色々と考えすぎて今になってしまい、タイミングを逃した感ハンパない。




でも例の事件を受けて握手会について考えてみたので、一応書いてみます。




以下、2,3日前からちょろちょろ書いていた文章です。


長いので、時間があるときにでもお読みください。















「誰でもよかった」が「AKBなら誰でもよかった」になったり、「CDは買ったことがある」と言い出したりと、コロコロ話が変わるのは予想通りではある。(握手会に行ってるんだからCDを買ったのは当然なんだけど)


まぁこの際それはどうでもよろしい。


犯人がAKBのファンなのかそうでないのか、そのことで悩むのは警察とアチラのファンに任せておこう。





ハロプロファンとして考えておきたいのは、握手会(その他接触系イベント)そのものの是非についてです。





先日、我らがアップフロントも今後の方針を発表した模様。


今後の握手会イベントに関するお知らせ



警備を強化しつつ、イベントは続行するという方針のようですね。



これもまた予想通りというか、妥当なところでしょう。


あんなことがあったとはいえ、それで即中止というのは「対策」というより「自粛」に近い。


自粛はあくまで個人あるいはその集団が自発的に活動を控えることであり、他者にまでそれを強要することはできません。


人気アイドルを抱えるアップフロントが、周囲に流されずにこういった判断をしたことは評価したいと個人的には思います。(接触イベを中止にしたところは少なくないらしい)




自分もどちらかといえば握手会は失くして(減らして)もいいのでは、と思う派ですが、そのことと、「今後の握手会の是非」についてはまた違ったベクトルで考えなくてはいけない。


個人の「こうなってほしい」という願望を抜きに考えないと、冷静で客観的な判断は下せないからです。




とはいえファンがそうった思い入れを完全に抜きにして考えるのは限度があるし、危険性という要素以外の部分でも考えるべきことだと思うので、その辺はある程度影響してしまうのも仕方ないかなと思うところ。


まぁ個人の願望も程々に差し込みつつ、できるだけ客観的に考えたいと思います。











握手会の是非については、その『危険性』と『必要性』、この2つを重点的に考えるべきででしょう。



まず『危険性』(『安全性』と言い換えてもいいけど)についてだけ考慮するのなら、こういった接触イベントは失くすか極力減らすかすべきだと思います。


「メンバー本人と極めて近い距離まで接近し、物理的に接触することも可能」という状況で、危険はないとはさすがに言えませんよね。


これは握手会(※以降はその他接触イベも握手会と一括りにします)というシステムの構造上、どうしようもないこと。


そもそも最初から、他のイベント(コンサートや舞台、その他メンバーとファンの距離が物理的に近いもの)と比べても、やや危険度の高いイベントなのです。
なんせ、メンバー(の手)に「触りに行く」のが目的ですから。


だから即物的に考えて、メンバーへの危険性を考慮するのであれば、握手会はやるべきではない、という結論が一番合理的かと思われます。


一見短絡的な極論にも感じますが、突き詰めて考えると、結局はそう結論せざるを得ません。握手会というシステム的に。


他のなんらかの策でも、危険を減らすことはできるでしょう。
でもそれはあくまで「減らす」だけであって、根本的な解決にはなっていない。


握手会の危険性を(ほぼ)完全に排除するには、「握手会をしない」という最終手段のような対策しかないというのが現状です。


だってそもそもこのシステム自体が、お客さんの善意の元で初めて成り立つものですからね。


善意というのは目に見えず、悪意もまた目に見えない。


少しでも悪意が紛れ込む可能性がある限り、その可能性を排除する(つまり握手会をやらない)以外に解決策はないと言っていいでしょう。










もちろんそれは『危険性』だけを機械的に考慮した場合の話で、ここでもう一つ、『必要性』を考える必要があります。



『必要性』には大雑把に見て二つのカテゴリーがあり、一つは、グループの活動としての言わば「ビジネス的」な必要性。
もう一つは、ファンやメンバーの「願望」による必要性。




ビジネス的なほうに関しては、CDの売り上げアップやグループへの関心を集めるために握手会のようなイベントを開催するというもの。


これに関しては、特にハロプロファンは意見が分かれるところかもしれませんね。


詳細に語るとそれだけで長くなるので割愛しますが、増えすぎた接触系イベントを疑問視する声は一定数あります。


元々ハロプロはそのパフォーマンス力を売りにしてる面が大きく、ファンの認識もその方向で拡大しているので、握手会のようなイベントに力を入れすぎることを良しとしないファンも多い。


何を隠そう自分もどちらかといえばそっち派で、握手会をするなとは言わないけど、もう少し減らしてもいいんじゃないかとは常々感じるところでありました。


握手会をやる時間でもっとパフォーマンスを磨いてほしいし、アイドルとファンは一定の距離を持つべきだと思っているからです。(今はちょっと距離感が近すぎる気がしないでもない)



