これはもしかして自分だけかもしれませんが、年々、メンバーの卒業にともなう精神的ダメージが深刻になっていきます。

 

 

モーニング娘。には卒業と加入があり、卒業というものは常に寂しいものではあるにせよ、加入という新たな風を感じることでまたファンを続けようというモチベーションも保たれてきました。

 

 

しかしここ2年ほど(つまり9期以降からの卒業)は、卒業による精神的ダメージが一向に癒えず、ただ澱のように蓄積されていくばかりのように感じてなりません。

 

 

もちろん新メンバーの加入は喜ばしいことだし期待感も自然と増していきますが、それだけではダメージが消えなくなってしまった。

 

 

いままで17年近く娘。を応援してきて、いったいどうやって卒業のダメージを癒し、乗り越えてきたのだろうと自分に問いかけてみるも、これがさっぱりわからない。

どうやってまた前を向いて応援していたのか。

いつどのタイミングで、卒業のダメージから立ち直ったのかが。

 

 

おぼろげに思いつくのは、「いつのまにか」というアバウトな感覚だけ。

じゃあ、りほりほや香音ちゃんやどぅーの卒業によるダメージも、このままファンを続けていれば「いつのまにか」忘れてしまえるのだろうか。

少なくとも9期のふたりに関して、いまだにダメージが癒えた実感はないんですけどね。

(だからこそ「蓄積されていく」と感じているわけで)

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁそんな個人的な感傷は置いといて、どぅーの卒業によって残念に思うことが(卒業そのもの以外に)もうひとつ。

 

 

これによってモーニング娘。は、20周年どころではなくなってしまったんじゃないかという懸念です。

 

 

人にもよるでしょうが、今年の重点が「20周年<工藤遥卒業」になってしまってないですか?

 

 

自分はなってます。

割り合いで言ったら、4:6、いや3:7くらいに。

 

 

ファンやメンバーの気持ち的な面だけでなく、事務所の運営もまたブレてしまうのではないかと心配です。

本来なら20周年関連に割こうと思っていた諸々を、どぅーの卒業関連にも割り振らなければならなくなったんじゃないか、と。

 

 

メンバーが悩んで悩んで決意したことを否定するようなことは言いたくないですが、せめて来年になるまで待てなかったか……という気持ちは正直あります。

責めるというより、「なぜこのタイミング?」という疑問として。

 

 

周りに気を遣えて責任感も強いどぅーが、その辺のことを考えなかったはずはないと思うんですけどね。

もちろん本人だけで全部決めたわけではないでしょうから、大人といろいろ話し合った結果なのだとは思いますが。

 

 

 

それとも、オレが思ってるほど20周年というのは重要なイベントでもないのだろうか。

 

 

正直言うと、自分はあまり記念日的なものに関心はないのです。

ただ、20周年なんていう、グループを盛り上げるためのこれ以上の大義名分はないぞと思っていたので、この機会に事務所が娘。をプッシュしてくれるんじゃないかと期待していました。

 

 

いまのところその動きはほとんど見られませんが、まぁ℃-uteの解散やももちの卒業もあることだし、下半期からはいろいろやってくれるんだろうと思っていたんですが、果たしてそうなるのかどうか、どうにも心もとないです。

 

 

 

どぅーの卒業という重大イベントが発生してしまったから。

あるいは最初から、そこまで20周年で盛り上げるつもりもないのかもしれない。

 

 

事務所が本気で20周年を盛り上げていくつもりだったなら、どぅーに「卒業は来年まで待ってくれないか」と打診することもできたでしょう。

打診したものの本人の決意が固く、結果事務所が折れたという可能性もありますが、なんとなく、最初からそんな打診をすることもなくあっさり卒業を許可したんじゃないかという気もしたり。

 

 

〝優良事務所”であるらしいアップフロント様なら、ありそうなことです。

卒業によって会社が被るダメージも承知の上で、まだ年若い社員の意志を尊重してくれるんだから、本当にお優しい会社ですよ。

ただその優しさが致命的な損害に繋がらなければいいですけどねー。という皮肉は言っておきたい。

 

 

 

 

 

いずれにせよ、今年はモーニング娘。にとっては「20周年」の年であり、同時に「工藤遥が卒業する」年でもあります。

 

 

どちらもめでたいこと……と言って言えないことはないですが、気持ちとしてはそうもいきませんよね。

 

 

だからできることなら、基本的には素直にめでたいと思える「20周年」のほうだけにしてほしかった。

 

 

数年経って2017年を思い返してみても、きっと「20周年で盛り上がった年」ではなく「どぅーが卒業した年」という出来事が真っ先に思い出されるでしょう。

 

 

 

それがちょっと残念です。

文字通り20年に一度の、記念すべき年だっただけに。

 

 

というか、「だから今年は誰も卒業はしないだろう」なんて楽観的に構えてたんですけどね。

そんなことはなかったですね。甘かったです。甘々でした。

 

 

 

 

思えば10周年の年もあまり良い年ではなかったし(スキャンダルとかそういう嫌な思い出のほうが強く残ってる)、モーニング娘。はあまり節目の記念に恵まれないグループなんでしょうかねぇ。

 

 

自分はゆず(歌手)も好きなんですが、ゆずも今年20周年でして、いろいろと盛り上がっている様子などを見ると羨ましくなってきます。

 

 

 

卒業は娘。の定めとはいえ、20周年のときでさえそこから逃れることはできないとは……。