小林泰三 『アリス殺し』
アリス殺し (創元クライム・クラブ)/小林 泰三

¥1,836
Amazon.co.jp
ホラー/SF/ミステリ作家としておなじみの著者による、異世界ミステリ。
“不思議の国”の住人たちが、殺されていく。どれだけ注意深く読んでも、この真相は見抜けない。10万部突破『大きな森の小さな密室』の鬼才が放つ現実と悪夢を往還する“アリス”の奇怪な冒険譚。(Amazonより)
この本、なぜかかなり売れてるらしい。
大学生の栗栖川亜理は毎日変な夢を見る。それはまるで不思議の国のアリスの世界で、驚いたことに自分の他にもその夢を見ている人間がいるらしかった。
そんな中、不思議の国で殺人が起こる。しかもそれは現実世界にリンクしていて、こちら(現実)でも人が死ぬのだった。
なぜか容疑者にされてしまったアリスは、身の潔白を証明するために、不思議の国と現実世界の両方で捜査を開始する。
という感じで、不思議の国と現実世界とが交互に語られるわけだが、内容はさておき会話文が多すぎてビビった。
中学生が初めて書いた小説かよ、というくらい会話文のオンパレードで、読みやすいといえば読みやすいけどこれはさすがにあんまりでは……。
しかしこの著者特有の棒読みチックな会話文が、“不思議の国”のナンセンスな世界観とマッチしていてそこは良かった。
これは計算なのか偶然なのか。
そして驚きのトリック。
うん、まぁトリックには確かに驚いたし見事だったと思うけど、この分量でやることかい?w
短編で充分だったんじゃなかろうか。というかそっちのほうがキレ良く終わってよかったと思うけどね……。
最初に言ったように、この本やけに売れてるらしいのが不思議である。
正直そこまで……いや、人それぞれ好みがあるでしょうけども。
小林泰三ならば、まずは『玩具修理者』を読むのをおススメします。ホラーだけど。
これに収録されてる「酔歩する男」という短編が傑作。
SF系ならば、『海を見る人』という短編集がいい。
この著者は、基本的に短編作家ではないかと思う。
長編向きではない気がする。あくまで私見ですが。
アリス殺し (創元クライム・クラブ)/小林 泰三

¥1,836
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ホラー/SF/ミステリ作家としておなじみの著者による、異世界ミステリ。
“不思議の国”の住人たちが、殺されていく。どれだけ注意深く読んでも、この真相は見抜けない。10万部突破『大きな森の小さな密室』の鬼才が放つ現実と悪夢を往還する“アリス”の奇怪な冒険譚。(Amazonより)
この本、なぜかかなり売れてるらしい。
大学生の栗栖川亜理は毎日変な夢を見る。それはまるで不思議の国のアリスの世界で、驚いたことに自分の他にもその夢を見ている人間がいるらしかった。
そんな中、不思議の国で殺人が起こる。しかもそれは現実世界にリンクしていて、こちら(現実)でも人が死ぬのだった。
なぜか容疑者にされてしまったアリスは、身の潔白を証明するために、不思議の国と現実世界の両方で捜査を開始する。
という感じで、不思議の国と現実世界とが交互に語られるわけだが、内容はさておき会話文が多すぎてビビった。
中学生が初めて書いた小説かよ、というくらい会話文のオンパレードで、読みやすいといえば読みやすいけどこれはさすがにあんまりでは……。
しかしこの著者特有の棒読みチックな会話文が、“不思議の国”のナンセンスな世界観とマッチしていてそこは良かった。
これは計算なのか偶然なのか。
そして驚きのトリック。
うん、まぁトリックには確かに驚いたし見事だったと思うけど、この分量でやることかい?w
短編で充分だったんじゃなかろうか。というかそっちのほうがキレ良く終わってよかったと思うけどね……。
最初に言ったように、この本やけに売れてるらしいのが不思議である。
正直そこまで……いや、人それぞれ好みがあるでしょうけども。
小林泰三ならば、まずは『玩具修理者』を読むのをおススメします。ホラーだけど。
これに収録されてる「酔歩する男」という短編が傑作。
SF系ならば、『海を見る人』という短編集がいい。
この著者は、基本的に短編作家ではないかと思う。
長編向きではない気がする。あくまで私見ですが。