まぁこれはある意味で「願望」による必要性と重なる側面もある要素なので、そちらの話に移りましょう。




つまりは、握手会を失くしてほしくない、という意見。


これも無下にはできないところで、ファンと、そしてメンバー本人たちの気持ちはどうなのかという要素になりますね。




いわゆる「接触厨」なんて揶揄される人々はあまり歓迎されない風潮がありますが、とは言え新規ファンや地方住みのファンにとって握手会は貴重な場だし、もちろんその他の(特に接触好きというわけじゃないし新規でもないし地方住みでもない)ファンにもそれは同じことでしょう。


正直、こういった「気持ちの問題」は『危険性』には無関係な要素ではあるんですが(誰がどう思おうが「握手会」というシステム自体には影響しない、という意味で)、握手をする/されるのが人間である以上、そこをないがしろにはできません。






歌手でハロヲタでさゆ推しの大森靖子さんが、握手会についてこんなブログを書いていました。


握手会


大森さん言うところの「全然ピンとこない」ことを長々と書いてしまったので恐縮なんですがw、とにかくここには大森さんの「メンバーを想う気持ち in 握手会」が書かれています。


これはきっと、多くのファンが同意できることなんじゃないでしょうか。
たとえ握手会に行ったことはなくても、その反応を知っていれば。


なんだかんだ言いつつも、やはり握手会は楽しい。


自分はあまり参加したことがないので実感を伴った感想は言えないんですが、数少ない握手会参加の経験は確かに感動したし、記憶にも残ってます。


間近で見るメンバーの可愛さといったらもう、同じ人類とは信じられないほどです。


あの体験でさらにメンバーのことが好きになるというのも、双方にとって重要なことなんですよね。



握手会というイベントが、リスクや疑問の視線を背負いながらもなくならないのは、そういったプラスの感想や感情がたくさんあるからに他ならないのでしょう。(あとビジネス的側面も)




こんな写真↓を見てしまうと、確かに「握手会なんてやめよう」とか簡単には言えなくなるんですよねぇ。






(※幼女に喜ぶさゆ、ではなくて、さゆに喜ぶ幼女として見てくださいw)



メンバーたち自身も、多少のリップサービスはあるのかもしれないにせよ、「握手会は楽しい」と言ってくれてます。


もちろんかなり疲れるだろうし(なんたって長時間立ちっぱなしで次々と流れてくるファン何百人と笑顔で握手しながら会話をこなすという神業を毎回やってのけているのだ)、やりたくない日もあるでしょうが、そこはプロとしての矜持でもって我々を楽しませてくれる。


アイドルというのは普通の歌手や女優よりもファンとの関係性が強く、また重要でもあるジャンルなので、こういった場がとても大切だという理屈もよくわかります。






だからこそ、難しい問題なんですよねぇ……。




ホント難しい。


自分も、何度も結論が行ったり来たりしてます。



そりゃあニュースで「アクリル板を使って囚人と面会者みたいな感じにするしかなくね?」とか言っちゃうわけだw







どう考えてもやらないほうが安全なんだけど(当たり前だが)、かといってまったくやらないわけにもいかない。
ここに長々と書いたような、様々な理由によって。





握手会を、今後も「やる」のか「やらない」のか。


そう考えるのか、あるいは「やるべき」なのか「やらないべき」なのかと考えるのか。



その考え方次第でも、結論は変わってきてしまうことなのです。




なんてめんどくさい問題でしょう。


馬鹿な危険人物が出てきたからこんなことをアイドルファンはみな考えてしまってるわけですけど、それがなくても握手会というのはその是非を常に問われ続けていたイベントと言っても過言ではないんですよ。特にハロプロファンの間では。



シンプルなイベントなのに、存在意義がすごく複雑。



それとも自分が複雑に考えてしまってるだけなのでしょうか?



すべてに合理的であろうとしたら、(ほぼ)絶対に結論が出せない。
どこかに妥協しないとね。


矛盾とパラドックスを内包した恐るべきイベント、それが握手会なのです。(ちょっと大げさ)







というわけでつまり、こんなに長々と書いたわりには、最終的な結論は出てません←



個人の勝手な願望を言っていいのなら、今の三分の一くらいまで(頻度を)減らしていいと思います。色んな理由を込めて。


一方、できるだけ客観的に言うのなら、結論は出ない。
さっきも言ったように、どこかの面に傾かない限り結論の出せない類の問題ですから。








『危険性』と『必要性』、一体どちらを優先すべきなのでしょうね?



どちらかだけ、なんてのは現実的に無理。


だからどちらも考慮しなければならず、客観的であろうとすればするほど答えが出ないという。



しかし各事務所はとりあえず答えを出さねばならず、我らがアップフロントは「警備を厳重にしつつ続行」と決断しました。


良いとも悪いとも言えません。現時点では妥当、としか。







まったく……。
厄介なイベントを定着させてくれたもんですねぇアチラさんはw


そこで背負ったリスクがアチラに降りかかってしまったというのは、なんとも皮肉な結果ですが……。



今回の事件で、廃止にはせずとも、改めて見直してみるべきなのではないでしょうかね。



というありきたりな意見が出てきてしまったところで、そろそろお開きにしたいと思います。







結局タイトル通り、考えただけでなんの結論も出てない内容ですみませんm(_ _ )m





最終的には、互いの信頼関係と、警備の強化に頼るしかない問題なんでしょうけどね……。