忘れた頃にやってくる、最近読んだ本紹介。
8冊ほどあるので、2回にわけて更新していきましょう。(一気に書くのめんどい)
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くらのかみ (ミステリーランド)
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「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」というコンセプトで作られた、《ミステリーランド》という叢書の第一回配本。
豪華な箱入りハードカバーで、少年少女がお小遣いで買うには少々お高めなお値段なのが特徴です。
第一回配本だけあって、刊行されたのはもう14年も前のこと。
もう新品ではまず売ってないので、中古で買ったものを読みました。
内容としては、ホラー風味のジュブナイルミステリー。
悪くはないけど登場人物(特に大人たち)が把握しづらく、状況も複雑なのでちょっと混乱してきます。謎を解こうと奮闘する子供たちは根気強い。
結末もまぁこんなもんかなという感じ。
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のぞきめ (角川ホラー文庫)
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こちらはがっつりホラー。(でもミステリ的なつじつま合わせもある)
個人的に三津田信三の作品はハズレがないと思ってますが、今作も楽しめました。
第一部と第二部にわかれていて、おそらくメインは第二部なんだろうけど、第一部のほうがホラーとしての完成度は高かったかも。
映画化もされてるので(読んだあとに)見てみましたが、見なかったことにしようと思いました。違う意味でホラーでした。
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いまさら翼といわれても
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米澤穂信の《古典部シリーズ》最新作となる短編集。
この作家もハズレがない、安心安定の読み心地。
シリーズもこれで6作目となり、メインの4人がそれぞれ将来のことについて悩んだり吹っ切れたりします。
表題作のタイトルが重い。
シリーズ未読でも楽しめますが、できれば1作目の『氷菓』から順にどうぞ。
そのほうがキャラクターに愛着が湧くので。
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街角の書店 (18の奇妙な物語) (創元推理文庫)
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最後は翻訳モノのアンソロジー。
いわゆる“奇妙な味”の短編を集めたものです。
“奇妙な味”というのは、ミステリーのようなSFのようなホラーのような純文学のような、そのどれでもあってどれでもないような、要するに分類しづらい変な作品の総称。江戸川乱歩が名付けたらしいよ。
収録作は出版社のサイトに書いてあるのでそちらをご参照ください。
どれも面白いけど、個人的にはケイト・ウィルヘルム「遭遇」が好き。これは映像化してもよさそう。
シャーリイ・ジャクスンの「お告げ」は、ジャクスンがこんな良い話を書くとは!という驚きが。
とりあえずこのくらい。
残りはまたそのうちに~。