1枚の隔てもなく
浸かる
あたたかい、あたたかい
その心と体が水になって
わたしと溶ける

目を閉じたなら
深い眠りの淵へ誘う
永遠に覚めないのなら
それもいいのかもしれない

至福に身を委ね
となりは
あたたかい、あたたかい
やわらかな感触確かめて
優しい痛み飲み込んだ

最上階のこの夜に乾杯
たった一部屋の世界は
あなたとわたしのために在る

通り抜ける夜風に
こんな日が来るのだろうかと問いかけても
答えは見えない雨の中


空に願う女が一人
月へ連れ去られた