まさか、いまになって謝罪するとは。


ここまで引っ張ったメリットも、ここまで黙ってたのにいまさら謝るメリットも、何一つない気はしますが……。


でもそう、これはまいまいなりの誠意なのかな、と思うべき……か?


てっきりこのままうやむやにして墓場まで持っていくんだろうと思ってたから驚きました。


なにも書くべきではないかとも考えましたが、当時この件についてブログに書いた手前、まったく触れないというのも無責任かと思うので少しだけ。(と言いつつまたかなーり長くなってしまったので、そのつもりでお読みください)


「もうこの件は俺の私の中で完結したので興味ありません」という方はスルーしちゃってくださいませ。







先に結論を言っておくと、「わかった。じゃあこれからも応援します」です。


でも自分は、まいまいの謝罪文(というかブログ)をなにもかも鵜呑みにして思考停止状態でそう思ったわけではない、ということだけは言っておきたい。


それをこれから説明しましょう。




あ~、一応言っておきますが、まいまいを責めたいわけでは全然ありません。
自分はどちらかというと盲目ヲタで、メンバーの恋愛云々よりも、それによって卒業なり脱退なりされるほうが困る、と思っている派です。


というのを前提に。







ヲタの反応を見ていると、多くが「あの男性は友人である」ということについてはあまり信じてない様子。


まぁ、それが常識的な反応でしょう。
さすがに、すぐさま「なんだ友人だったのか」と納得できるほど状況は楽観的ではなかったし、こっちの頭もそこまでお花畑ではない。残念ながら。


こう言うと、間違いなく「お前はメンバーの言うことを信じないのか!(別の言い方をすれば「ヲタのくせに盲信できないのか!」)」とブチ切れる人がいるので、一応根拠を列挙しておきましょう。



・年頃の女性(しかもアイドル)が年頃の男性の家に一人でのこのこ入っていくのは、付き合ってでもいない限りちょっと考えにくい。万が一男性が友人だったとしても、軽率な行為には違いない。(まぁそれは他人がとやかく言うことではないかもしれませんが)

・男性はどうやらハロヲタ暦10年以上の強者らしく、そんな人が友人というのは、ありえなくはないがやや疑念が残る。(とはいえそんな人が恋人、というのもそれはそれで驚きなんですが)

・文春に撮られたことが発覚した際、男性はアップフロントの社員を装って文春に電話をかけ、どうにかこうにか誤魔化そうと躍起になっていたらしく、その対応は本当に友人であるならば不自然と言わざるを得ない。(この話は例のWEB番組で文春の人が暴露してた)

・この件についての矢島さんのブログを読むと、とても重々しく、物々しい出来事であったことが伝わってくる。「信頼を裏切った」と書いているし、様々なことを何度も話し合ったというし、本人は脱退も考えたという。ただの友人との写真を撮られた程度でこの反応と対応は、さすがに不自然である。

・そもそも、友人ならばなぜすぐにそう弁解しなかったのか。対応が後手に回るほど、「友人です」という言葉の信憑性が薄れるのは明白なのに。



大体こんなところ。


これらの疑念があるので、すぐさま「ああ友人でしたか」と納得するのはちょっと難しい、という話です。



しかし、難しくはあるんですが、それでも自分はハロヲタなので「信じたい」……というより「よし、そういうことにしておきましょう」と思いたいです。


まいまい及び事務所も、苦しいいいわけ(またはそう聞こえる真実)であるのを承知で、


“汲んでくれ”


と言ってるのだろうな、と。



なので、汲みたいと思います。


いや、別に自分なんぞがどう思おうがどうでもいいのだとは思いますけども、一応言っておこうかなーって。




でも、なんていうか、やっぱりあのとき完全スルーしたのにいまさら謝罪というのは悪手だと思いますけどね。
スルーにしろ謝罪にしろ、発覚したあのときに覚悟を決めなければならなかった。
そして一度決めたのなら、それを貫くべきだった。でないと、信用の問題に関わる。


