続き。



今回の『イエノミ!』を全部見たい方は、こちらのサイトでどうぞ。



http://blog.livedoor.jp/helloprohealing/archives/31686260.html







タイミングの良し悪しってのは確かにある。



あの時はこうするのが良いと思ってそれを目指したけど、いざそうなったら「今はこれじゃないよなぁ」と思う時というのは。





さっきはれいなを責めるようなことを書いてしまったかもしれないけど、れいなだってこの10年間モーニング娘。人生で学んだり失敗してきたりして、それで今があるわけで。



言うなれば、事務所が悪い。

ここまでれいなを押さえつけ、飼い慣らしてしまったことが。




でも待とう。事はそう単純ではない。事務所の言い分もあるはずだ。



れいなはグループアイドルとしては確かに扱いづらかったのでしょう。

我が強いところも魅力ではあるけれど、ある程度にしないとアイドルとして活動できなくなってしまう。



だから事務所がれいなの奔放さを諫めて、うるさく締め付けてきたのもわからなくはないよ。

それはそれで適切なことだったんでしょう。



そしてそれはある意味正しくて、れいなが卒業する直前くらいにようやく実を結んできたように思います。



アイドルとしてはそれが正解。(それだけが正解ではないけど)



でもタイミングが悪くて、ようやくアイドルとして扱いやすくなってきたと思ったら、卒業してバンドを始めてしまった。



バンドでそれじゃあダメなんだよ。アイドルでは良くても、バンドじゃダメだった。



でももはや田中れいなはそういう「偉い人には逆らわないほうがいい」と悟った人になってしまった。



あるいはこの10年間のアイドル活動で、れいなは芯から「アイドル」になってしまったとも言える。良くも悪くも。



それはホントに「良くも悪くも」で、時と場合によって最強の武器にもなるし、足枷にもなりうる要素だよね。







そしてもう一つ、番組内でもあったけど、ファンを信じてほしい。



それに対するれいなの主張は、「そう言うけどみんなすぐ若い娘とかに流れるやん」というもの。



それは確かにあるよ。さゆもよく言ってるしw



でも違うんだ。「信じてくれ」ってのは、そういうことじゃないんだよ。




その1でも言ったけど、何か新しいことを始めるのなら今まで積み上げてきたものを捨てる勇気と覚悟とリスクが必要だと思う。



それには「今までのファン」というのも含まれていて、れいなにとってはまったく未知の分野であるバンドを始めるのなら、既存ファンより新規ファンを獲得することに全精力を捧げるべきなのである。



「田中れいなを応援してくれる人」を逃さないようにするのではなく、「LoVendoЯというバンドを好きになってくれる人」を探さなくては。



今までのファンのことを想ってくれるのはもちろん嬉しいし、それはれいなが10年かけて享受してきた寵愛の賜物なのでしょう。ファンとして、その気持ちは凄く嬉しい。



でもそこにだけ目を向けていては、新しいことは始められないじゃないですか。



だから、これまでのファンに示してほしいのは、「みんな、今まで通り楽しもうねー♪」ではなくて、「みんな、私たちがどうなってもついてきてくれる?」という言葉なんですよ。



ついていくよ。ついていくさ。

もちろんついて来ない人だっているでしょう。しかしそれを恐れていたら、新しいことなんて始められないし、成功だってしないよ。




「ファンを信じてほしい」というのは、そういうことです。



LoVendoЯがリスクを負うことを恐れずに、突っ走ってほしいということ。



ファンを信じて、こちらに背中を向けて突っ走ってほしい。



時折振り向いて笑いかけてくれればそれでいい。少なくとも今の内はね。






これがただの理想論だというのも承知してます。



自分で反論すれば、「でもそれだと既存ファンがどんどん減ってバンド自体消滅のリスクもあるじゃん」ということになる。



だから難しい。

リスクというのは、負わないとダメだけど、負いすぎるともっとダメになってしまう可能性がある。



この辺のバランスはとても難しいものだけど、あまり考えすぎずに「やるべき」だと思ったことをやればいいんじゃないかなぁ。



今までのファンだって、予定調和の展開よりも、そういう「アイドル外」ならではの展開を求めてるんじゃない?このバンドには。







じゃあ具体的に今後どうすればいいのかという点について、少しだけ考えてみる。




まず、なんでもいいから自分たち発信で何かをやってみるのが大事かと。



一番わかりやすいのは曲ですかね。曲を作る。



ギターの両方あるいは片方が作詞作曲してもいいし、作曲だけで、作詞はれいなかおかまりでもいい。



もしそれが無理だというなら、誰かから曲を提供してもらえばいい。

カバーならカバーで、歌う曲を自分たちで選ぶべきだ。会社じゃなくて。



そうやって何かを1から自分たちで作っていくことで、自然とそのバンドのカラーとか方向性とかやりたいこととかが見えてくるんじゃないでしょうか。





なぜLoVendoЯの現状に不満を持つかといえば、ほとんどすべて、事務所に言われたことをやってるだけだからという部分が大きい。



LoVendoЯというか、れいなバンドというか、もはやアップフロントバンドですよw



まだ最初だからしょうがないのかもしれないけど、なんだか娘。を卒業してもやってることは変わりなくて、尚且つアイドルじゃなくてバンドだから「大丈夫これ?」と思ってしまうのでしょう。




バンドって、そういうんじゃないじゃん?



「バンドの概念に囚われなくていい」という主張は確かにわかるし自分も思うところはあるけど、それって今までのれいなファンだからそう思えることなんだよねぇ。



世間の人は、そんな風に広い心で受け止めてくれないよきっと。



「バンド」って言われればバンドとして見るし、「今までにないバンド」として認めてもらうのって、相当凄いことをしなきゃ無理だと思うんですよ。



さっき言った新規獲得を狙うのなら、中途半端に「アイドルのような、バンドのような……」って立ち位置はマイナスに働いてしまう恐れがある。




もうさ、れいなが「バンドやる」って宣言して(提案は事務所だとしても)、事務所も「バンド」として売り出してしまったわけだから、「既存のバンドっぽくしたくない」という主張にも限界があるよ。









……さて、長くなりすぎて自分でも論点を見失いそうだからちょっとまた「その3」に続きますw