アメブロの管理画面を開いたら、「あなたが5年前の今日書いた記事です」といって2017年のブログを見せつけてきました。

 

 

気まぐれにそれを見てみると、「モーニング娘。は20周年なのに事務所はなんにもしてくれない。他のグループのことばっかりだ」と愚痴っていて、いまとまったくおんなじこと言ってらぁ!と頭を抱えました。

 

 

 

 

ほんとまったくおんなじこと言ってる。

 

 

進歩がないのはわたくしか、それとも事務所か。あるいは両方か。

 

 

 

 

 

 

5年前のわたくしによると、2017年の7月時点でモーニング娘。の主な話題はマルコメさんとのコラボ(懐かしのモーニングみそ汁)と、セパ交流戦(詳細は忘れた)くらいしかない、とのこと。

 

 

シングルもまだ1枚だけ。

それに比べて他のグループときたら、武道館公演やらワールドツアーやら映画主演やら解散ライブやら夏フェスやらトピックがたくさんあって羨ましいらしい。

 

 

 

おぉ。細かいところは違えど、状況はいまとほとんど同じと言っていい。

 

 

アップフロントという事務所は、20周年でさえモーニング娘。そっちのけで他グループのことばかりだったんだなぁと思い知らされます。

そしてそのことをグチグチ愚痴っている自分も、なにも変わらない。言ってることもほぼ同じ。本当に5年経ったのかしら?

 

 

 

 

わたくしの曖昧な記憶だと、20周年のときはいまよりもう少しマシだったはずなんですが、どうもそんなことはなかったらしい。

嫌な記憶は都合よく消してしまったのか。

あるいは後半になって巻き返したか。

 

 

たしかに後半は、1期メンバーと一緒に懐かしの曲を歌ったり、ハロモニが一回だけ復活したり、ライブにもOGのサプライズ出演があったり、会場は小さいけど一応20周年イベントもあったり、3年ぶりのオリジナルアルバムとミニアルバムの発売なんかもあったりして、多少は20周年らしい感じではあったかな。秋ツアーも膨大な回替わりセトリがあって、豪華ではありました。会場の規模はいつも通りだけど。

 

 

 

 

じゃあ今年も後半に期待していいのかな?

 

 

でもそういうこと言うと、まじで何もないまま今年が終わりそうで恐いんですよね。この事務所ならそれも充分ありうる。むしろそっちのほうがありそう。

 

 

 

 

 

 

わたくしがいまの事務所のことを心の底から嫌っていて1ミリも信用もしていないことは、このブログを読んでくださっている方はおわかりでしょう。

 

 

なぜそんな風に思うのかというのは、もしかしたら最近ハロヲタになった人にとっては意味不明なことなのかもしれないなと、ふと思いまして。

 

 

最近ヲタクになった人にとってはこの状態がスタートなわけで、昔はどうだったかなんてあまり詳しいところまでは知らないのかもしれない。

 

 

などと考え、そもそも事務所運営はいつどう変わっていったのか、軽く思い返してみました。

 

 

 

 

 

 

 

いつ変わったかというのは、ざっくりとではありますが、2014年の末あたりからでしょう。

 

 

つんく♂さんがプロデューサーを降りた頃から。

(会長から言われたらしいので「降ろされた」といっても過言ではないかもしれない。つんく♂さん自身は「もっとやりたいことがあった」と言っていたので尚更)

 

 

契機としては、道重さゆみちゃんがモーニング娘。を卒業した直後からそれは始まった、といった感じで自分は考えています。

 

 

 

つんく♂さんという大きな大きな存在がハロープロジェクトの運営からいなくなり、運営の体制自体も大きく変化した事務所がまずやったことといえば、「年功序列」の名のもとに、ハロプロの表記順を入れ替えたことでしょうか。

 

 

 

 

それまでは、どんなときでもモーニング娘。が一番始めにくる並びでした。

名前だけの表記でも、実際にグループが勢揃いする場でも、一番最初はモーニング娘。から。

 

 

2014年末(11月末くらい)当時でいえば、モーニング娘。、Berryz工房、℃-ute、スマイレージ、Juice=Juice、カントリーガールズという感じ。(カントリーはまだデビュー前でしたが)

 

 

 

 

それが、さゆが卒業したと同時に、Berryz工房、℃-ute、モーニング娘。、以下略……という風に変更されました。

それに伴い、ハロプロリーダーも初めてモーニング娘。以外のメンバー(℃の矢島さん)が就任するという展開に。

 

 

 

