松屋大好 『宇宙人の村へようこそ 四之村農業高校探偵部は見た!』


宇宙人の村へようこそ 四之村農業高校探偵部は見た! (電撃文庫)/松屋大好

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四之村を知っている人は少ない。ネットで検索をしても、まずヒットしない。まるで意図的に隠ぺいされているように。ぼくが母の都合でこの村に引っ越してきて、初めてその理由がわかった気がする。あまりにも独特なのだ。現代科学から百年は進んでいる数学理論が、高校の中間テストに出るのだから。探偵部の部長ハコさんは言う。この村の人間は宇宙人なのよ、と。この美人な先輩が言うことが、あながち笑えないと気づいたときにはすでに遅い。ぼくはいやおうなくこの村のすごさを思い知るのだった。超古代ミステリからオカルトまで、なんでもござれの村へようこそ!(Amazonより)




山奥の奥の奥、そこにある四之村という村に越してきた主人公。


しかしその村は、奇奇怪怪な住民たちが暮らす宇宙人の村だったのだ!



といっても、ここが宇宙人の村だと主張しているのは、同じ学校の美少女ハコさん(本名は葉子さん)だけ。


そんなハコさんも普通の人間じゃない。
とにかく、この村には普通の人間はいない。人間じゃないものはいる。



まぁそんな具合に、なんでもありのオカルトSFミステリー。




あまり期待してなかったけど、存外に面白いじゃないか。


なんでもありな設定さえ飲み込んでしまえば、充分楽しめる。


いろいろと説明不足だったり伏線未回収だったり甘い部分はあるけど、デビュー作としては及第点でしょう。


次作が出たら読みます。たぶん。