24時間テレビのモーニング娘。出演部分における録画をミスったので(さすがに7時台には出ないだろうと高をくくっていた)、もうなにもやる気が起きません。
なので読書感想ブログ、こないだの続きを書きます。
森博嗣のノンシリーズミステリ。
なによりタイトルが素晴らしい。
ちょっと翻訳モノっぽいミステリで、美と狂気が静かに進行していく雰囲気に酔う。
あまり予備知識を入れずに読むといいでしょう。
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世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
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『地上最後の刑事』、『カウントダウン・シティ』に続く三部作の三作目。
いよいよあと一週間で小惑星が地球に衝突し人類が滅亡してしまう世界で、愚直な元刑事は最愛の妹の行方を捜す。
相変わらずクソ真面目でシスコンなヘンリー・パレス君。
せめて最後は妹と共に過ごしたいという想いから、安寧のコミュニティを出て方々を捜し回ります。
果たして妹は見つかるのか、そして小惑星は衝突するのか。
できれば一作目から読み、その結末を見届けてほしい。
(一作目だけ文庫化されてます)
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ヴィジョンズ
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珍しく講談社から単行本で出た書き下ろし日本SFアンソロジー。
編者が大森望さんなので、思わず「『NOVA』じゃん!」とツッコミたくなる。
収録作は↑のAmazonページに詳しいのでそちらをどうぞ。
なんとも豪華な執筆陣で、個人的には神林長平「あなたがわからない」が一番興味深く読めました。
長谷敏司はここにある「震える犬」もそうだし、他のアンソロジーに収録された中短編もそうなんだけど、どれも深遠で凄惨な傑作だとは思う。でもこれってSFとしての面白さなのかな?別にSFじゃなくてもよくない?と思う部分もあって、複雑な気持ち。
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プリズム (ハヤカワ文庫JA)
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『ヴィジョンズ』の「あなたがわからない」を書いた神林長平の初期作品。
浮遊都市制御体というスーパーコンピュータに制御された世界を描く連作中短篇集。
最初のほうは良かったんですが、段々とファンタジー色が強くなっていき、やがてこの年代に特有の抽象的な幻想SF(大原まり子的な)へと移行して、ちょっと意味がよくわからなかったです。
また気が向いたら読み直そう……。
とまぁそんな感じ。
読むのが遅いので、積読本がなかなか減りません。
せめて3日に1冊くらいのペースで読みたいところです。
じゃないと、いま持ってる(未読の)本を読み切る前に寿命が尽きてしまいかねない。