藤野可織 『おはなしして子ちゃん』


おはなしして子ちゃん/藤野 可織

¥1,404
Amazon.co.jp




小学校の理科準備室に閉じ込められた私。ホルマリン漬けの瓶に入った“あの子”が、一晩中お話をせがんできて(「おはなしして子ちゃん」)。「私の近くにいるとみんなろくな目に遭わない」黒髪の転校生トランジの言葉を裏付けるように、学校で次々に殺人や事件が起きて…!?(「ピエタとトランジ」)。14歳の夏、高熱を出した美少女エイプリルは、後遺症で一日に一回嘘をつかなければ死んでしまう体になってしまって(「エイプリル・フール」)。キュートで不気味、残酷だけど愛しい、恐るべき才能が炸裂する10篇の「おはなし」。ポップ&ダークな小説集。(Amazonより)





『爪と目』で芥川賞を受賞した著者の短編集。


収録作は、


「おはなしして子ちゃん」

「ピエタとトランジ」

「アイデンティティ」

「今日の心霊」

「美人は気合い」

「エイプリルフール」

「逃げろ!」

「ホームパーティーはこれから」

「ハイパーリアリズム点描画派の挑戦」

「ある遅読症患者の手記」





海外の奇想文学短編っぽい雰囲気で、そういう方面が好きな人(自分とか)にはたまらない作品。



個人的なベストは、「今日の心霊」。


他に「ピエタとトランジ」「逃げろ!」「ある遅読症患者の手記」がお気に入り。




どうやら人によって合う合わないがあるようだけど、そんなことはどんなものにでも言えることなのでどうでもいい。(当たり前のことを言ってしまった)



ここ最近は新作が出てないようなので、新たな作品が待たれる。