フォーメーションダンスって、正直どう思います?

 

 

 

 

 

なんて言ったら誤解を生みそうですが、決して否定的なことを言いたいわけではなく、だけどもそろそろフォーメーションダンスの“その先”を明示していかなくてはならないのではとも思うのです。

 

 

 

 

そもそもフォーメーションダンスは、まだ加入間もない時期でスキル不足だった9期10期(というか全体のバランス)を「なんか凄いことやってる」ように見せるために考案されたもの。

 

 

実際凄いことやってるのは間違いないんですが、いわゆるダンスそのもののスキルとはまた別のものが要求されるパフォーマンスだと思うんですよね。たぶん。

 

 

 

でまぁ、それが一時期のモーニング娘。の代名詞にもなり、メディアでも取り上げてもらい、いまもなお「最近のモーニング娘。」を語るうえで欠かせない要素になっています。

 

 

しかしここ1~2年のパフォーマンスを見る限りでは、フォーメーションダンス一辺倒ではない魅力がモーニング娘。にはあって。

 

 

おそらくメンバーも、フォーメーションダンスの次の段階――というか単純に個々のダンススキルや全体の(フォーメーションダンスではない)パフォーマンスを磨きたいと思ってるんじゃないかなと。

 

 

 

 

コンサートなどを見ればわかりますが、それは少しずつだけど形になり始めている気はします。

 

 

ただ、メディアに向けていまのモーニング娘。の魅力を発信する指針として、明確な「これ」といった方向性を示せないのが難点。

 

 

「フォーメーションダンス」は、プロデューサーつんく♂の(いまのところ)最後の仕掛けだったように思います。

 

 

問題はそれ以降、モーニング娘。を新しくプロデュースできていないという点です。

 

 

 

有能なプロデューサーがいないから、「フォーメーションダンスの次はこれだ!」といった“売り”が示せない。

 

 

もはやフォーメーションダンスも過去のものになりつつあるのに、いまだに歌番組のトークで「フォーメーションダンスが云々」と言わざるを得ない状況。

これを事務所さんにはどうにかしてもらいたいのです。

 

 

 

 

 

もちろん、これといった売りがなきゃダメだというわけではないんですが、アイドルというのはただでさえ偏見の目で見られるジャンルであり、先日のロッキンのように「とにかくまずパフォーマンス見てくれ!」と非ヲタの人々に直に体感してもらえるような機会は滅多にありません。

 

 

テレビに出ることそのものだって、なんの売りもないグループは取り上げられにくいでしょう。そういう世界ですから。

 

 

下手なプロデュースはやめてもらいたい一方で、なんの仕掛けもせずただ手をこまねいているのもどうなんだ、と思います。

 

 

プラチナ期でさえ「アイドルとは思えないパフォーマンス」という特色がありました。

もっともあの頃はそれを「売り」として取り上げてもらえる状況ではなかったし、いまとなってはハイレベルなパフォーマンスのアイドルもそう珍しくはないでしょうけど。

 

 

 

 

 

つんく♂P以降のアップフロントには、娘。に限らずどのグループもプロデュースらしいプロデュースはしてもらえてないように見受けられます。

 

 

それでも娘。以外のグループの多くは、誕生からして現体制事務所の手によるものであり、多少のプロデュース的な気配は感じられなくもない。(アンジュはスマと別物だし、J=Jもほとんどつんく♂色は薄れてきましたし)

 

 

がしかし、モーニング娘。となると完全に持て余しているよなぁと感じることがしばしば。

 

 

単純に考えると、もっとつんく♂色をなくして現事務所の色に染めたい思惑と、いまだ根強く残るつんく♂色とその支持者の存在によって踏み切れない現状、その2つが衝突し合って「まぁ様子を見ましょう」という状態になり続けているような気がします。

 

 

 

 

その現状をどうにか打破できないでしょうか。

 

 

打破というより、とにかくちゃんとしたプロデュースをやってくれという願望。

 

 

いつまでフォーメーションダンスの残り香で勝負し続けるつもりだい?と事務所へ問いたいです。

 

 

 

 

大人数のグループでは、フォーメーションダンスのような全体で魅せるやり方が合っているのはわかります。

 

 

でもそれもそろそろ次の新しい段階へ移行していいのではないでしょうか。

 

 

いまのモーニング娘。の強み弱みはなんなのか。

それをよく見て、最善に活かせる仕掛けを考えることがプロデュースというものでしょう。

 

 

 

メンバーの卒業や加入以外の“変化”が、いまのモーニング娘。には求められているのではと思うところです。