百歩譲ってハロプロリーダーはどうでもいいとして、グループの表記を並び替える必要はあったのか?といまだに思います。

 

 

たしかにさゆ卒業後のリーダーであるフクちゃんは、芸歴も年齢もベリキューメンバーよりだいぶ下です。

しかし、だからといってベリキューを娘。の前に持ってくるというのは、グループの歴史というものをないがしろにしているのと同じじゃないか?と思うんですよね。思ったんですよ。

 

 

たとえメンバーが入れ替わろうとも、モーニング娘。はモーニング娘。として、ハロプロ内で一番長く活動してきました。

それはモーニング娘。の歴史です。グループの歴史です。

なのに、現役で在籍してるメンバーが年功序列で下だからという理由で表記まで後ろに追いやられてしまうのは、事務所がモーニング娘。の歴史をまったく顧みず、ないがしろにした何よりの証拠であり意思表示なのではないかとわたくしは思います。

 

 

 

つまり、この時点から始まっていたわけですね。

新体制事務所による、モーニング娘。冷遇、それ以外のグループの優遇が。

(それ以外のグループの優遇というのは、モーニング娘。を冷遇した結果としてそう見えるということです)

 

 

 

 

 

モーニング娘。を現役メンバーの芸歴や年齢でしか鑑みないのであれば、今年は25周年じゃないですよね。

最長なのが9期の2人なので、11周年ということになります。

 

 

「いや、25周年ですよ」というのなら、2014年のあの時点でベリキューをモーニング娘。より前に持ってきたのはおかしい。理屈が通りません。

 

 

 

まぁつまるところ、つんく♂さんを追い出して新体制になった事務所が、なにがなんでもベリキューを娘。より上位に置きたかったのでしょう。たとえそれが表記の上だけであっても。(表記順を変えたところで人気や知名度が変わったわけではもちろんありませんでした)

 

 

 

その時点でおかしいと気付くべきだったんですけどね。

 

 

当時の自分はまだそこまで危機感を抱いてはいませんでした。

なにしろついこのあいだまでは(一応)まともに機能していた事務所だったので。

おまけにつんく♂さんのプロデューサー退任も、別にそういうお知らせがあったわけでもなく、ひっそりといつのまにかそうなっていた感じだったので、ファンは気付けませんよ。気づかないうちに、じわじわと新体制包囲網が迫っていたというわけです。

 

 

 

 

 

 

 

そしてもうひとつ、わかりやすい変革といえば、いくつかのグループの名称変更。

 

 

一番顕著だったのはスマイレージです。

運営体制が変わったタイミングで、「グループ名を変更します」という衝撃のお知らせがありました。

 

 

当時はその理由をめぐっていろんな憶測が飛び交いましたよね。

一番言われていたのは、「スマイレージ」という名称の商標登録をしてなくて他の人に取られたから、だった気が。

 

 

事実がどうなのかはヲタクには知りようがありませんが、いまになって思えば、事務所が明確な意思を持ってそうしたようにも思えます。

 

 

つんく♂さんが作ったスマイレージを根本から作り変えるため、まず名前を変更した。

その後の展開はご存知のとおりで、段々とつんく色をなくしていき、最近ではもうライブでつんく曲を歌うことはほとんどなくなり、スマイレージ時代の曲は封印したんですか?という状態になってしまいました。実際、もはやスマイレージというのは単なる前身グループに過ぎず、事務所にとっては消し去った過去なのかもしれません。

 

 

 

 

そして我らがモーニング娘。もまた新体制事務所のしょうもない改革の犠牲になり、グループ名の末尾にその年の年号をつけるようになってしまいました。

 

 

これについて語り出すとさらに長くなるのでやめますが、個人的にはいまからでも遅くないから取りやめにしようよ、と思います。

 

 

なぜこんな意味不明なことをしたのかといえば、新体制事務所はモーニング娘。の手綱も握りたかったのではないかとわたくしは考えています。

 

 

つまり、モーニング娘。に対しても「お前らの親であるつんく♂はもういなくなった。これからは我々が親だからそのつもりで」という意味を込めて、年号という名の焼き印を押したわけです。

新体制事務所の所有物である証として。

 

 

さすがに楽曲までつんく色をなくすのはマズいと思ったのでしょう。その時点で10年以上の歴史があったわけですから。

曲は変えられない。名前も、まったく違うものにしてしまうのはリスクが高すぎる。

 

 

そんなわけで、せめてもの抵抗として、末尾に年号をつけることにした。

たぶんなんでもよかったんでしょう。なんでもいいから、新しい運営がモーニング娘。になにかしらの手を加えたかったんだろうなと思います。

 

