ミニアルバム『二十歳のモーニング娘。』を一通り聴きました。

 

 

 

 

 

 

といってもまだ2、3回だけですが、なかなか良いアルバムではありませんか。

 

 

去年末に出た15枚目のオリジナルアルバムとはまた別の良さが詰まってます。

 

 

 

 

 

まず1曲目の『モーニングコーヒー(20th Anniversary Ver.)』ですが、最初こそ「早送りやんけ!」と思いましたが、慣れるとむしろこっちのほうが好きかもしれないと思うほどに。

 

 

速さだけでなくアレンジもロック調になっており、それがすごく良いのよね。

つんくさんのリズムが(メンバーほどではないにせよ)叩き込まれているハロヲタは、こちらのVer.のほうが聴いてて楽しいのかも。

 

 

 

 

2曲目『WE ARE LEADERS! ~リーダーってのもつらいもの~』は、歴代のリーダーたちによる自己紹介ソング。

リーダー版女子かしまし物語って感じですかね。

 

 

作詞作曲はヒャダインこと前山田健一さんで、冒頭を聴いた瞬間は正直「オレの苦手なやつや」と思いました。

 

 

ヒャダインさんらしさは爆発しているんですけど、いわゆるももクロっぽさというか、アイドルですね~な感じがするああいうノリはちょっと苦手で。

つばきにも「ゆくぜつばきファクトリー!」みたいな歌ありましたよね。アンジュの『カクゴして!』も似た雰囲気があってちょっと。

 

 

と、この曲にも思ったんですが、聴いてると良く感じるようになってくるから不思議。むしろなんだか泣けてくる。

 

 

あざといんですよ。あざといんですけど、モーニング娘。への愛がめっちゃ感じられるから泣けてしまう。

モーニング娘。への愛情とリスペクトの精神が最初から最後まで伝わってきます。なので、苦手な要素があっても聴いてしまう。

やられた、という感じです。

 

 

 

 

 

3曲目『花が咲く 太陽浴びて』は、ザ・つんくというナンバー。

 

 

冒頭の歌詞からして「好きなようにやってみればと言ったくせに 好きなようにやり出したらあれこれ言う」ですからね。

 

 

「最近のお説教ソング」なんて形容する声もありますが、『ここにいるぜぇ!』のAメロも似たような歌詞だったし、昔からといえば昔からです。

 

 

メロディーもまたつんくさんらしいマイナー調ですが、つんくヲタにとってはたまらないこの感じ。

さすがのつんくさん。オレたちのツボを的確に突いてくる。

イントロ・アウトロも好き。

 

 

 

 

 

4曲目『ENDLESS HOME』はなっちのソロ曲で、コーラスにフクちゃんと小田ちゃんが参加してます。

 

 

作詞作曲はさゆヲタで有名な歌手の大森靖子さんですが、これまたモーニング娘。への愛情とリスペクト精神がほとばしっている名曲。

 

 

なっちのソロ曲という面でもピッタリで、誰かが言ってましたがなっちの(過去の)アルバムに収録されてそうな感じ。

 

 

いつか娘。が母。になってまた

ふるさとをつくるわ

 

 

かつて『ふるさと』をメインで歌っていたなっちがいまこの曲を歌う――それだけで泣けます。

 

 

 

 

 

 

5曲目『お天気の日のお祭り』はモーニング娘。'18が歌う、つんくさん作詞作曲の可愛らしいナンバー。

 

 

つんくさんのこういう“切な可愛い”曲が娘。にくるのってなんか久しぶりな気が。

 

 

良いね良いね。

早くライブで聴きたい。

 

 

 

今回のアルバムでつんく曲は『モーコー』と『花咲く』と『お天気』の3曲ですが、どれもそこまで20周年というのを意識した曲ではないんですよね。まぁモーコーは過去曲なので別としても。

 

 

それもまたつんく♂さんらしいというか。

初めて『五線譜』を聴いたときも思ったし、ヒャダインさんのリーダーソングを聴いたときも思ったんですが、同じテーマでつんくさんが作るとしたら絶対ああいう感じにはならないんだろうな~と思いますね。そんなところが好きよ。

 

 

 

 

 

 

6曲目『タネはツバサ(Wings of the Seed)』は、愛の種と同じ制作陣によるアンサーソング。

 

 

1期メンバーの5人が歌ってるわけですが、ここにきて5人が本気の歌声出してきた!という感じ。

 

 

メロディーが綺麗。

ちょっと90年代っぽい懐かしさもあって、それが良いですよね。

 

 

 

 

 

 

7曲目『五線譜のたすき』はすでにライブでも披露しているおなじみのナンバー。

 

 

最初に聴いたときは児玉雨子さんの歌詞がいつもよりちょっと気負ってる感じがしたんですよ。

まぁテーマが大きいのでそれもしょうがないかなと思ったんですが、こうして20周年記念のミニアルバムのなかにあって聴くとしっくりくるなと思いました。

 

 

メロディーは星部くんらしく、誰が聴いてもそれなりに「良い」と思える感じ。

という言い方だとなんかアレですが、星部くんはホントに才能あると思います。作曲に関しては。

 

 

つんくさんの曲が家庭の手料理ならば、星部くんの曲はファーストフードだなと。

たまに無性に食べたくなる。

手料理のような味ではないけど、別のベクトルで美味い。

 

 

自分のなかではそういう印象です。

 

 

 

 

 

 

最後8曲目は『愛の種(20th Anniversary Ver.)』。

 

 

1曲目から通して聴いてこの愛の種20thに辿りつくと、懐かしさよりも、これからの未来がパッと目の前に開かれるような感慨に包まれるのは自分だけでしょうか。

 

 

アレンジが違うとはいえ過去の曲なのに、後ろを向いてる気がしない。

1期と共に現役メンバーも歌ってるからというのもあるでしょうが、曲自体も「さあ出かけよう」ですからね。

 

 

モーニング娘。というグループは、いつだって始まり続けているのだなと実感できる曲です。

 

 

これまでの20年、そしてこれからも、メンバーの卒業と加入を繰り返しながら、いつまでも始まり続けていくグループ。

 

 

それがモーニング娘。

 

 

 

 

 

 

 

という感動を味わえるミニアルバムになっております。

 

 

「モーニング娘。が好き」という気持ちが少しでもあるのなら、ぜひ聴いてほしい。

 

 

いやホント、思ってたより良いアルバムでしたわ←

 

 

 

 

 

初回盤特典のDVDはまだ見てないので、そのうち見ます。

(と言いつつ、15枚目のアルバムについてた新木場の映像もまだ見てない←)