★ﾚｲﾄｼｮｰ 塀の中のｼﾞｭﾘｱｽ･ｼｰｻﾞｰ！★

｢ブルータス…お前もか…｣


この台詞は知っているが実は余り良く知らない。【シェイクスピア】の【ジュリアス・シーザー】





【塀の中のジュリアス・シーザー】


『重犯罪の受刑者を収容するｲﾀﾘｱ･ﾛｰﾏ近郊にあるﾚﾋﾞｯﾋﾞｱ刑務所では演劇実習ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑがあり､その成果を一般市民を前に所内の舞台で公演するという｡』


その様子をなんたら言う高齢の兄弟の映画監督が映画に撮って何か高名な賞を取ったらしい。


月曜日の仕事帰り。梅田にある小さなスクリーンの映画館。シネ･リーブル梅田。


レイトショー 1200円。


ひとりで観るにはちょうど良い。


刑務所での本物の受刑者のオーディション。舞台が改修工事中の為、刑務所のあちこちで行われる舞台の稽古。


その様子を撮っていくのだが観ているうちに『これはドキュメンタリー!?舞台!?映画!?』引き込まれて分からなくなる。


刑務所の中だけのはずなのに『ローマの広場』や『平原での戦闘』を見た様な錯覚。


特撮もＣＧも大規模なロケも行っていない。おそらくは観客の想像力で補完して魅せるテクニック。


アップを多用した手法が演技力不足を隠して本物の迫力を出す為のモノな事ぐらいはわかる。出演者は役者ではなく本物の受刑者なのだ。


カラーの舞台シーンと





モノクロの刑務所シーン





効果的に使い分けて…いるのか!?


まぁいい。私はただの観客。映画制作の関係者でも映画評論家でもないのだ。楽しめればそれで良し!!


映画って、本当にイイもんですね！


あいらびゆ♪