 

 

 

じゃあ名前がなにも変わらなかったベリキューとジュースはどうなの?という点に関しては、まずベリーズは翌2015年の3月で活動休止することが決まっていたので、改変するのは諦めたのでしょう。

 

 

思えばベリは最初からほぼ最後まで、ずっとつんく♂イズムに彩られたグループとしてその役目を終えたんですよね。

ギリギリのタイミングでした。活動休止がもっと遅かったら、ベリもまたつんく色皆無な別グループに変えられていたでしょう。

 

 

 

つんく色皆無な別グループに変えられてしまったのが、℃-uteです。

 

 

℃は最後まで一応シングルのなかにつんく曲が1作くらいはあったりなかったりの状態でしたが、それでもどんどんハロプロらしさを失っていきました。(主に楽曲の話)

 

 

 

2015年の大晦日、りほりほの卒コンのためにカウコンをライブビューイングで見たとき、わたくしは衝撃を受けました。

 

 

それぞれグループごとに持ち時間が与えられていたわけですが、そのとき℃が歌ったのはすべて非つんく曲だったように記憶してます。

それがもう、「え、これ誰のライブ……?」と思うくらい、ハロプロではなかった。

 

 

もう別物でした。

知らないアーティストのライブを見ているかのようで、ハロプロっぽさがまったくない。

歌ってるのはたしかにハロプロの℃-uteのはずなのに、音楽がそれまでとまったく違う。

あまり言いたくはない言葉ですが、「こんなのハロプロじゃない!」と心の底から思ったことをいまだに鮮明に覚えてます。

 

 

 

要するに、℃は中身を変えられてしまったわけですね。

グループ名こそ以前のままだけど、中身は全然知らない人になってしまった。(メンバーは変わりませんが)

 

 

 

ジュースも似たようなものです。

それまでずっとつんく曲を歌ってきたジュースも、2015年最初のシングルは両A面でどちらも非つんく曲。

 

 

そこからは、たまに思い出したように両A面やトリプルA面の1曲につんく曲を入れることもありましたが、ここ数年はそれもなくなりました。

こうして少しずつ少しずつ、つんく曲を排除していくことで、ヲタクに違和感を抱かせないまま、つんく色撤廃の改革案を成功させてきたというわけです。

 

 

 

 

 

カントリーやこぶし、つばき、その後のグループはもう最初から新体制事務所の産物なので、説明するまでもありませんね。

 

 


 

 

 

 

 

 

いかがでしょう。

 

 

2014年末に事務所の運営体制が変わり、まず手始めに年功序列という名目による表記順の変更、そしてグループ名の変更と、グループの持つ“色”を徐々に変えていく(つんく色をなくしていく)ことに尽力してきた結果が、いまのハロプロです。

 

 

最近ではもう、モーニング娘。以外のグループは滅多につんく曲を新譜としてリリースしなくなりました。

 

 

事務所の目論見は成功していると言っていいでしょう。

なにより、少しずつそれを遂行してきたことにより、ファンからの反発というものがほとんどなかったのが大きい。

 

 

カエルは、最初に水に入れられて、少しずつ水の温度を上げていくと、温度上昇に気付かず茹で上がってしまうというのは有名な話です。(事実なのかはともかく、例え話として)

 

 

ハロヲタもまた、少しずつ少しずつ変わっていったハロプロの色に違和感を覚えることなく、気付かぬうちに順応させられたのでしょうね。

稀にわたくしのようなはみ出し者もいますが。

 

 

 

 

 

 

 

まぁつんく♂さんをプロデューサーから引き摺り下ろした以上、新しい色をつけていくのはおかしなことではありません。

むしろつんく♂さんをPから降ろしたくせにいつまでもつんく♂さん頼りの運営だったらそのほうが問題です。

 

 

 

とはいえ、これが以前より良くなっているかといえば、個人的には「いやまったく」と答えるほかありません。

 

 

百歩譲って運営能力のなさに目をつぶったとしても、なにより許せないのはモーニング娘。をないがしろにしていること。

 

 

手始めに表記順を変えてきたように、いまの事務所運営はとにかくモーニング娘。が一番人気であるという状況を変えたいと思っていることはさすがに誰の目にも明らかでしょう。

 

 

かつてつんく♂さんが作り上げたモーニング娘。ではなく、いまの運営が作ってきた(あるいは改変してきた)グループを、ハロプロのトップにしたい。

 

 

