Walk on Ice -上から見るか?横から見るか?- (上巻) | Latin.D.Live

Walk on Ice -上から見るか?横から見るか?- (上巻)

07.Feb.2010 @ El Calafate
Latin.D.Live


僕が中南米旅行を決意してから最も来たかった場所、それがこの『ペリトモレノ氷河』である。

なぜか?

それは僕の口から言うまでもなく、この(三流写真家の撮ったw)写真を見ればわかってもらえるはず。

初めて中南米の写真集を見たときに『この場所だ』。そう思った。

そしてついに来てしまったのである。

今南米は大変なときで、ブラジルではカーニバルが、ペルーではいつマチュピチュに行けるようになるのかというネタがアツく、そしてここイグアスは熱い(><)

そんな中で行ってしまったペリトモレノ。

ホントは、本来は24時間かけてゆっくり回想したり妄想したりしながらちまちまと温めながら書きたかったのが、何を隠そう、もう時間がない!笑

ルート40についても書かねばならないし、ウシュアイアへの移動の惨劇、ウシュアイアのペンギンアイランド、ブエノスで会った芸術家の話、マリアーノとのパーティーやボカジュニアーズなど書かねばならないことがたまりまくってる!

なのにあと1週間しかないのだ。

これはもう急ピッチで書くしかない!と、プール付きのホステルの庭で、背中に斜め30度まで傾いた太陽を感じながら書くことに至った次第である。


てことよりも早く本題を書けよ!って言う感じなのでそろそろ本気になります。笑


6日夕方にエル・カラファテ到着、7日にツアーに申し込み、せいじさんと「マテ茶のおいしい淹れ方」「う○この正しい流し方」を語り合っていよいよ9日の本番を迎えることになる。

ちなみにこの時期にはフツーにブログも更新できたのだが、「肉を焼く」ことに人生をかけていたのでそれどころではなかったのだ。



朝7時、ツアーバスが迎えに来る。
思ったよりかなりデカいバスであったのに、僕が最初の乗客であったらしい。なんであっても「一番」というのは嬉しいもので、何も景品がもらえるわけではないのだが妙にムフフッとしてしまう。

ここから先は時間を覚えていないので、カメラを見ればわかるのだがめんどくさいので、時間表示はなしで行こうと思う。


1時間をかけて公園の敷地内へ。

公園には何百メートル?数キロ?に及ぶ「バルコニー」という場所が存在していて、そこでいわゆるみなさんが通常お目にかかることのできる「ペリトモレノ氷河」を拝むことができる。
ポストカードもまず間違いなくここのどこかから撮られた写真だ。

一般の方々はここで数時間ペリトモレノと対峙する。

それはこのペリトモレノが「崩落しやすい」ことで有名な氷河であり、彼らはそれを見るためにここに来ているからだ。

そこで僕もバッチリ撮ってしまいましたよ、写真ズを。
Latin.D.Live


Latin.D.Live


そこで先ほどの話に戻るのだが崩落は見れたのか?

答えはyesでありnoである。

小さい崩落は無数に観察できたのだが、


ドカーン!!!!!!!!!!!!


というのは観察できなかった。

しかしこれはなかなかレベルの高い技であって、そうそうお目にかかれるものではない。

前日1日中粘ったルームメイトもやっぱりそうだったよう。
Latin.D.Live
崩落待ちでございます

ちなみに一般の方々はここで数時間粘るのだが、僕らの目的は「氷河の上を歩く」こと。


時間がないのである。

僕はいつも時間がないのである。

小学生のときも朝一のう○こを何十秒で終わらせられるか、これがもっぱらの関心事であった。


というわけで僕らの時間は1時間。

「1時間」と聞くと長いような気がする。

よく使われる例えをあえて使うのならば「カップラーメン20個」も出来てしまう計算になる。


しかーし、カップラーメンには「食べる時間」が必要なように、僕らには「歩く時間」が必要だったのである。

つまり、時間がないのである。


ただ、歩く→写真撮る→脳裏に焼き付ける→歩く…。というサイクルにおいても崩落は観察できた。

というか嫌が汪にも観察できる。

なぜならその音といったらそれはもう「カミナリ」のような、もっと適切に表現するなら「乾いたカミナリ」のようなものがゴロゴロ~と鳴り続けるのだ。

カミナリほどの重低音はない。カミナリほど余韻は長くない。しかし間違いなくカミナリ、つまり「乾いたカミナリ」なのである。

しかしこの乾いたカミナリを聞いてから振り返ってもそこには氷が落ちた後の水しぶきしかないわけで、もはや手遅れなのだ。

だからこそ数時間も見る価値があるのだ。
Latin.D.Live



というわけで僕は黒デカサングラスをさも彼女のために作られたのではないかと思えるほどフィットさせる、ツアーのお姉さんにバスの中から急かされるまでコオリを眺め続けた。

あの音、そして崩れる瞬間はなかなか気持ちのいいものである。



あまりに長かったのでここで無理矢理区切りますw。下巻へ→http://ameblo.jp/latin-drive/entry-10461954296.html