あんまり思い出したくない気もしますが、いまからちょうど1年前にりほりほが卒業する旨を発表したんですよね。
あのときは心臓止まるかと思ったよ。
いや、3秒くらい止まってたんじゃないかな。
その発表を知ったとき、全身の血液が足の裏から地面に流れ出していくような心地になったのを覚えてます。
たぶんあれが「血の気が引く」というやつなんですねぇ。
でもそうか、あれからもう1年経つのか。早いもんだ。
最近あまりこのブログでりほりほのことを書きませんが、りほロスを克服したわけではもちろんなくて。
りほりほを想わない日はない。
大げさでもなんでもなく、卒業したあの日から、りほりほのことを考えなかった日は1日たりとてない。
とはいえモーニング娘。は次いで香音ちゃんの卒業を経験しながらも日々進化して活動を続けているのだし、あまり卒業したメンバーのことばかり言及するのもアレかなーと思ってブログでは控えめにしてました。
でも、たまには言う。
りほりほに会いたい。
誤解を恐れず言うと、あの頃は楽しかった。
これは、“いまが楽しくない”という意味ではまったくなくて、単純に、“あの頃は楽しかった”という意味でしかない。
正確に言うなら、あの頃「も」楽しかった。
でも、あの頃の楽しさと今現在の楽しさは微妙に違う。
あの頃――りほりほがモーニング娘。にいた、あの頃。
りほりほは贔屓目抜きにしてもグループの中心に立つ人で、そういう資質を持つメンバーはハロプロ全体を(過去から現在まで)見渡しても、片手で数えられるほどしかいません。
選ばれた人間のなかでも、さらに選ばれた数少ないエースの系譜。
戦隊モノでいえば赤レンジャーみたいな感じでしょうか。
実際、りほりほはメンバーカラーも赤でしたが。
もちろんエースばかりが凄いわけではないし、エースだけがいてもグループは成り立たない。
いろんな個性を持った子たちが集まってるからおもしろいのであって、エースというのはそのなかの役割のひとつに過ぎません。
でも、なろうと思ってなれるものではなく、なれる子というのはやはり特別な何かを持っているのでしょう。
おそらく本人の意思すら無関係に、中心になる子というのは、そうなってしまうのです。
そんな一般論を抜きにしても、自分のなかで鞘師里保という人は、モーニング娘。という物語の主人公でした。
思い返せば懐かしい。
9期が加入してからのモーニング娘。は、いまとは違った楽しさとワクワク感に満ち溢れてましたよね。
1年も経たずに10期が加入したのも大きかった。
これからが楽しみな若い(幼いと言ってもいい)少女たちが8人、途中で11期の小田ちゃんも加入して9人。
プラチナ期を支えてきたメンバーが相次いで卒業していったのは寂しかったけど、新世代の9人がいれば大丈夫だと思えました。
この9人は、モーニング娘。の新たな未来だ、と。
そんななかでも、鞘師里保というメンバーの担った役割はとても大きくて。
もう最初からめちゃくちゃ可愛くて、幼女好きのさゆもメロメロになり、半ば危険人物と化していましたねw
そしてファンもまた、そんなさゆを笑いつつも、気持ちを同じくしてりほりほを愛でていたんじゃないでしょうか。
当時の写真や映像を見ると、もう可愛くて可愛くてとろけそうです。
リアルタイムで見てきたはずなのに、いま見てもその可愛さに骨抜きにされます。
あの小動物的な、なんとも言えない可愛さ。
単純な美少女とかそういうものとも違って、なんかこう、五臓六腑をキューンとさせる、言葉にできない可愛さがありました。
(さゆでさえ、りほりほの可愛さを明確な言葉にすることはできなかったのです)
そして可愛いだけでなく、パフォーマンスも凄かった。
特にダンス。
地元のダンススクール仕込みのガチダンス。
9期初ツアーでの『Moonlight Night~月夜の晩だよ~』で見せたあのダンスは、いまでも語り継がれているくらいの衝撃でした。
んで、MCで喋れば「しゅわしゅわぽん!」ですからね。
そりゃもう最高でしょう。
シングルでも徐々に目立つ位置を任されるようになり、『One・Two・Three』ではれいなとダブルセンターに抜擢されましたね。
2回目となる舞台『ステーシーズ』でもメインキャラ3人のうちの1人を演じ、当時観に行ったときは「この子はなにをやっても出来てしまうんだな」と驚嘆したのを覚えてます。
単にこなせるだけじゃなく、その主人公としてのオーラにも魅了されました。
ちなみにその頃自分は千葉の柏あたりに一人暮らしをしていたこともあって、(都心にわりと近いので)諸々のいろんなイベントに足を運んでいたのも良い思い出です。
よみうりランドでやったモベキマスのイベントも行きましたよ。最後の握手はせずに退散しましたけどねw
あの頃が一番いろんな現場に行ってたかもしれません。
そういう意味でも楽しい時期でした。
そしてそれが楽しかったのは、そこに、モーニング娘。に鞘師里保がいたから、というのが大きい。
明確に「推し」と認識する前から、一番興味を持っていたのがりほりほでした。
推しになる前から、自分にとっての主人公はりほりほ。
他のメンバーのことも愛しつつ、でもそこにりほりほがいるからモーニング娘。を応援することが何倍も楽しいものになっていたのは間違いありません
舞台のほうでも毎年主役に抜擢され、「あの子が自分の中のモーニング娘。の主役だ」と思っていた自分としては、現実に物語の主役を演じているりほりほを見るのが実にしっくりくると言いますか、まぁ嬉しかった。理想が実現したような感動がありました。