重要な物事について、あとになって「やっぱりあれは……」なんて、社会で、仕事で、通用しますかね。
それでもアイドルとそのファンという関係性ならば、一部は素直に納得してくれるかもしれない。でも恐らく半分以上は、少なからぬ不信を抱くでしょう。不信とまではいかずとも、釈然としないモヤモヤくらいはあるはず。


それがわからなかったわけではないでしょうに、事務所さん。






で、友人云々の話に戻りますが、正直言うと、男性が友人か否かなんてのはどっちでもいい。
(さっきあれだけ「友人でない可能性」を列挙したくせに)


仮に友人ではなくやはり恋人であったのだとしても、あるいは本人の言うように友人だったのだとしても、まいまい&矢島さんのブログにあるような、重大な決断を迫られるような事態に陥る出来事であるのだ、ということが重要です。


あれが友人であるならば、「えっ!友人との写真を撮られただけでも責任とって脱退しなきゃいけないかもしれないの!?」と思いました。


友人だろうが恋人だろうがどっちでもいい、というのはそういう意味。


結局、リスクは同等にあるということです。


まぁこの「友人です」というのが虚偽で、本当にただの友人であればそんな切迫した事態にはならないよ、ということであれば話は別ですけどね。(個人的にはややこっち寄りの考え)




ちなみに、℃-uteはみんな成人してるし10年選手なんだから恋愛したっていいだろ、みたいな意見はまた別の話……というか、ごく個人的な感情と願望と理想ですよね。これ前も言ったけど。


そうでなく現実問題として、現在、一応は「恋愛禁止」というルールの元で活動しているアイドルなんだから、その規範で物事を捉え、考える必要があるでしょう。ヲタ個人が「どう思うか」ではなく、「現実はどうなっているのか」です。
そして℃-uteはハロープロジェクトという集団に所属しているのであり、しかも序列・年齢・芸歴において先頭に立ち後輩の手本となるグループ。
その矜持がない、とは言いますまい。


「じゃあこれを機に恋愛禁止のルールそのものを改定しよう」というのも自分としては大いに結構だと思いますが(むしろ支持したい)、いまはそういう話をしているんじゃあない。




でもじゃあわかった。
ここでちょいと、そういう話をしてみようじゃないか。



しかしどっちみち、ハローの中で℃-uteだけ特別、とはいかないと思いますけどね。
変えるなら、全ハロメンに影響するのは必至。
それでアイドルとしての秩序がどれだけ保てるか、というのは、ヲタのほうが試される事態になりますが、みなさん大丈夫?←


どうしても「℃-uteだけ特別に」としたいのであれば、これも前に書いたことですが、ハローを(アイドルを)卒業して新たに活動していくしかない。


だって、ハロプロのなかで℃だけが恋愛しながら活動していくなんて成立すると思います?
他のグループやメンバーはみんな恋愛禁止で、ですよ?そんな特例あるかーい。
たとえその条件が「成人したメンバー、あるいは10年選手」であったとしても同じです。


恋愛禁止と恋愛解禁のメンバー同士が、ハロプロという枠のなかで共に活動して成り立つのか、という問題。


場合によっては一つのグループ内でその両者が共に活動することだってありうるわけで、モーニング娘。やアンジュルムは顕著な例でしょう。
たとえば条件が「成人すればオッケー」であるとして、そうなると娘。は現在飯窪さんのみ恋愛解禁になり、他のメンバーはまだダメ、ということになる。(アンジュの場合はあやちょのみオッケー)


もうすぐフクちゃんやあゆみんも解禁になる理屈ですね。
他のメンバーは、「あと○年経てば自由に恋愛しながらアイドルやれるんだ♪」なんて思いながら活動するわけです。


果たしてそれを、どれくらいのファンが支持するでしょう?


