コスト負担、選手への負担は軽減されるでしょう。
 アトランタが残ったことは幸いです。
 西地区がなくなったとはいえ、西地区には根強い人気があるので、来季以降も新チーム加入の可能性は
 あるようです。シアトル、サンフランシスコなど。
・期間を短くし、夏には終わらせる (選手は下部コーチなどでの収入の機会が得られる)
などなど、その他、規模を小さく運営コストを削減し、より安定した継続性のあるリーグ運営に切り替える、と。

もともとのスタート時点の理念が、弱かったのか、甘かったのか、
スポンサー頼みの運営が楽観的すぎたようにも思います。

日本から見れば、海外への可能性がやや閉ざされた感はありますが、
長期的に見れば、アメリカ国内重視で安定した運営を存続させてもらったほうが、
よいようにも思いますし、日本国内リーグのレベルも上がっていますので、
ますます国内で切磋琢磨して世界の頂点を目指してほしいと思います。

女子サッカーのプロ化、というモデルはまだまだ難しく、
やはり地域の支え、地域社会とのつながり、スポンサー企業の理解、
など、支えあっての堅実路線が、最適なモデルではないでしょうか、と思います。
その意味で、湯郷ベルや、マリーゼ、浦和などのモデル、
そして、来季からのベレーザのモデルの成功が、
将来を目指す子供達の夢を確かなものにしてくれると思います。
これからのなでしこリーグの発展を楽しみにしています。