特に、2014年のあの時期に『LILIUM』という舞台が生まれたことは、自分にとってもハロプロにとってもひとつの奇跡だったなと思ってます。
あらゆる要素がベストなタイミングで集ったかのようで、あの物語を生み出した演出家の思惑さえも超えて、観た者の心に深く突き刺さったのではないかと思えるほどです。
歌やダンスに関しても、最初から凄かったけどさらにメキメキ成長していき、2015年になると、貫録すら醸し出すようになりましたよね。
それまでの「可愛くてカッコいい」から、「惚れ惚れするほどカッコいい」に変わり、ダンス素人の自分ですら肌で感じることのできるレベルの高さ。
2015年のりほりほのダンスは特に好きだったなぁ。
神がかってました。
ダンスなんて正直ほとんど興味なかったのに、あのダンスだけは最高に好きだった。いつまでだって見ていられた。いつまでだって見ていたかった。
そうそう、カッコいいといえば、舞台『トライアングル』で初の男役をやったのも運命的と言いますか、可愛さ以上にカッコよさが出てきたあの時期で良かったなと思います。
2014年じゃあまだ早かったと思うんですよね、キリ中尉は。
2015年だから良かった。中尉にもまた会いたいなぁ。
今年の『続・11人いる!』で'16の素晴らしい芝居を見れば見るほど、あありほりほの芝居がまた見たいぃぃぃ!!と悶絶せずにはいられません。
いつか芸能界に戻ってきたあかつきには、どうかまた舞台の仕事も続けてほしいです。
こうして振り返ると、すべては巡り合わせだったようにも思えます。
あるべきものが、あるべきときに、そこにあったかのように。
もしそうなのだとすれば、りほりほがあのタイミングで卒業してしまったことも運命だったのでしょうか。
これもまた巡り合わせで、いつの日か「あれでよかったんだな」と思える瞬間がやってくるのでしょうか。
正直言って、いまはまだ少し難しい。
りほりほ個人の希望とか考えとか、そういうのはもう割り切りました。割り切ったつもりです。
本人のやりたいようにやってほしい。
できればその「やりたいこと」が、またいつかステージに立つということであればいいな……という希望は抱きつつ……。
でもモーニング娘。の……“モーニング娘。鞘師里保”のファンとしては、りほりほがもうここにいないことが辛い。いまでもたまに信じられなくなる。
現在の娘。がどうこうではなくて、ただの個人的な感傷として。
本人のなかではもうモーニング娘。としての人生には満足したのかもしれないけど、こっちとしてはそうもいかない。
自分のなかのモーニング娘。という物語にはまだまだ鞘師里保が必要だったのに、むしろこれからだったのに、突然それが終わるだなんて思ってもみなかった。「いつか来るその日」がこんなに早く来るなんて。それがもう、いまでは過去のことだなんて。
りほりほの懐かしい写真を見返してたら、そんなことも知らずにりほりほを応援していられた頃を思い出して苦しくなりましたよ。
そして改めて、やっぱりりほりほのことが好きだなぁと心から思ってしまって、嬉しいやら悲しいやら、なんだかもうよくわかりません。
りほりほの歌が聴きたい。ダンスが見たい。芝居が見たい。もぐもぐしてる姿が見たい。ポンコツっぷりが見たい。階段でコケないか心配したい。フクちゃんの二の腕をご満悦で触る変態鞘師が見たい。えりぽんにそっけないけど実は大好きなんでしょ?なやりとりが見たい。「香音ちゃん香音ちゃん」言ってる声が聴きたい。はるなんとのラジオが聴きたい。あゆみんとのダンスバトルが見たい。まーちゃんを時に叱り時に愛でる様子が見たい。くどぅーと舞台で主役を張る姿を見たい。小田ちゃんと一緒に歌ってる歌を聴きたい。12期のみんなともっと歌ったり踊ったり喋ったりしてる姿が見たい。まだ見ぬ13期に憧れられる背中が見たい。OGの先輩たちに甘えてる姿が見たい。なによりも愛おしい、その笑顔が見たい。
いまは遠い異国の地だけど、元気に楽しくやってるかな。
時々メンバー経由で情報が入ってくるけど、それだけでもありがたいです。
英語も結構話せるようになってるんでしょうね。
なんかりほりほが英語ペラペラな姿とか想像できないけどw
髪はどうなってるだろう。
短くなった?長いまま?
がっつり染めたりしてるんだろうか。金髪の洋風イケイケガール(←?)になってたりして。
痩せてるかな。ポニョってるかな。
洋服の好みも変わったりするかもしれないね。
どんなりほりほでもいい。
ポニョってようが金髪だろうが、どんなりほりほでも大好きなのは変わらない。
娘。時代の頃は立場的にいろいろ批判されることもあったけど(その半分以上は謂れのない中傷だったけど)、自分にとってはどんな要素もすべて愛おしかったし、愛する理由にしかならなかった。
いまも同じです。
どんなりほりほでいようとも、大好きなのは変わりません。
語っても語っても足りないような心地ですが、そろそろお開きにしましょうか。
ちなみにこの記事、実は二ヶ月くらい前に書いたものなんですが、アップするタイミングを掴めずにお蔵入り寸前でした。
でも今日は卒業発表からちょうど1年ということで、せっかくだから出しちゃう。
(冒頭部分は書き足しましたが)
BGMは、懐かしのDEEN 『君がいない夏』で。
長々と個人的な感傷を失礼しました。
願わくば、またステージで輝く鞘師里保が見られますように。