朝日カルチャーセンターの「ワインと美食の美味しい歴史」講座、今回は動乱の19世紀末がテーマでした。


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ウィーン体制から7月革命、2月革命を経てのナポレオン三世登場。

普仏戦争とそれに伴うパリコミューンの悲劇。


その一方で、この時代、美食の世界は目覚ましい発展を遂げます。

アントナン・カレームの遺志を継いだデュグレレやデュボワたちの活躍、そこからさらにエスコフィエに至る、フランス料理集大成の時代です。


ちなみに、映画「バベットの晩餐会」の舞台にもなった時代ですね。

この映画については、ご興味のある方はこちらの過去ログをどうぞ♪

「バベットの晩餐会」



血塗られたパリの黒歴史をしっかりと心に刻みつつ、その片隅でしたたかに成長を遂げた料理界の華々しい足跡をたどりました。


フランス料理が、いかに時代のニーズに呼応しながら発展し生き延びていったのか。
その力強さと奥深さを紐解いていけば、なぜ世界中でフランス料理だけが特別扱いされるのかもしっかりと理解できるはずです。


ワインの世界でも、1855年のボルドーを始め、各地で土地や畑に対する格付けがなされた進化の時期でありながら、後半はフィロキセラが発生し始めたりとまさに激動の時代でした。

講座では必ずお供のワインを用意するのですが、今回はこれも悩みの種。

頭を悩ませました挙句、「バベットの晩餐会」で将校さんが感激したアモンティリャードと、パリスの審判よろしくボルドータイプのワイン対決をさりげなく♪

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いやあ、やっぱりやればやるほど歴史は面白いです。

歴史から学ぶ、というと過去に縛られているようなニュアンスがありますが、それは全く逆。

過去には未来へのアイデアが詰まっているんです。


料理人のみなさんにも、ぜひとも古典を学んでもらいたいですね。


美食の歴史は、来月いよいよ最終章に入ります。
2大戦を経て、ワインや美食はどのような進化を遂げて今日に至るのか?


ご参加の皆様、どうぞご期待ください!


朝日カルチャーセンター

「ワインと美食の美味しい歴史」