田中ロミオ 『人類は衰退しました⑥』


人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)/田中 ロミオ

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剣呑なタイトルだけど、中身はとってもキュートでおもろいシリーズなのでご安心を。




人類が緩やかな衰退を迎え、いま地球は妖精さんたちのものになりつつある。


妖精さんは驚きの能力というかテクノロジーというか、とにかく人類には魔法かドラえもんにしか思えない凄い力を持っているが、主人公である調停官の女の子が作るお菓子に目がない。


そんな妖精さんと女の子とその他諸々が繰り広げる日常(SF風味)なシリーズの第6作が本書。




今回は短めの二編収録。


「妖精さんたち、すかいはい」

「妖精さんたちの、さぶかる」



前者は、鳥人間コンテストならぬ鳥人類コンテスト。


およそ飛びそうにない飛行機ばかりの参加者を危険から守るため、調停官の“わたし”は妖精さんの力を借りて縦横無尽に働きまくる。



後者は、わたしの友人Y(この作品はちゃんとした名前がないキャラばっかり)が古代の遺物である「漫画」を発掘し、見事に腐女子に成り果て、ついには同人誌ならぬ同類誌を発行するに至る物語。





このシリーズを読むのは5年ぶりである。


気付けば⑤を読んでからもうそんなに経っていたか……。


もちろん本はちゃんと出てたけど、読むのを忘れてただけ。



そんなわけで久しぶりに読んだこのシリーズ、相変わらず面白かったです。





ちなみに表紙や挿絵は途中で大人の事情によって変わっており、この⑥までが旧イラストとして存在する。


これ↓が旧イラスト。


人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)/田中 ロミオ

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自分はこっちで読みました。


こっちのほうが好きだったんだけどなぁ。
⑦以降は新イラストしかないのが残念。