喉が乾いて1階に飲みに行った。
明かりは全部消えていたけど、流台の蛍光灯だけはついているらしい。
父がいた。「どうした?」
「喉が乾いた」
父はワインを開けながら「飲む?」と私にすすめた。
こんな熱い日にお酒なんて飲んだら熱くてたまらなくなりそうだ。
「明日学校あるし、やめとく」
めっぽう弱くなった気がした。
二日酔いしていては話にならない。金曜の夜にたのしむものだ。
そんなことを考えながら麦茶を飲んだ。
父と娘。二人が流台を向きながら飲む。
なんか異様だな、酒場みたいだと思った。足が震えた。
父が一言言った。
「キッチンバー」

父は飲み終えると風呂へ行った。
私はもうすこし一緒に飲みたかった気もしたけど、もう寝ることにした。