水鏡希人 『君のための物語』


君のための物語 (電撃文庫)/水鏡 希人

¥616
Amazon.co.jp




華やかさとも成功とも無縁で、幸福や繁栄は手に入らない対岸のもののように感じられる、そんなひとりぼっちの冬の寒い夜。ひょんなことから死にそうな目に遭った私を救ったのは、奇妙で不思議で美しい「彼」…レーイだった。出会いと喪失をいちどきに運んだ不思議な力、老婦人の昔日の想いが込められた手鏡と櫛、天使をも魅了する声を持つ女帝とも称された歌姫、そして「彼」を追う魔術師―私は彼にまつわる不思議な事件に巻き込まれ、そして―?第14回電撃小説大賞“金賞”受賞。「彼」と「私」をめぐる数奇な運命を綴った物語。(Amazonより)




久々のラノベである。


そういえばあの本、買ってからもう何年積んでいるのだろう……と思い出したので、読んでみた。(7年積んでいた)




売れない作家の主人公は、ある日レーイという不思議な男と出会う。


なにやらいわくありげなこの男、もしかして普通の人間ではないのかもしれない。



その他のあらすじは↑を読んでもらうとして、結論を言えば、あまり面白くはなかった。


途中、一ヶ月くらい放置してしまったくらいだ。



物語もキャラクターもなにもかもとにかくベタで、クセもなければ毒もなく、なんのとっかかりもない。


作者さんはきっととても善い人なんだろうなぁというのはなんとなく伝わってくる。


しかし善い人が面白い話を書けるとは限らないわけで、なんていうか、「善い人の退屈な話を我慢して聞いた」ような読後感だった。



逆に言えば、ここまでなんのクセもない小説も珍しいかもしれない。


そういう話が読みたい方はどうぞ。