そういえば、最近読んだ本を勝手に紹介する記事を全然書いてない。

 

 

調べたら、最後に書いたのは3月の頭でした。

 

 

なのでかるーくご紹介。

 

 

読んだ順で載せていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

奇想寄りのSF中短編集。

サイエンスというかストレンジで、表題作の「うどん」というのは犬に似た謎の生き物につけた名前。

巻末の中篇「巨きなものの還る場所」は、想像力を駆使した幻想的な傑作です。

 

 

 

 

 

 

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こちらは傑作というより名品と呼びたくなる佇まい。

これほどのものを書ける日本人がどれだけいるだろうか。

タイトルは吸血鬼だけど、ヴァンパイアが跳梁跋扈するエンターテインメントを想像すると裏切られるので注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

《アイアマンガー三部作》の二作目。

キャラや世界観にも馴染んだおかげで、一作目より読みやすい。

前作のラストも衝撃的だったけど、ある意味それを超える衝撃のラスト。

話を忘れないうちに三作目も読まなければ。

(余談ですが、このシリーズ最大のネックは値段だと思います。三冊買ったら一万越え。まぁ仕方ないんでしょうけども)

 

 

 

 

 

 

 

 

擬似化学を題材にした連作短編集。

大真面目な筆致で書かれてますけど、著者は思いっきり(良い意味で)ふざけた話を書きたかったんじゃないだろうか。最初の二編なんて特に悪ノリがすごい。

 

 

 

 

 

 

 

 

退廃的で偏執的なロマンとでも言うべき幻想で緻密に構成されたミルハウザーの短編集。

どれもたいへん素晴らしい。

特に気に入ったのは、「バーナム博物館」、「探偵ゲーム」、「幻影師、アイゼンハイム」。(アイゼンハイムは映画化もされてる)

今後、ミルハウザーの本をもっと読んでいこうと決意しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ご存知、村上春樹の(短めの)長編。

個人的に、村上長編のなかでは中の上といった感じ。

心地良い空虚さを感じられます。

 

 

 

 

 

 

 

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森博嗣の書いた、美しくも哀しい幻想小説。

この雰囲気や道具立てはすごく好き。派手ではないけど、忘れられない作品となりました。

装丁も美しいので、ぜひ本屋で現物を見てほしい。(でももうすぐ文庫化するみたいです)

 

 

 

 

 

 

 

 

またまた森博嗣。こちらはいわゆる時代小説。(と言っても森博嗣が描くそれは、普通の時代小説の雰囲気とは少し異なる)

シリーズの第二弾で、著者も「自由に書いた」と言ってる通り、これといった大筋があるわけではない。読むほうも身構えず、自然に読むのがよろしい。

(おそらく)今回限りのヒロインであるハヤはとても聡明な女性で、また登場してほしいくらい好きです。

 

 

 

 

 

 

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トム・ジョーンズの短編集を、あの舞城王太郎が翻訳したことで話題になった一冊。

冒頭の一編なんか、これ舞城の作品じゃないの?というくらいしっくりきてる。

ちょっと読むのがつらい(読みづらいという意味で)話もあったけど、全体的に楽しめました。

荒々しいアメリカ文学を読みたい人はどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

序盤はとにかく謎めいている。

「いったいどういうこと?」がいくつも浮かんできて楽しい。

しかし大ネタはなんとなく察しがついてしまい、やっぱりその通りだったりもする。

全体的にちょっと詰め込み過ぎな気もするけど、なんだかんだ楽しんで読みました。

映画化するという話もあったようですが、どうなったんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

まだあと数冊あるけど、とりあえずこのくらいで。

 

 

 

最近ちょっと読書量が落ちており、先月は二冊しか読めませんでした。

 

 

6月はハロヲタ的にいろいろあったからね……。