頼るのが苦手な日本人?/ゆうこvol.13 | ラ・テール ラ・メール ー小児科医 まゆこ&心理士 ゆうことのわかちあいの場

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子育て中のママさん応援ブログを始めました。子育てを頑張っている皆さん、あなたとあなたのお子さんは、祝福される存在であることをどうか忘れないでください。ハイジの国から、皆さんとシェアしたい情報やアイデアを発信していきたいと思っています。

こんにちは。ゆうこです。

 

今までのブログ内で、周りの人の手を借りながらの子育てを心がけてみましょう!とお話ししました。が、実際、思うように「人の手を借りること」ができなかったり「人に頼む、SOSを出す」ことを躊躇したりすることも多いですよね。その「ためらってしまう」気持ちはどこから来るのでしょう?

 

昨年の夏、(株)ジュピターテレコムさんが行った「人間関係・地域のコミュニケーションに関する意識調査」(インターネット調査:20歳~59歳の男女、関東・関西在住の1600名)で、たいへん興味深い結果がでています。その結果によると、 7割近くの人が「日本人は頼り下手だと思う」68%、「昔よりも人に頼りにくい世の中になってきていると思う」67.5%、「気軽に頼ることができる世の中になったらいいなと思う」67.6%と回答しています。

 

「人に頼ること」は、約3分の2の人が好きではない(またはあまり好きではない)と答えています。「頼ることが好きではない理由はなぜですか」の質問(複数回答可)に対しては「相手に迷惑をかけそうだから」と回答した人が56.3%、「自分で解決したいから」が51.8%。「恥ずかしいから」16.8%、「頼る人が近くにいないから」15.6%。

 

また、日本在住の外国人(100人)に日本人のイメージを聞いたところ、7割以上の人が「日本人は何事においても遠慮しがちだ」「日本人はもっと人を頼ってもいいと思う」と回答。

 

これらの回答を見ると、私たち日本人は「人の手を借りる、SOSを出す」ということが「苦手」で、「助けが必要なほど大変な時でも自分ひとりで頑張ってしまう」傾向があるといえるのではないでしょうか。

 

私たちが生きていく中では、ワンオペ育児・子育て、あるいは失業、親の介護、いじめ、虐待、DVなど、「本当に助けが必要な時」も出てきます。そんな時に「自分のことだから」「自分でどうにかしないと」「他人に迷惑をかけられない」などと思って無理を続けていると、その我慢している分だけ、自分のしんどさ・つらさは増してきます。 

 

本当に助けが必要なときにSOSを出せない人が多いなら、行政や支援団体なども、どのようにすればヘルプが必要な人たちへフォローが行き届くのか考慮しなければなりませんね。そして、私たち自身も困った時や助けが必要なとき上手く「人に頼れるようになる」といいですね。  🌻    次回「人に頼ること」に続きます。 

 

 

参照サイト:prtimes.jp (プレスリリース・ニュースリリース配信サービス) 株式会社 ジュピターテレコム 2019年8月5日