8/15 一部、加筆修正します。

まるで、映画「バイオハザード」~「バイオハザードⅡアポカリプス」よろしくがんセンター旧館コロナ臨時施設に運ばれた私。

 

ホッとした。

 

ふらつくということでここからはストレッチャーに乗った。

「先ずはレントゲン、それからCT取りますね。何か金属が入った下着を着てますか?」

「いいえ、準備済みです。」

誰もいない旧館の長い廊下をガラガラと運ばれている。

救急受付ってここだったろうか?

がん手術後、標準治療の抗がん剤治療中に救急受け付けは一度運ばれている。

それにしては誰も居ないせいなのか、違和感。

 

普通の受診ってレントゲン+CTって言ったら1時間半は最低待つだろうに今、1階にいる患者は私だけらしく撮影はサクサク進む。

すごーいヤバい感じ。

まるでドラマの中の生体実験施設のような…

考えすぎスギ(´▽`) 

よく考えればレントゲン室もCT室も見慣れた配置。

案内がすべて外してありガランとしているので生体実験を連想させるだけだ。

「はい、じゃ次はCTです。ストレッチャーに戻れるかな?」「はい、この台に乗りますよ~、移れますか?」

一度、ストレッチャーに乗ってしまうとクラクラとめまいがしてベットに乗り移るのが恐ろしかった。

 

この時の症状としてはめまい・疲労感・顔面痛(多分、副鼻腔炎)、左あごリンパ節の痛み、痰それに伴う咳(ひどくはない)。

後はリンパ浮腫が本当に辛かった。右手や右脇腹・傷跡周りにもリンパ液が押し寄せてくるのか痛みが絶えなかった。

「私の荷物は?」「もうお部屋に運んであります。」

私は西病棟3階の個室に収まった。

 

ベットは6年半前に右乳房全摘出手術した時のままだった。でも布団とシーツ・枕がポリエステルを不織布のカバーに簡単に入れてある簡易的なものだった。

なるほどねー、1人で使い捨てだね。

寝心地はあんまり良くなかったがそんなことは言ってられない。

 

パジャマは昔と同じのがちゃんと毎日、支給された。洗濯サービスが無いのですぐ下着がなくなる。後は7-11で購入依頼するか具合の悪い娘に送ってもらうかだ。

着替えたら直ぐに採血。

試験管4本とるのだと言う。

右手がリンパ廓清してるからこちらは使えず左手に集中。

「血管、細いですね…」「私、16歳の時に日本赤十字社の献血車で献血して2度と来ないでねって言われてるんです。採血の度に夏でも血管温めてるんです!例え血管に刺せたとしても後で閉じちゃったりするんです。研修医がパニックになったんです。」

説明いっぱいしたけどなかなか温めてくれず。

採血専門の看護師さんって訳では無いので失敗・無理・あー痛。

10枚ぐらいの書類を渡され数枚にサイン。アビガン使ってもいいよね?って書類もあった。

 

 

荷ほどきして、まだ落ち着かない頃、主治医がやってきて「肺に少し影があります。ウィルス性肺炎、あと間質性肺炎もあります。コロナとしてはまあ軽症ですね。薬はがんセンターで出されているものと同じものをこちらで出します。ただ、ちょっと白血球が低いですね。やっぱり…」

主治医さんは防護服にマスク・防護メガネなので中年男性のようだがまるっきり人相が分からない。

クラクラしたし熱もあったしなんか言われたことをすべて思い出そうとしても難しい。

えっじゃあ、何のために薬全部持ってきたの?

かさばったんだよおお( ´Д` )

 

結局、しばらく家で飲んでいた薬をの指示された時間に飲み時々見守られ体温と酸素飽和度を報告した。そして血圧測定。

どうしてかレトロゾールが見当たらなかったけど。

ホルモン剤はどんどん老けていくから…まあ…なくていいか。

パルスオキシメーターは97-95ぐらいだったが夜必ず熱が出た。

3日目ぐらいに午後37.5℃

朝飲んだだけだったからアセトアミノフェンを飲みたいんですがと申し出ると「38.5℃からって先生に言われているのよ」と看護師に断られた。

なんで?

コレ、緩和医から普段も貰っていてMAX4回/日、服用可能って言われているよ?

訳わからねーわ!!

そうこうするうちに夕方苦しくて体温測ると…ヤバっ∑(´□`;)

ナースコールして「…39.1℃で…す…!!!!」

 

ワーッと看護師が飛んできて直ぐにカロナール錠(アセトアミノフェン)をくれた。

誰かと間違えてたね?

 

おかげさまで2日間水様便。

 

閉口したのはトイレ。

ずっとウォシュレットを使ってると配管漏れできれいな水ではあるがウォシュレットの辺りに池ができる。

お掃除の方に聞いてみたら「ウォシュレット使わないでください。」

んなことできるか!!

2日ほど私の○ん〇はほぼ水だったんだぞ。

「えっ!!それは無理です。」

「じゃあ、お部屋、変えられるか聞いてきます。」

「いやいや、そこまではいいです。(恐れ多いわ!!)じゃあ、何とか我慢します。」

おそるおそるウォシュレットを使った。

それから、後で分かったことだがトイレの内側フチがやばかった。

便器はどうにもならない汚れを抱えていた。

 

翌朝、看護師が平謝りしてくれた。やっぱ間違いだよねぇ…軽症なんだから入院させといて進行させないでおくれ。

 

そのあと看護師が来て毎朝のルーティンしながらこの後、4本の採血が必要だと言う。

地獄だった。すごく親しみの持てる感じのいい看護師さんだったが彼女は採血の腕は今一つだった。

採血はいつも左手の甲と決まっていたが連続の採血で失敗。

叫ぶ私゜・(つД`)・゜・

大事な血管をつぶしてくれた💢

一番太くて頼もしい血管は私は手首の外側にある。これは今から始まる点滴にとっておかなければならない。

彼女は不必要に私の左足の甲に刺し穴を開けた。

大絶叫゜・(つД`)・゜・

私は今はやりの繊細さん(痛がり)なんだ!!がんセンターでもブラックリストに載ってるんだゾ!!

ようやく左足の内側くるぶし下の腓骨というのだろうかここに決まり4本の試験管の内容が満たされた時は叫びまくって下半身汗びっしょりだった。

 

その後はCT撮影。入院ってすごーい。3日前も撮ったのに。

1階のCT室まで車いすに乗って運ばれた。

始めて病室の外を詳しく見た。

6人大部屋は全てドアが開いていた。中身は空っぽ。

2階からもう4階までも使っているというが感染対策なのかずいぶんリッチ。

ナースステーションみたいなところがあって見送りされた。「行ってらっしゃい~」1階CT室は遠い。ある程度行くとまた仕切られていて別の看護師さんに「変わります」と言われてCT室に運ばれ撮影。

今度はクラクラというよりも熱のためかボーっとする。

人が変わるのはセクションを決めて感染対策を行っているのかなとぼんやり考えた。

臨時とはいえ軽症専用とはいえコロナ専用施設だもの。

 

送られる順序を逆さまで西病棟3階の個室に戻ってきてしばらくして例の人相不明の主治医がやってきて言うには

「少しね、肺炎が進んでますね。白血球がやはり低いので細菌感染症も疑われます。あとコロナ性の肺炎に効くお薬でイベルメクチンって言うのをやります。」

 

なにそれおいしいの?聞いたことない薬だわ。アビガン使用承認書っていうのにもサインしたけど?

「コロナで使われている薬なんですか?」

「そうですね。使われてます。」

嫌です、ともこれ以上質問するほどの知識もなく治療は始められた。

 

明日へ続く!!