仮にハロプロ全体を(年齢・芸歴問わず)恋愛オッケーにしたとしても、本当にそれでやっていけるのか、という問題がまたあるわけで。


「アイドルが恋愛してもいいよ」と言うファンは意外と多いように思えますが、本当に恋愛が完全フリーになって、いまと変わらぬ人気を保持し、これからもずっと支持されていくとビジネスの観点から見て本気で思えるか、という話。



難しいですよね、アイドルと恋愛の問題は。


アホらしいとは思いつつも、少なからず「アイドルは彼氏なんていません」という価値観が、この職業を支える重要な基盤のひとつになっていることも事実ですし。
たとえそれが錯覚や幻想だとしても、ね。


だからこうして「みんな恋愛禁止」にしてしまうのが一番楽だし理に適ってるのでしょう。


少なくとも、「みんな恋愛オッケー」にするよりは、アイドルという仕事を成り立たせる必要条件になりうる。
アイドルが基本的にはみな恋愛禁止であるというルールは、それなりに合理的な理由があってのことなのだということです。


そんなルールを変えようというのなら、その辺の問題をどう乗り越えるのかについての現実的な策を提案しないと話になりません。
都合が悪いことが起きるたび、その場その場の理想や感情に流されてルールを改定しても、新たな問題が湧き起こってまた困るだけですから。






とまぁ、アイドルの恋愛についてはそう考えるわけですが(つまり賛成とも反対とも言い難い)、話をまいまいの件に戻しましょうか。


とはいえもう気持ちとしては、まいまいと事務所さんの意思を「汲みまっせ」という感じ。


冒頭に書いた、「わかった。じゃあこれからも応援します」です。


長い長い説明で申し訳ない。









なんにしても、今後こういう事態が起こったときでもまいまいさんのように対応すれば脱退しなくて済むという前例が出来たのかな……と思ったけど、矢島さんは「また同じようなことがあったらもう次はない」とブログでおっしゃっているではありませんか。


まじすか。
恋愛禁止のルール改定どころか、よりシビアになってるような気が……。


プロの矜持としては、さすがですと言うほかない。
この手のスキャンダルも、その疑惑すらもない(よね?)人だからこそ言える言葉でしょうな。


しかしこれで、リーダー自ら「℃-uteはまだハロプロとして、恋愛禁止を遵守しながらアイドル活動していきます」と宣言したわけですよね。きっとみんなで話し合ってそう決めたのでしょう。


そりゃあハロヲタとしては嬉しい宣言だけど、彼女たち自身にとってそれは良いことなんだろうか……?と思う部分がないではない。


これまではハロプロという枠に守られてきたけど、これからはそれが足枷になってしまわないか、という不安です。本当にその選択が、℃-uteのためになるんだろうか、と。


余計なお世話かもしれませんがね。





こういうことを書くとね、感情的になって「なるほどつまりお前は℃-uteにハロプロから出て行けと言いたいんだな?」と言ってくる人がいるんですよ。


発覚した当時、そういうヲタにTwitterでしつこく絡まれて大変でした。
いくら「いやそういうことじゃなくて」と説明しても、全然伝わらない。
向こうはもう、ひたすら「オレは℃-uteを守る!なんとしても脱退or解散なんてさせてたまるか!」という盲目的な騎士道精神にとり憑かれているので、ちょっとでも敵と見なせば感情むき出しにして襲い掛かってくるわけです。そして話が通じない。


一見、グループやメンバー想いのまっすぐで一途な心のように思えますが(思えるということにしといてください)、これは自分の大事なおもちゃを取られたくない一心で駄々をこねる子供と同じ。


ファンとしての矜持は皆無です。
自分の都合のいいところで思考を停止させ、気に入らない意見は耳を塞ぐか、襲い掛かるか。


盲信するのも思考停止するのも自由だしそれが悪いとは言いませんが、その意にそぐわない意見を個人的な感情論でねじ伏せようとするのはやめて頂きたいですね。不毛なので。


なんていまさら愚痴ってみる。








さて、そろそろいい加減終わろうか。


まいまい及び℃-uteに関する自分の結論としては「これからも応援します」なのに、それでもなおこれだけ言いたいことがある出来事なのだということ。


まぁでも、うん。
脱退も解散もなくてよかったよかった。


℃-uteに限らずどのグループにも関係してくる事柄ではありますが、今回は自分の推しグループじゃなかったからこそある程度客観的に見て言えたというのは確かにある。


そんなヲタクの一意見としてお読み頂けたなら幸いです。



ここまで長々とありがとうございました。



できればもうこんな話はしないで済むといいんですが。