誰しも仕事などで「こんなんやってられっかよ!」と思うことはあるでしょうが、アイドルというのは基本的にそういった負の感情を表に出してはいけない不文律があるというのは大変だよなぁと改めて思いました。


辛いとき、悔しいとき、悲しいとき、愚痴りたいとき、どうしても気分が乗らないとき、もう逃げ出してしまいたいときなどなど、アイドルにだって当然あるはずなのに(というかアイドルだからこそたくさんあるでしょう)、それらは決してお客さんに見せてはならない。まぁどんな仕事だってそうではありますが、アイドルはより厳しいという話。


場合によってはそういうことが受け入れられることもあるでしょうが、基本的にはアイドル=いつも元気で可愛らしい健全さが求められるのではと思います。


たしかに、アイドルになる(なろうと思う)ような娘たちの多くは、元気で可愛らしい健康的なタイプが多いでしょう。そうじゃない人間は、そもそもアイドルになろうとはしない。


とはいえ1年365日いつでもどこでも誰とでもひたすらHappy!!Yeahhh!!!な人なんて、いたらドン引きです。サイコパスを疑います。


それでも、ああそれでも、アイドルである彼女たちは、我々の前では元気に手を振って微笑んでくれる。


因果な商売だよ。
あたしらぁ、あの娘たちの純真さに付け込んで、己の空虚さを埋め合わせてんでさぁ。


ジブリ映画に出てきそうな村人っぽい口調でそんなことを考えていた矢先、こないだのモー女でまーちゃんがこんな名言を残していきました。




“まーも人間”




みなさん聴かれたと思いますが一応説明しておくと、「キャラ損」的な話になったとき、まーちゃんみたいな天真爛漫系の娘は、ちょっとでも元気がないと過剰に反応(心配)されてしまうのではとえりぽん&あゆみんに言われたときのまーちゃんの一言。


「そうなの。それイヤそれイヤ。まーも人間。まーも人間って思う」と訴えるまー。


そうよね。前に似たようなことを徳永千奈美ちゃんも言ってましたけど、元気キャラの娘は普通にしてるだけで不機嫌に思われたりして大変らしいですよね。


とはいえヲタ側にも別に悪意はなくて、愛情故についそう思ってしまうという気持ちもよくわかります。


でもそう……そうなのよ。いくら天真爛漫でも、常に笑っていられるかって話ですよ。


ましてや彼女たちは十代から二十代前半の思春期真っ盛りの女の子。


自分(男だけど)の思春期を鑑みても、常に笑ってるどころか常に呪詛を撒き散らし、滅びの唄を歌っていたような人間でした。(←さすがに盛った)
そんな自分からすれば、彼女たちは充分健全だし、辛いときでも明るく頑張ってくれているなと思います。



ヲタとしては、過剰な反応や心配をしてしまう気持ちを多少は抑えて、ひとりの人間として彼女たちを見守ってあげることも大事なのだと反省しました。


まぁこないだのりほりほみたいに、滅多に休まない人が理由も公表されずに何日も休んでいたら、心配でいても立っても座ってもいられなくなってしまうわけですが。(自己弁護)





ちなみに個人的には、まーちゃんの核にあるのは天真爛漫さではないように思えますけどね。


ただ、テンションが高いときのメーター振り切りっぷりが凄すぎるので、その印象が強くなるのかなと。


じゃあ核は一体なんなのかって?


いい質問だけど、話すと長くなるからやめとこう←






ちなみにちなみに、キャラ損の話、スベリーズの二人はまさにスベリーズであるが故の、「生田/石田だから笑ってしまう」と言われることへの不満をぶちまけておりました。


たしかにそれもある。
最近はそうでもなくとも、当初のスベリキャラの印象が強かったりして、イコール(ヲタが)笑って盛り上げる、みたいな空気が出来上がっちゃってるんですよねぇ。


他のメンバーなら流されるところも、えりぽんが噛むとすぐさまエーイングになる現象。


あれ、もうちょっと抑えたほうがいいと2年くらい前から思ってました。


なんでもかんでもエーイングに繋げればいいというものではない。
ああいうのは、ここぞというときだけやるからおもしろいのであって。


とはいえあれをやり始めたのは他ならぬえりぽん自身だし、本人もそれがわかってるからおおっぴらに拒否することもできないというジレンマがあるのでしょう。


ヲタにしたって、今までずっとやってきた流れをいきなりやめちゃうのもなんか悪いかな……という気遣いと逡巡があるのもわかります。これはなかなか難しい問題なんですよね、何気に。


一部の悪乗りヲタを除いて、誰も悪くない事柄だから厄介。




あゆみんも、なにかカッコいいことしてもそれが笑いになってしまうのが悔しいと熱弁。


舞台『トライアングル』をやる前もそんなこと言ってましたよね。
わたしが純粋なお姫様なんて演じて大丈夫かな……ファンの人に笑われないかな……と。



我々は、あゆみん特有のおもしろい雰囲気を「だーいし感」と呼んでおもしろがってきたわけで、やはりそれが行き過ぎてしまうと、他のことにまで悪影響を及ぼしてしまうのでしょうなぁ。




ただ、そういった「キャラ損」は、時と場合によっては「キャラ得」にもなるんですよね。


実際二人も、各々のそういったキャラクターに救われてきたことも多々あるでしょう。



だから、難しい。



パフォーマンスに於けるその手のキャラ損の解決策としては、もう笑う隙なんてないくらい圧巻のカッコよさを見せつけるしかないのかもしれません。


もちろんいまでもカッコよかったけど、もっともっと、有無を言わせぬ迫力でもってして。


ヲタが「これは笑とる場合ではないぞ」と思ってしまうようなパフォーマンスを。


こちらとしてもそういった空気を敏感に読み取りつつ、徐々に「生田/石田だから」的な扱いを減らしていくのがいいかもしれませんね。特にステージに立ってるときは尚更。







そんなわけで、そろそろ誰も読んでくれないであろう長さになってきたのでここらで終わらせましょう。



相変わらず文字ばっかりのブログですみません。