子ども発達インストラクター、ラトレミュージックスタジオ主宰の相澤陽子です。

こちらでは数年ぶりの投稿ですが、息子はついに中3になりました。

その間色んなことがありましたがいつか気力があればまた投稿します。

今日はそんな息子と良好な関係を築くために取り入れたたった一つの方法をお教えします。

それは

「息子は《推し》だと思うべし!」

です。

今やオタク用語ではなく常用語となった「推し」っていうワード、とっても便利ですよね。
この言葉、厳密には二段階に分けて使います。

まず思春期前期(私は「反抗期」というワードは使いません)期間中に使用する場合は《心の中で》自己完結です。
「うるせーな」と言われようとも
「キモい触るな」と言われようとも
心の中で「キャッ推しがキレてる❣️」と思うと乗り切れます。
思春期は子供から大人になる過渡期で大切な時期であるはずなのに親の言いなりにならないことで親の方がイライラしてしまうのです。
少なくとも私はそうでした。
我が子だと思うから腹が立つのです。
「推し」であれば汚いのも臭いのも乱暴なのも全て許せちゃう。

そして、思春期後期は高校受験の時期とも重なりそろそろ自分だけでなく周りのことや将来のこと、やりたいことだけでなくやるべきことを考えたりと、彼が置かれている状況の中で自然に心が成長して暴力的な言葉や態度が落ち着いてきます。
発達心理学的にも「ピアグループ」という時期に近づいてきます。

そうすると今度は「推し」であることを前面に出します。
朝起きれなくて何度も起こすと「うるさいな。起きるってば!」となる。
私は「はいはい、悪いけどママの推しだからあなたが寝起き悪くても怒っても私はへっちゃらなのよ。起きるまで起こしますからねー」とサラリと流せるのです。
そして「推し」と言われちゃった息子は渋々ですが私の話を聞いて行動に移してくれます。
だって自分を応援してくれてるファンに酷い言葉を投げつけたりできないですものね。

間違っても一段階目で「推し」を伝えてはいけません。
「きもっ」が2倍になるだけなので。
あくまでもママの気持ちの持っていき方が少しでも楽になるためのアイディアです。

そして、思春期の
「親の言うことを全然聞いてくれなくて」
は、親の方が引くべきです。
子どもはホルモンバランスの乱れから来る体の異変だけでなく、《不当な万能感(発達凸凹ちゃんには特にありがちな「自分はなんでもできる人間である」と必要以上に思い込んでしまうこと》から抜け出して、できないことがあるんだと気づいたりできないことに立ち向かうために虚勢をはったりと、人生を1人で渡っていくための試行錯誤をしているのです。

思春期前期は歳の離れた妹たちが絡んでくるのが嫌で嫌で仕方なかったようでいつも妹たちを傷つける言葉ばかり我が家には飛び交っていました。
何度注意したことか…

でも、妹たちの方に「お兄ちゃんが忙しい時は話しかけちゃいけない」「お兄ちゃんの席に勝手に座っちゃいけない」など、距離を取るように伝えました。
今では兄妹3人でお出かけしたり留守の面倒を引き受けてくれたり妹たちのイベントに付き合ってくれたりするようになりました。

妹たちにとってもお兄ちゃんは「推し」なので、また仲良くしてくれるようになって大喜びです。

「思春期息子は《推し》だと思うべし」
発達凸凹ちゃんの同じ悩みを持つママたちにお知らせしたら「それいいね!」と大好評でした。
とくに、言語能力の高い子は頭の回転が早くて人の傷つくような言葉を敢えて次から次へと繰り出すことに長けているので真正面からぶつかってしまうとママの方が疲弊してしまう。
疲弊しきってしまったママに《息子の推し活》をオススメしてみました。
ちょっとうまく行き始めたようです。

ぜひお試しください♪