ファンの中のアンチを指して、「アンチなんてファンじゃない!」と主張したい気持ちはよくわかる。



ただよくよく考えてみると、(善良な)ファンもアンチも、向いている方向は同じだ。


立っている位置、と言い換えてもいい。
とにかく、同じ場所に立って、同じ方向を向いているのが、ファンとアンチなのだと云える。




みたいなことを、なにかの本で読んだような記憶がおぼろげに……。



つまり、ファンだろうがアンチだろうが、その対象に興味を持っているのは同じだ、ということだろう。


一見対極にいるように感じるけど、その実、同じ場所にいる。
対極にいるのは、「それに興味がない人々」であるというわけだ。






これは要するに、善良なファンも、アンチになりうる要素は充分にあるということだと思う。


表裏一体。光と影。
切っても切れないそのふたつを、誰もが持っているということ。



ハロヲタという狭い範囲だけで見ても、それは言える。


一方のグループにはとても愛情を注ぐのに、もう一方のグループはクソミソにけなす。


同じグループ内でもあるだろう。
好きなメンバーと嫌いなメンバー。好き嫌いは個人の自由でも、ネットに悪口を書き込むとか、そういう行為に出てしまえば、それはもう立派なアンチとなる。そんな人が少なくない。





アンチが減らない理由というのは、そういうことだ。


“ファン”が存在する限り、必ず“アンチ”も存在する。


「ハロプロなら全員大好きだ」という人もいるとは思う。オレもそうです。
だがしかし、じゃあ他のアイドルは?と聞かれると、好きとは言えない。興味がない。


「興味がない」までならともかく、「嫌い」となると話は変わってくる。
それはもう「好き」と同じフィールドに立っているのであり、「好き」なファンと同じように「嫌い」を発信してしまうようになる。アンチの誕生だ。




つまりそうやって、アンチは生まれる。


もしかして自覚がない人もいるかもしれない。
自分は〇〇が好きで応援している善良なファンだから、嫌いな〇〇について悪口を書いてもアンチではないのだ、という理屈だ。



はっきりとしたアンチの定義は知らないが、自分でも気付かないうちにアンチ的な行為をしてしまっている場合がある。気をつけよう。オレも気をつけます。






ちなみに、ここで言うアンチというのは「対象に悪意を持つ」人のことであり、たとえば反対意見などを提唱する行為は含まれないものとしての話です。









最近、こういう小ネタをなるべく短い分量で書くことにハマってます。


「短い分量で」というのが重要ですね。
自分はついついダラダラ書いて長文になりがちなので、どうすれば少ない文字数で言いたいことを伝えられるだろうか、という一種の挑戦です。



そのうち飽きるかもしれませんが、よろしくお願いします。(←?)