最近――というか今年になって読了した本を、簡素なコメント共にご紹介。

 

 

 

 

 

 

 

ものすごい久しぶりに赤川次郎なんて読んでみました。(ちなみに読んだのは10年前に買った単行本)

相変わらず歯ごたえゼロの文章はいいとして、タイトルにもなってるのに「ドラキュラ」や「舞踏会」の扱いが雑すぎてちょっと。

プロローグ8割で、本編が2割といった感じで終わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトル通り、騙される系のミステリー。

いろいろとツッコミどころはあるものの、分量も適度でサクッと読めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

数年前に芥川賞を受賞した作品。

だから読んだわけではなく、この作家が好きなので読みました。

表題作はなかなかおもしろい設定の二人称で、ああ純文学だな~という感じ。

個人的には他社から出てる短編集のほうが好きかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

何年も前に買ったままずっと放置していたのを急に思い出し、読んでみた。

主人公である妻が、自分を殺そうとした夫にあの手この手で復讐を企てるという剣呑な話なんだけど、ユーモア溢れる文章で書かれているのでそんなにイヤな気分にはなりません。

この夫がまた、よくもまぁと思うくらいしょうもないろくでなしのクズ野郎でして、ある意味すごいわという感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ最近はずっとミステリばかり読んでいましたが、そろそろSFのほうも再開したいなと思って読んだ円城塔の短編集。(ちなみに自分が読んだのは単行本です)

円城塔らしい歯ごたえのある……いやありすぎる作品が揃ってます。

市川春子の表紙絵に騙されて手に取ると大変なことになるので気を付けて。

 

 

 

 

 

 

 

こちらは一転して非常に読みやすくわかりやすいSFミステリ。

表紙からわかるように、往年のハリウッド的B級感というかパルプフィクション的な趣向に彩られた連作集。

本の造りもアメリカのペーパーバックのようになっており、それだけでもう素晴らしい。

いつもの山本節(著者の主張)も控えめなので、老若男女おすすめの作品。

 

 

 

 

 

 

 

SFの新人賞を受賞したデビュー作。

いわゆる「管理されたユートピア」という名のディストピアを描いた連作集で、派手な展開はないけど手堅くまとめられておりなかなか楽しめました。

しかしデビュー作にしては小さくまとまりすぎてる感もあって、どこか「わたし悟ってます」的な臭いがするのも少々鼻につく。

著者は2作目の『ゲームの王国』がかなり評判良さげなので、そちらを読んでから評価したいところ。

 

 

 

 

 

 

 

最後は北欧ミステリを。

スウェーデンのエーランド島を舞台に、とある一家にふりかかった悲劇を軸にして物語が進んでいく。

冬のエーランド島はとにかく寒そう。

ミステリであると同時にゴーストストーリーでもあり、そういうのが好きな人はぜひ。

欧米のミステリ賞三冠を受賞した作品ではありますが、ミステリ度はそこまで高くないです。

 

 

 

 

 

 

 

とりあえずこんな感じ。

 

 

最近はあまり読む時間が取れず、読むスピードも遅くなった気がして、あまり数が読めていません。

 

 

たくさん読めばいいというわけではないにせよ、積みに積まれた積読本が溜まりすぎているので、できるだけたくさん読んでいきたい所存。

 

 

 

せめて3日に1冊くらいのペースで読めたらいいんだけどね……(昔はそれくらいで読めてたのに)