たまには娘。以外の話題も書きましょう。

 

 

夏も終わりを迎えたこの時期、たいへんいまさらですが、つばきファクトリーの『今夜だけ浮かれたかった』にプチハマりしています。

 

 

 

 

 

 

 

珍しいことです。

娘。以外の、それも非つんく曲にプチハマりするなんて。

 

 

 

最初に聴いたときはメロディーがわかりやすくてそこまでグッとこなかったんですが、遅効性の薬のようにあとからじわじわきて、いまに至ります。

 

 

なにより、MVが良い。

MVありきでの評価です。

 

 

みんなが浴衣を着て花火をしたり、縁側に座って楽しげにお喋りしたり、一見そんな内容なのに、歌詞はネガティブというか悔恨を歌ったものであるという点。

そしてBメロの終わりで急にこちら(カメラ)を見てリップシンクするという演出。

 

 

小野田ちゃんの表情が素晴らしいですね。

 

 

 

 

 

 

歌詞のなかで個人的に一番好きなのが、最後の最後、

 

 

なんでもないよ さようなら

 

 

というところ。

 

 

 

ああもっとこうしたいのにああしたいのに……という苛立ち、それを最後にまとめて「なんでもないよ」と飲み込んで、「さようなら」と切り捨てる。

 

 

本当はめちゃくちゃ言いたいことはあるのに、言わずにじゃあねと別れを告げる。

 

 

たまらんね。

主人公の女の子が抱えるもどかしさが、この最後の一文でとても伝わってくる。

 

 

曲もそこでズバン!と終わるのがまた良い。

 

 

そしてMVの最後、カメラ目線だったみんなが終わり際にスッと目線を外すところ。

 

 

 

 

うーん、素晴らしい。

 

 

浴衣まで着て可愛らしい画にも関わらず、この作品には異性への好感と苛立ちが満ち満ちている。

 

 

メロディーだけ、歌詞だけ、MVだけではなく、これらが合わさっての評価として、傑作だなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ついでといってはなんですが、メンバーの歌声について前から思っていたことを言っていいですか。

 

 

 

つばきはみんな歌上手いですよね。

上手いんですけど、そこまで熱心に見てるわけじゃない人間からすると、ちょっと聴き分けにくいところがあるなと思ってて。

 

 

歌声の個性。

それが少し弱い。

 

 

もちろんつばきヲタの方々は一瞬で「これは〇〇ちゃんの歌声だ」とわかるでしょうが、そうでない人間(というかわたくし)には少しわかりにくいのです。

 

 

一番個性的なのは、りさまるかな。

次が谷本ちゃんあたり。

 

 

歌声って、技術的なことも大事ですが、個性もすごく重要ですよね。

もちろんつばきの歌声に個性がないというわけではなくて、ちょっと似通ってるから聴き分けにくい、という話。

 

 

たとえばモーニング娘。だと、はるなんやよこやんの歌声は一発でわかるし、ああいうタイプはあまりいないので貴重だなと思います。

歌割りが多い3人(譜・佐・小)の歌声も、それぞれ個性が大きく違っているので聴き分けやすい。(娘。以外のヲタさんがどう感じているかはわかりませんが)

 

 

娘。以外だと、Juice=Juiceはわりと聴き分けやすいグループだなと思ってます。(特にオリジナルの5人)

 

 

 

 

 

そしてもうひとつ。

 

 

つばきのみんな歌が上手いというのはその通りなんだけど、ちょっと強すぎるきらいがあるな、と。

 

 

歌声が強い。

そこはあまり声張って歌わないほうがいいのでは?と思うことがこれまでに何度かありました。(特にソロパート)

 

 

まぁディレクターさんがOK出してるんだから、あれが正解なのかもしれませんけどね。

ただ個人的な好みとして、「そこはそんなに声張り上げて歌わないほうが曲に合ってる気がするな」と思うことがたまにあるということ。

 

 

 

 

ちなみにこの「歌声の個性」と「強すぎる歌声」に関しては、こぶしファクトリーにも同じことを感じています。

 

 

こぶしもみんな上手いんだけど、歌い方が似ていて聴き分けにくいし、妙に力強くて聴き心地がよくないところがちょいちょいある。

 

 

 

「なにを偉そうに」と思われるでしょうが、素人の戯言としてご寛恕ください。

 

 

 

 

 

しかしつばきもこぶしもそういった問題(?)があまり見られないのが、つんく曲です。

 

 

つばきの『デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい』

 

 

 

 

 

こぶしの『きっと私は』

 

 

 

 

 

つんくさんの曲って、あんまり声を張り上げて歌う感じじゃないんですよね。

 

 

これは他のグループのつんく曲でもそうなので、つんくさん特有のものなんだろうなと思います。

 

 

メンバーの歌声が、すごく聴き心地がいい。

 

 

たぶん、歌いやすいのは非つんく曲のほうでしょう。

カラオケで良い点数が取りやすいのも、非つんく曲。

ちょっと高めのキーで、常に声を張って歌う曲のほうが歌いやすいですからね。

 

 

でもつんくさんの曲はそうじゃない。

(『そうじゃない』も、サビの最後あたり以外はそこまでキーが高くない)

 

 

そこがつんく曲の良いところであり、難しいところでもあるでしょう。

 

 

 

娘。の『今すぐ飛び込む勇気』とか『泡沫サタデーナイト』とか『弩級のゴーサイン』とか、キー的にはそっちのほうが歌いやすいと思います。

でもそういった歌いやすさではなく、メンバーの歌声まで含めた音楽としてのバランスという点で、つんく曲は優れているなぁと思うのです個人的に。

 

 

 

 

 

 

 

結局つんく曲の話になってしまいましたが、『今夜だけ浮かれたかった』は本当に気に入ってますよ。

 

 

娘。の新曲『Y字路の途中』は非つんく曲で、はるなんの卒業ソングでもあるらしいので、ほんのり期待しておきます。