また『マリーゴールド』の話ですが、パンフレットも見どころ満載です。

 

 

という話をしたいので、パンフレットの(主に短編小説と年表の)ネタバレをします。

まだ読んでないぜという方はお気を付けください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンフレットには今回も短編小説が掲載されており、その「ホフマンと双子の繭期」がLILIUM勢を殺りにきてる。

 

 

紫蘭と竜胆は双子だった!

二卵性だから顔は似てないらしいけど、双子なんですってよ!

 

 

いままで公式でそう言ったことないですよね?

たぶんなかったはず。

 

 

しかもイレギュラーなのかなんなのか、互いの痛みを共有し合うという能力(?)まである。

 

 

人間の変態野郎に監禁されてたのも驚きだし、紫蘭は思ってた以上に問題児だし、同じところにマーガレットまでいたなんて。

 

 

そのマーガレットもまさかのイレギュラー!

自分の妄想を他者と共有することができるってアナタ!

 

 

 

いろいろとやばいね。

 

 

こうして各キャラクターの過去が垣間見えるのは嬉しい。

他のみんなもクランに連れてこられる前にどんな生活を送っていたのかたいへん気になります。

 

 

繭期を越える「越繭」について「卒業」という言葉を使ったのは、LILIUMを演じた子たちがアイドルである(または少女である)ということを意識してなのでしょうか。

LILIUMを作る際に末満さんは演者がみなアイドルである部分も意識したと言ってましたが、繭期というもの自体、「アイドル」や「少女」と置き換えて見ることもできるわけで、永遠の繭期の終わりはすなわちアイドルの(少女性の)終わりでもあると言えます。そんなところもハロヲタに刺さる要素だったのでしょう。

 

 

 

 

 

ところでLILIUMではリリーとスノウがクラン創設時からのメンバーだと言われてますが、年表によるとソフィが疑似クランで永遠の繭期実験を始めたのは『TRUMP』から数えて2000年後。

そしてリリーとスノウが疑似クランにやってくるのはその200年後。

 

 

その間、200年の時間があるわけですが、用語集にこんな一節がありました。

 

 

 

「繭期少年少女失踪事件」

各地のクランから繭期の少年少女たちが姿を眩ませた事件。消えた少年少女たちは、疑似クランにおいて不老不死の実験体となっている。かつて、その存在を知った者たちにより、少年少女たちを取り戻すための急襲を受けた。ソフィはその者たちを皆殺しにし、クランを別の場所に移したという経緯がある。

 

 

 

そんなことがあったんかい。

 

 

ということは、LILIUMの疑似クランは2つ目の疑似クランということなのか。

 

 

最初のやつはバレちゃったので、場所を移して再開。

その第2の疑似クランで創設当初からいるのが、リリーとスノウ。

 

 

でいいのかな。

 

 

 

そもそも、いくら不老不死とはいえ一個人の少年に過ぎないソフィがあんな実験場を何百年も続けていてバレないわけがないだろと思ってたんですが、やっぱりバレたことはあったんだね。

 

 

その後にそういう騒動がないのは、血盟議会で(だったっけ?)その動向を監視しているからなのかな。

 

 

『マリーゴールド』のプロローグで、疑似クランから逃げ出したヤン・フラを捕まえた大人たちが、その存在を隠蔽しようとします。

明るみに出ちゃマズいのは当然として、なぜ疑似クランを監視しているかといえば、(ソフィを殺すことができないというのもあるけど)不老不死の実験が成功したらヴァンプみな万々歳だから、ということなんでしょうかね。

 

 

前にどこかで末満さんが「LILIUMの時代にはもう血盟議会は存在してない」と言ったような言ってないようなおぼろげな記憶があるんですが、あれはオレの勘違いか。

詳しい方いらっしゃいましたらご教授ください。

 

 

あるいは本当にLILIUMの頃にはなくなってるのかも。

『マリーゴールド』ではまだ存在してましたが、そこからの200年で消えた可能性もゼロではない。200年もあれば世の中いろんなことが変わる。このシリーズ、時の移り変わりのスケールがおかしいから感覚が麻痺しそうになるけど。

 

 

 

 

 

 

 

そんなことをつらつらと考えるのも楽しいです。

 

 

 

舞台や短編小説について、Twitterを漁っていろんな考察めいたことを読んでおりますが、みなさんいろんなことを考えるものですね。

 

 

なかには「そこまでいくと妄想では?w」と思うものもありますが、このシリーズのことだから絶対にないとは言い切れないのが恐い。

 

 

“イニシアチブ”という設定がチートすぎるので、妄想しようと思えばいくらでもできてしまうんですよね。

 

 

普通はありえないことでも、イニシアチブを使えば可能になってしまうことが多すぎる。

 

 

そこがこのシリーズの良いところでもあり、悪いところでもあるかなと思います。

 

 

 

 

 

それはさておき。

 

 

クラウスが不老不死になった経緯や、同じく不老不死の仲間たちを消滅させた事件、人間との戦争、ニコ・ヴラドやダミアン・ストーンとの因縁。

そういった、紀元とも言える過去もいつか描いてほしいですし、LILIUM以降の時系列――つまり完結に向けての新作も待ち遠しい限りです。

 

 

『雪月花』は絶対にやってほしい。

というかこれをやらなきゃシリーズ終われないでしょう。

リリーに安息を与えてやってください。

(できることなら鞘師リリーに演じてほしいですが……)

 

 

その後の最終作とやらがどうなるのかも気になります。

 

 

っていうか年表によると雪月花から最終作までに6000年もあいだがあるんですけど、どういうことなの。

 

 

『TRUMP』から数えて12000年後。

ソフィくん長生きにもほどがあるし、クラウスに至ってはプラス3000年生きてるわけで、お疲れ様としか言いようがありません。

 

 

 

どうか彼らに安息を。

 

 

 

なんとなくだけど、あと5年以内に完結できたらいいなぁ。

 

 

あんまり時間かけすぎるのもアレなのでね。

末満さん、応援してます。(言うのは簡単)