いくら握手会などが増えてアイドルとファンの距離が縮まろうとも、やはり両者のあいだにはキッパリとした壁があるのだということを再確認させられるのはこんなときですよね。



当たり前といえば当たり前だし、アイドルや芸能人じゃなくても、他人と自分とのあいだには不可侵な領域があるのは普通のこと。


とはいえ、ファンの「こうあってほしい」という願望とは違った選択と決断をとられてしまうと、どうあってもファンにはそれを変えることはできないのだということを思い知らされてしまって、なんともいえない虚脱感に襲われたりもします。



わたくしも、わかってはいたはずなのに、りほりほが卒業を発表したときは散々そんな虚脱感に襲われたものです。


所詮は他人だし、たとえ近しい関係だったとしても、自分以外の誰かの意志を変えることは容易ではないのだ、と。
ましてやそれが、本人にとってはポジティブなものであるのなら尚更。


ひとつの選択をした愛する者のことを、ただ感謝と寂しさと共に見送ることしかできないのだなぁ、と。




卒業とか解散とか、どんな理由であっても寂しいものです。


避けられないものであることがわかっていてもね。




でも寂しいだけじゃないのは、これまで歩んできた道があることと、これからの未来への期待があることです。みんなまだ若いし。


℃-uteは数人の卒業者を出したものの、ひとつのグループとして約12年間も活動してきました。


それは本当に凄いことで、やろうと思ってやすやすとできることではないでしょう。


ずっと応援してきた人もいるでしょうし、昔応援していた人もいるでしょうし、最近応援するようになった人もいるはず。
いずれも、長く続けてきたからこその歴史。


そのことは本当に素晴らしいことだし、ファンにとってもメンバーにとっても幸せなことだろうなぁと思います。



自分はキッズオーディションの頃から見てきましたが(娘。ヲタなので当時は熱心に見ていたとは言い難かったですけど)、まさかこんなに続くとは思ってませんでしたよ。


そもそも最初は「こんな小学生とか入れてどうすんのw」なんて思っていたくらいです。
あの頃は自分も高校生だったので勘弁。まだ「親のような目線で応援する」なんて領域ではなかった頃です。


でもいまでこそ小学生も珍しくないですが、当時はね、ちょっと引いたよね(爆)


それがこんなに続いて、Berryz工房も℃-uteも綺麗なお姉さんになり、立派なアーティストになり。


本当に、奇跡のようです。





でも、「つんく♂プロデュースのハロープロジェクト」がどんどん形を変えていってしまうのは寂しいですねぇ。


少しずつ風化するみたいに、つんく♂さんの痕跡が薄れていく。


まだかろうじて楽曲提供はしてくれているものの、いつか完全につんく♂さんとは縁のないハロープロジェクトになってしまうのでしょうか。


果たして自分は、そうなったハロプロを愛せるのだろうか……。


みたいなやつもありつつ。


とりあえず自分はモーニング娘。が続く限り応援していきますけども、なんかこういろいろと、事務所さんには頑張って頂きたいところです。








ところでアレですよね。
℃-ute解散まであと10ヶ月ですけど、10ヶ月って結構ありますよね。


いや、あっというまにその日が来てしまうとは思うけど、でも発表から当日までこんなに期間があるのってなかなか珍しい。


りほりほなんて2ヶ月だぜ?
「ちょ……ちょ待てよっ!」って言いたくなる短さだったんだぜ?(やっさんが急に言うから……)


普通の卒業でも大体半年くらいの猶予なのに、今回は10ヶ月もある。


逆に言えば、向こう10ヶ月は誰かが卒業しちゃうとか急に解散しちゃうとかいった心配はしなくて済む、とも言えるわけです。


しかも「単独での活動を優先するのでハロコンなんて出ている場合ではない」と宣言してますし、それで10ヶ月もあれば結構なことができるでしょう。


℃-uteとファンにとっては、最後の盛大な宴が始まったと言えましょう。


“その日”に悔いを残さぬよう、応援していきたいですね。










どうでもいいけど、新聞各社が報道した「電撃解散」という表現はちょっと違うような気もする。


あと10ヶ月もあるのに「電撃」はおかしいやんけ。


「電撃解散発表」ならわかるけど、いつ発表しようが「電撃」であることは同じなわけで、わざわざ「電撃」と付ける意味はないように思える。


発表する前にあらかじめ予告しておけば電撃っぽくはなくなるけど、それなら「電撃解散発表予告」と言うこともできるだろうし、なんていうか「電撃」っていったいなんなんでしょうね?電撃じゃないものなんてあるんでしょうか?なにかを初めてやれば、それはみな「電撃」であると言えるんじゃないでしょうか。本当にどうでもいいですよね。