「浪人生の母・応援団長」の慧子です。

 

いよいよ今日から国立大学の出願開始。
この週末は、予備校と面談、私立への追加出願と
忙しく過ごされた方も多かったことでしょう。

お子さんの様子はどうですか?


今年のセンター試験はずいぶん平均点が下がるようです。

まさかの結果にショックを受けた受験生もいたと思います。


でも、もう終わりました。
時計は動き出しています。前へ前へ進むのみ。



先週金曜日、NHKの「おはよう日本」をご覧になりましたか?
「けさのクローズアップ」というコーナーで
ある小説と、そのモデルになった人物の紹介がありました。


その小説とは「競歩王」

日本の競歩は昨年の世界選手権で優勝者を出すなど
世界でもトップレベルの活躍を見せています。

じつはマラソンや駅伝などの長距離種目で
結果が出せず、競歩への転向を余儀なくされた
選手が多いのだとか。



そんな選手が登場する物語が「競歩王」。
そのモデルとなった人がいるのだそうです。
小林 快選手。

3年前の世界陸上で銅メダルを獲得しています。

彼は最初から競歩をやろうと思って
陸上の世界に入ったわけではありません。

高校駅伝の選手として強豪校で活躍したものの
大学生になると記録が伸びず、
夢だった箱根駅伝への出場どころか
このまま選手として部に置くことはできない
と通告されます。

・部をやめてほかの場所で走り続ける
・競歩に転向する
・マネージャーになる
この3つからの選択を迫られて、競歩の選手になることを決めたそうです。


おそらく彼は、箱根駅伝で走ることこそが
自分の夢だと思って努力してきたことでしょう。

その夢が絶たれたのです。
少ない選択肢の中から競歩という
思いがけない方向へ進むしかなかった。

しかし、絶望の後で 

どうして努力を続けられたのでしょうか?

小林選手は番組の中で
「絶望だったって言うのは変えられない事実で。
じゃあ競歩をしますって
僕はいろんな思いがありながらも言った。
というか決断したわけで、
その決断をした時の自分に・・・、
今適当にやったらすごくその時の自分に失礼。」

と振り返っていました。


このことばに、私は3つの大事なことを感じます。

一つ目は、「この道しかない」わけではない。
進む方向に正解は一つだけではないということ。

二つ目は、違う選択肢を選べば 新たな道が開ける。
別な道は必ずあるということ。

三つ目は、自分で選んだからこそ努力できる。
自分で選ぶことは自分と約束すること。
だから頑張れる。



作者の額賀澪さんは
「何かを頑張ったんだけど、
実を結ばなかった自分ていうものを
ないがしろにせず、大事にしててほしい」

と話されました。


人生には正解がなくて、いつもいつも
「そのときのベスト」を選び取りながら
人は生きていくのだと思います。


受験生にはしっかりと自分で選択し、
自分と約束してほしい


みなさんには、それを応援できる母でいてほしい。

そんなことを考えました。

◆「競歩王」を取り上げた「おはよう日本」はこちら

◆「競歩王 〜 額賀 澪 さん公式サイト

 

 

しっかり選択して、その選択をした自分を大事に!

そして自分との約束を守ってください。

 

応援しています!