おもしろいと思うのは、近頃メディア全般で「モーニング娘、が再ブレーク!」と煽られる中、当の本人(メンバー)たちは口を揃えて「再ブレークしたとは思ってない」と話してることだよね。


道重リーダーは、黄金期を振り返って「あの頃に比べたら全然まだまだ」といった指向のことを言うし、後輩たちは「個人としては道重さんしか知られてない」と言う。



ヲタも色々と言うけど、本人たちが一番現状を理解してるということが窺えて頼もしい。






メディアが言う「再ブレーク」に違和感を感じているファンは多いことでしょう。


一部では「再ブレーク詐欺」なんて浅はかな言葉で揶揄されるのも、まぁわからんではないよ。



オレもまだ、モーニング娘。は「再ブレークした」とは全然言えないと思う。
「こんなんで満足しちゃいけない」という意味でもそうだし、「この程度でブレークとは言えまい」という意味でもそう。


せいぜい、「ようやくメディアのみなさんが振り向き始めてくれましたよ」といったところでしょうか。
徐々にファンが増えてきてるのは確かだけどね。





しかしそもそも、「ブレーク」というのはメディアが作るものですよ。


すべてとは言わずとも、半分以上はメディアと”ブレークしたい側”が意図的に仕掛けるもの。


ブレーク、人気、流行。


これらはどこからともなく自然発生した現象ではなくて、必ずどこかに仕掛け人がいる。


そしてその仕掛け人の元締めがマスメディアだという話。





大体、「ブレーク」なんて言葉を使うのはどこの誰なのかと考えると、ほぼメディアなのである。


メディアが自分たちで使うために、自分たちで「ブレーク」を作り出す。


ややこしい話だけど、まず「ブレークの兆し」を見つけ、それを本格的にブレークさせるために「ブレーク!」という言葉を世間に向けて発信する。


娘。で言うならば、本当に「再ブレーク」させるために、やたら「再ブレーク!」と煽るわけだね。




なんだか姑息なやり方にも思えるけど、世の中の人気や流行はほとんどがこうして作られているんですよね。


もちろん対象そのものに魅力があることは最低条件だけど、《良いもの》は誰かが「良い」と言ってくれなければ社会全体にまでは広がらない。


「じわじわと口コミで評判になり」という謳い文句もよく聞く。
でもこれも、「口コミで評判になっている」とメディアが煽って初めて世間に浸透していくこと。





だからモーニング娘。を「再ブレーク」と煽るメディアと、まだまだ再ブレークとは言えないと実感しているメンバー&ヲタの間で違和感というか齟齬が生まれるという寸法です。







ただそんなことは、メンバーはもちろん、ファンだって承知の上じゃない?


って思ってたんですが、わりと本気で「どこが再ブレークだ」とモヤモヤしてる人もいるみたい。


気持ちはわかりますけどね。


でも、こういうのも戦略の一つなんだということは理解しておいたほうがいいかもしれない。


こういったモヤモヤ(違和感)のせいでグループそのものにも疑問を持ってしまい、果てはファンを辞めるなんて事態にならないためにも。




それが言いたくて、こんなわかりきったことを書いてみた次第。






モーニング娘。がメディアにどう扱われようとも、あの娘たちが(歴史や伝統を受け継いだ)《モーニング娘。》であることは決して揺るぎません。


インタビューなんか読むと、そう思います。


これから先、本当の「再ブレーク」に近づけば、世間の扱いも変わってくるでしょう。


でもそれでもあの娘たちは変わらずに、ひたむきに《モーニング娘。》として頑張ってくれるんじゃないかと、結構な確信を持って言える気がしますよ。




だからまぁファンのほうも、あまりそういったことに揺さぶられずに、ひたむきにあの娘たちを応援していればいいんじゃないかなーという話でした。



そこそこ長くファンをやってきた自分としては、ブレークだろうが落ち目だろうが「モーニング娘。が好き」という気持ちにずっと変わりはなく応援してきたので、その辺はしっかり見失わずにいればまぁ大丈夫なんじゃないかと。






……と、誰に言われたわけでもないのに「相談に乗ってあげた」みたいな雰囲気になってますが、要は「メディアの言う”再ブレーク!”に違和感を持つ気持ちはわかるけど温かい目で見守っていこうぜ」と言いたかっただけー。



何よりも、自分自身の「モーニング娘。が好き」という気持ちが大事ですからね。







ああ良いこと言ったー←