そのためにはまずモーニング娘。を冷遇して人気を落とし、それ以外のグループをグイグイ推していくのが定石。

どのグループでもいいから、モーニング娘。より売れてほしい。人気になってほしい。そういう意思があるのはもう、みんな薄々わかっているはず。

 

 

かといってモーニング娘。を追い出してしまったら、ハロプロ自体の運営がままならなくなる。

他のグループを売り出すために稼いでくれるグループが必要で、そのためにはモーニング娘。を生かさず殺さず維持しておくことが肝心だ、というのが事務所の認識なのだとわたくしは思ってます。そうじゃないと説明がつかないことが多すぎるし、そう思えば納得できることが多々あるからです。

 

 

 

 

 

 

わたくしがいまの事務所を憎む理由がある程度わかっていただけたでしょうか。

 

 

本当に、2014年末より前と後とでは、まったく違うんですよ。モーニング娘。に対する扱いが。

 

 

21年以上ずっとモーニング娘。を応援してきた人間の印象です。

本当に同じ事務所なのか?と思うくらい、まったく別物。

実際、別物になったんでしょうけどね。

 

 

いまのハロプロしか知らない人が昔のハロプロを見たら、「めっちゃモーニング娘。いろいろやってる!」と驚くんじゃないかな。

 

 

昔のモーニング娘。の5年は、いまの10年に値すると思ってます。

 

 

活動の密度が違う。

あの頃は1年にいろんなことがギューっと凝縮されていたけど、いまは1年でやれることが本当に少なくて、時間がどんどん引き延ばされていってる。

 

 

9期はデビューから11年以上が経ったわけですが、活動の密度としては、昔の基準で見ればまだ5~6年といったところでしょう。

 

 

それくらい、昔はモーニング娘。がモーニング娘。としてちゃんと活動させてもらえていたのです。

いまとはまったく違う。プラチナ期の頃でさえ、いまよりはずっとマシでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで例の年功序列がいまも生きていたとして、たとえばアンジュのタケちゃんが在籍中に娘。の9期2人が卒業してしまったら、ハロプロリーダーはタケちゃんになるんでしょうかね?

 

 

そしてグループの表記順も、アンジュルム、モーニング娘。、Juice=Juice、以下略……という感じになってしまうんでしょうか。

 

 

 

それってやっぱりおかしくない?

 

 

現役で在籍しているメンバーのなかで一番先にデビューしてる人がいるグループがハロープロジェクトの一番最初に表記されます。

ってなんだそりゃ。なんの意味がある?メンバーの卒業によってその都度変えていく煩雑さもどうかしてる。

 

 

グループの誕生順でいいでしょうよ。

モーニング娘。が最初にあって、そのあとに誕生した順でグループが連なっていく。それの何がいけない?

 

 

こう言っちゃなんですが、世間的にはいまだにモーニング娘。というグループ名が一番知名度が高いし、ファンの総数だってモーニング娘。が一番ですよ。

在籍メンバーの年功序列でわざわざ表記を入れ替えて、誰になんの得があるんでしょう。

なんだかちょっと幼稚というか、「はい俺が1番~。お前2番~」みたいな子供じみたやり口だなぁと思ってしまうのは自分だけでしょうか。
 


 

 

 

 

 

 

 

また今回も長々と書きましたが、これはほんの一端に過ぎません。

 

 

あくまで始まりに過ぎず、そこからいままで約7年間、こんな不遇の状況がモーニング娘。を取り巻いているのです。

 

 

 

逆を言えば、7年間もずっと娘。は干され続け、それ以外のグループは蝶よ花よと育てられてきたというのに、いまだにモーニング娘。を超える人気グループは生まれていないわけで、本当にいまの事務所はアイドル運営の能力が欠けているのだなぁと思わざるを得ません。

 

 

こんだけ娘。を干して他をゴリ押ししておいてそれかよ!っていう。

 

 

 

いい加減諦めて、モーニング娘。のこともちゃんと売り出してあげてくださいよ。

 

 

そうすれば事務所だってもっと儲かるし、悪い話じゃないでしょう?

 

 

どうしてそこまで娘。を目の敵にするのか、理解できません。

一番人気のあるグループを一番売ろうとしない芸能事務所。

本当に意味がわからない。頭がおかしいのかな?いったいなにがしたいんでしょうかアップフロントは。

 

 

そんなんだから、「ハロプロは会長の道楽でやってる」なんて言われるんですよ。(わたくしに)

 

 

 

 

 

 

そんなことを思い続けて、7年以上が経ちましたとさ……