スマホに保存されている写真を見返していたら、2012~13年あたりのモーニング娘。の写真をいろいろ見てしまい、心はすっかり懐古厨なわたくし。
これはまだ小田ちゃんが加入する前かな。
あの当時の、さゆれな夫婦がモーニング娘。の子供たちを率いていた頃。
楽しかったなぁ、って。
もちろんいまもモーニング娘。は素晴らしいしそれは言うまでもないことだけど、あの当時の楽しさってまた別のものがあった気がして。
モーニング娘。の新たな時代を担う9期10期そして11期がまだ十代の子供だった時期だからこそ、なんかこう、楽しかった。
これから、って感じがあったんですよね。
これからこの子供たちがどんどん成長していく、歌もダンスも容姿もどんどん磨かれていくんだろうなという期待があって、未来はとにかく明るかった。
若さゆえの輝きとか無限大の可能性とか、未熟ささえも愛おしかったりもして。
なにより、当時はまだつんく♂さんもプロデューサーで、事務所もしっかり「新たなモーニング娘。を作っていこう」という気概があったなと個人的には思います。
まぁその辺は人によって意見は様々でしょうけど、いまはモーニング娘。どうこうよりもハロープロジェクト全体(ハロプロという集合体)を確立していくことと、グループとしてはビヨーンズをゴリ押していきたいのかなぁと感じるので、当時のような事務所の(娘。に対する)やる気みたいなのは正直あまり感じられないのです。あくまで個人的にはね。
「昔はよかった」的なことを言うと脊髄反射的に間違いなく嫌われるのが世の常なのはわかってますが、そこに関してだけは、娘。ヲタとしては「昔のほうがマシだったかな」とは言いたい。逆に、ハロプロDDとか娘。以外のグループのファンにとってはいまのほうが楽しいのかもしれん。
という話は置いといて。
単純に懐かしいという気持ちもあるんでしょうが、なんか9期10期の幼さがひたすら愛おしく感じちゃう。
当たり前だけど、当時よりもさらに感じちゃう。みんな素敵に成長したいまを知ってるからこそ。
こうやって、プラチナ期から明確に「新時代のモーニング娘。」というものを作っていけたのって、わりと奇跡だと思うんですよ。
やろうと思っても、ここまで順調にできるとは限らない。
加入してきてくれたメンバーみんなが素晴らしいのは言うまでもなく、それをプロデュースしていく側の手腕も問われるでしょうしね。
9期加入から1年も経たずに10期を(同じ人数の4人)加入させたのは、結果的には大正解だったんだろうなと。
9期からすれば複雑だったでしょうけど、モーニング娘。としてはたぶん大正解だった。その判断こそが、つんく♂さんが名プロデューサーと呼ばれる所以なんでしょうきっと。
そのあとに小田ちゃんを一人加入させるというのも熱い。
複数人よりも、一人だけのほうが際立つ個性だと見抜いていたんでしょうか。(結果論と言われればそうなのかもしれないけど)
さゆれなが率いる子供たち。
時代から時代へ、モーニング娘。を継承していくという点で、これ以上ない理想の形だったんじゃないかな。
さゆれなの存在も大きかった。
もちろんそれ以前のがきさんも愛佳も、愛ちゃんも。
プラチナ期というひとつの時代を作ったメンバーの功績は、こうして新たな世代へとモーニング娘。のたすきを繋いだことでもあるのだということを忘れずにいたいですね。
これから先は、いったいどうなっていくのでしょう。
考えたいような、あまり考えたくないような、微妙な心境なんだけども。
活動歴としては、9期10期11期はもう当時のプラチナ期のメンバーと同じくらいなんですよね。
なんとなく、最近は以前よりも「こうでなきゃいけない」という固定観念が崩されてきてるような気もして、たとえば10年経ったからそろそろかなとか、そういう考え方も必ずしもする必要はないのかな的な空気も感じるんですけど、どうなんでしょう。
それと、やはりコロナのせいで思うように活動できてないというのはきっと大きい。
これがなかったら、いまのモーニング娘。やハロプロの構図もちょっと違ったものになっていた可能性はあります。
コロナ以前から卒業を発表していたメンバーは、この状況でも(延期などしつつ)卒業していきましたが、いまからそれを考えるメンバーはいろいろと大変そう。
卒業ライブだって満足にできるかどうかわからないし、卒業したあと何かやりたいと思っても、それもまたできるかどうかなんとも言えない状況で。
まぁ卒業云々もそうですが、それ以上にモーニング娘。の“新たな世代”というものを、事務所はどうやって作り上げていくつもりなのか、そこが気になっているこの頃です。
ただズルズルと、メンバーが卒業したり加入したりするに任せるだけ、というのはどうなんだろうなって。
流れというものは、作っていかないと生まれないんじゃないかなと思うわけです。
それをするのがプロデューサーなんだけど、いまの事務所にそれを期待するのは難しい気もする。
モーニング娘。の、時代の変換。
たぶんだけど、これはある程度意図的に作って整えていかないと、ドラマ性は生まれない。
ドラマ性がない変換は、単なる事象としての変化に過ぎず、言ってしまえば「構図(メンバー)が変わっただけ」になってしまう。
それで大丈夫なんだろうか、と最近は心配してます。
プラチナ期からの変換は、つんく♂さんがいて上手くやってくれたからいいけど、さあ今度はつんく♂さんはいないぞ?どうするんだ事務所?っていう。
ファンとしてはいまこのときのモーニング娘。を楽しんでいればいいのかもしれませんが、やはり作り手側がちゃんと御膳立てするのも大事だと思うんですよ。
もう形はできてるのであとはルーティンでやっていきます、というのではつまらない。
つんく♂P時代にあったモーニング娘。のドラマ性みたいなものを、いまの事務所さんもちゃんと意識してプロデュースしてくれたら嬉しいなという、儚い願いです。