アンジュルムのツアータイトル、ライブツアーのほうが「~凛~」で、コンサートツアーのほうが「~変わるもの 変わらないもの~」に決定したという情報を聞きまして。
で思ったのが、なんかハローのなかでアンジュルムにだけ専任のプロデューサーがいて、物語のような筋書きが出来上がっているみたいだな~と感じるこの頃。
ツアータイトルだけでなく、アンジュルムになってからこれまでのいろんな諸々を鑑みて。
やけにここだけしっかりしてるんですよね。
迷走も逆走も停滞もしてない。誰か影のプロデューサーが書き上げたシナリオを、忠実になぞっているような感じ。
もちろん事務所もノリノリで、傍から見てもいま一番力を入れているのはこのアンジュルムの物語なんだろうなと思えます。
ここにきて、満を持してのホールツアー。
モーニング娘。がもう何年もやらせてもらえてない中野サンプラザでの公演も決まり、それのタイトルが「~変わるもの 変わらないもの~」とくる。
カッコつけやがって!w 中二病か!w
というのは冗談ですが、なんか非常にこう、ドラマチックな筋書きが見え隠れしません?
盛り上げてやろう、感動的な物語にしてやろうという気概が、ビンビン伝わってきます。
まぁそれはそれで結構なことだし文句を言うつもりはありませんが、その反面、モーニング娘。の物語がお粗末になってる気がするのは困りもの。
抽象的なことをあえて比べますが、ジュルムさんのしっかりした物語と比べると、モーニング娘。のこのツギハギだらけの脚本はなんでしょうか。
こちらには影のプロデューサーなど存在せず、その都度その都度ライターを見つけ出してきて、即席の脚本を書かせてどうにかその場を凌いでいるかのよう――と言ったら言い過ぎかな。
以前はつんく♂さんというれっきとしたプロデューサーが存在し、モーニング娘。の物語の脚本もしっかり書いていてくれたんですけどね。
当時との落差が激しすぎて、なおかつジュルムさんの物語への力の入れようが明らかで、おいおい手抜きは困るよ事務所くん、とクレームを入れたくもなるというものです。
せめて20周年の年くらいはこっちの物語も本気で書いておくれよ、と。
「~変わるもの 変わらないもの~」というタイトルだって、20周年の節目を迎えたモーニング娘。にこそ相応しいのではなーい?
まぁ確かにジュルムさんもスマイレージ時代と比べれば多くのことが変わったなぁと思いますし、そういうカッコつけた雰囲気(←ディスってるわけではない)は娘。にはそぐわないのかもしれませんが。
まぁアレだ、この際だからもう、そういう“いかにも”な物語はアンジュルムさんに任せておこうじゃないか。
楽曲もさ、アンジュルムになってからは「目指せプラチナ期!」みたいな路線だし、リーダーもことあるごとにプラチナヲタをアピールしてらっしゃるし、そういうのはそっちに任せておこう。
モーニング娘。は、昔みたいに、カッコいい曲も可愛らしい曲もちょっとおフザケな曲も、なんでもバラエティ豊かに歌っていこうよ。そうしようよ。
13人もいるんだし、年齢も芸歴も個性もバラバラなんだから、それを活かしてもっと彩りのある魅力を出していきましょうぜ。
楽曲だって、どんだけあると思ってんの。
ずっと歌われないまま眠ってる良い曲がたくさんあるんだからさ。
どうせもうフォーメーションダンスもEDMもやらないんでしょう?
やらないというか、そういったひとつの方向性を極めるようなプロデュースはしないんでしょう?
つんく♂さんがPじゃなくなって以来、これといった志向や目的もなく、娘。のそういう話はとんと聞かなくなりましたし。
だったらもっと自由にやらせてやって。
ツアーのセトリも、いつもの定番曲ばっかりやるんじゃなく、カッコいい曲ばかりでもなく、昔の曲もいまの曲も、いろんな曲を歌って、いろんな個性を見せていってほしい。
モーニング娘。の物語を書く気がないなら、つまらない急場凌ぎの脚本なんかで彼女たちの溢れんばかりの魅力を抑え込むのはやめて、もっと自由にステージを駆け回らせてあげて。
アシタカじゃないですが、「あの子を解き放て!あの子はモーニング娘。だぞ!」と一喝したい。
モーニング娘。はもっといろんな魅力を持ったグループですよ。
こないだの『モーニングみそ汁』のMVを見てわかったはず。
ああいう素朴な可愛らしさだってある。カッコいい曲しか歌えないわけじゃない。
『レインボーピンク』みたいなぶっ飛んだ曲だってあるし、『HDYLJ』みたいなロックな曲だってあるし、『雨の降らない星では愛せないだろう?』みたいな心に染みるバラードだってある。
そういうモーニング娘。の、楽曲とメンバーの多肢に富んだ豊かな個性や魅力を、もっと解き放ってやりましょうよ。
新しいこと(プロデュース)ができなくても、それくらいはできるでしょう?
20周年の節目だし、過去も現在も全部含めての「モーニング娘。」というグループのおもしろいところを存分に発揮させてください。
こちらも、いまの事務所に新しいことなんて期待はしてません。
だからせめて、原点回帰くらいはしてみてちょうだい。
そして改めて、モーニング娘。というグループがどういったものなのか、ファンというより事務所さんが、ちゃんと理解してほしいなと思いました。
でも20周年の今年はそれでいいとしても、そこから先はやはり新しい物語が必要なんですよねぇ。
誰かモーニング娘。の物語を書いてくれる人はいないのか。
結局、「つんく♂を戻せや」という話になってしまうのが情けない(自分も、事務所も)。