セカンドオピニオンに行ってきました。

とてもいい先生でした。

予定時間を遥かにオーバーしても、
じっくり時間を割いて
お話してくださいました。



一方、腹膜播種の治療法に関しては、
何か目新しい治療があるかというと

そういうことはなく、

腹膜播種に
標準治療に勝る治療法はない
のだそうです。




以下は私なりの解釈なので、
違っていたらすみません。


アブ&ジェムも、
フォルフィリノックスも、
認可されてからまだ年月が浅いので、

長生きのデータが蓄積されていないけれど、
全体的になかなか良い成績なのだそうです。
(でも中には残念ながら…
という方もいますが…と言われた)


また標準治療には、
これまで蓄積されたデータの中では
最良と言われているもので、

予想外な事態に見舞われるリスクも
少ないだろうということ。

(すい臓がんの場合は最良でも
決して宜しくない成績ですけどね。。orz)


要するに、現状のすい臓がん患者にとっては
可もなく不可もなし。
ということだな…と私は解釈しました。


例えていうなら、
株式投資ではしばしば
「ある程度リスクを取らないと
リターンも見込めない」
といいますが

(ここで蛇足ですが、投資の世界でのリスクとは、プラスやマイナスに振れる「振り幅の大きさ」をいい、プラスに大きく振れることも「リスクが大きい」というのです。


医療の世界のリスクは、
投資と同じとは言い切れないところが
悩ましいです。

すなわちリスクを取っても
リターンの見込みが
まったくの“未知の世界”なのですから。。


それでも、命をかけますか?


将来の人たちのために
自らの命をささげて
今後のデータに貢献しますか?


  





ちなみに

いま動いているすい臓がんの治験は
BBI 608という
アブラキサン➕がん幹細胞阻害剤
での治療法があるそうです。

しかし、これは術後抗がん剤でTS-1などを
使ったことのある人は除外です。

なので、私は適応外です

でも、もし適応可能な方はぜひ
治験にトライしてみてください



もうひとつ、
こちらは腹膜播種の治療法として

先進医療Bに2017.4.1から適用された
「S1併用、パクリタキセルの腹膜内投与」
が可能なようです。

これについても質問してみました。

この効果はまだ未知数要素が多くて、現在効果が出ているアブ&ジェム投与と比較してどうなのか?というと、結果はアブ&ジェムと差がなかった、と。(先生談)


でももしかしたら、
これは意外と有効な治療法なのかもしれない。

もしかしたら、リスクを取ったら
リターンもあり得る治療法
かもしれないそうです。

…だとしたら、
トライしてみますか?


ただし、腹膜に抗がん剤を直接投与するので、
腹膜への副作用もあるだろうし、
標準治療として、そこそこ成果が出ている
アブ&ジェムの抗がん剤投与をストップして

この先進医療をやる勇気は…??


…というように、


シビアな命を賭けた選択に
迫られるわけです。。



そのほかいくつか聞いた治療法に関しては、

「効果ナシ」
「やめた方がいい」
とあっさり全否定されました。



結局のところ、

日本人が大好きな
「皆んなと同じ」

皆んなと同じの
「安心感」

可もなく不可もなくの
標準治療だけれど、

そうやって…

ほとんどの方が

良くも悪くも
標準治療に
落ち着いていくのだと…

そして私も
そうなのかもしれないけど。。


そこには、もうひとつ
大切な課題を含んでおり、
それは、

「この先の、
残された時間を
どう生きたいのか」

ということで、

限られた残り少ない人生の時間を
プラスアルファの治療という名の
ギャンブルに費やすのか。。?

それとも?



。。。



このように私は、
まだ確立されていない治療法を
選択することの難しさと直面しました。






残された時間を
どう生きたいか。





…すい臓がんの腹膜播種の治療法は、
結局のところ標準治療しかないということで、

「標準的に生き、標準的に死ぬ」

のだろうという結論となりました。。

チャンチャン♪



…で終わってしまうと、
あまりにも虚しいので‼️‼️


もうひとこと、付け加えます。




たとえ標準治療しかないとしても、
医師の経験と実績からの采配が、
患者の命を左右することもあるだろうと
私は感じます。

そうであるならば、
私は裁量の融通が効く病院を選びたい。





患者にとって、
いい先生とは、どんな先生?
いい病院とは、どんな病院?


患者の目から見ると
まるでブラックボックスのような
医療現場だからこそ、


少しでもいい先生
少しでもいい病院
探すことしかできない。。


そう思って、
一歩前に進むことにしました。





自分の命のために
義理と人情と恩を捨てるとは…

何だが切ないです。。



ここまで書いても、
やっぱり…
虚しさは消えなかったなぁ。。


せめて、
残された人生を
精一杯、
生ききる。。










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今に生きる❣️「がんになって、怖れるべきことは、決して死ではない。死は誰にでも必ずいつか訪れること。その「いつか」は誰にも分からない。分からないことを怖れてばかりで、今、自分がやれること、やりたい事を成さないまま、漫然と時を過ごし、最期を迎えてしまうこと、それこそが一番怖れるべきことである。」