以前から、「これは行かねば」と思って即決で申し込みをしていたイベントがあります。

フランス農事功労章受章者協会(MOMAJ)
テロワール・アカデミー主催

「テロワールが生み出したフランスを代表する三大食品《ワイン・チーズ・シャルキュトリ》」
第一回:ロワール地方のテロワールと歴史」
   -ワイン、フロマージュ、シャルキュトリの講義と試食
講師:
【ワイン】中本聡文(レストラン『ロオジエ』シェフソムリエ、MOMAJ理事
【チーズ】本間るみ子(株式会社フェルミエ代表取締役社長、MOMAJ理事
【シャルキュトリ】中村勝宏(ホテルメトロポリタンエドモント名誉総料理長、MOMAJ会長)
司会進行 :山本益博(料理評論家、MOMAJ理事)
会費   :5,000円


もうこれ、参加しない理由が見つからないじゃないですか。

自分のレッスンと味覚の授業と、なんだかわけがわからなくなるぐらい入り乱れていた最中でしたが、これだけの超豪華講師陣が揃うとなれば、這ってでも行きますよー!!

…と言いつつ、実のところ本当に心身共にクタクタで、席に座っても居眠りしそうなぐらいの状態だったのですが。

実際にセミナーが始まってみると、居眠りどころか疲れも全て吹っ飛ぶほどの素晴らしい内容でした。

まずは、講師陣の皆様が「ロワール」についてそれぞれの想いを語ってくださり、
気持ちがロワールモードになったところで試食♪

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「リエットのキッシュ」は初めて食べましたが、ロワールではメジャーな地方料理だとのこと。
タルト生地にたっぷりとリエットが敷き詰められ、その上にポワトリーヌのポワレなどをこれまたたっぷりと混ぜ込んだアパレイユを流して焼いてあります。
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香ばしさと卵の甘み、そして山本益博氏が指摘した通り、豊かな脂の旨味がじわ~っと口の中に広がります。
中村シェフ、さすがです。


そして、そこに完璧に寄り添ったのが中本さんセレクトのシノン。
単体としての魅力はブルゴーニュやボルドーにかなわないかもしれませんが、
食べ物と共に味わう時の溶け込み具合は絶妙。
脂の旨味に、カベルネ・フランの適度な酸味とタンニンが奇麗に調和するんですよねー。

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ここで中本さんのミニミニワインセミナーがあったわけですが、
初心者にもわかり易く、でも型にはまりすぎず、それでいてプロが聞いてもなるほどと思うような、端的で明快な語り口でございました。

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提供温度の話、葡萄産地の緯度の話なんかも面白かったのですが、なんといっても「ミネラル」という用語の説明が最高!
はい。
この曖昧模糊としたキーワードに、今までで一番納得のできる説明を頂きました(笑)

いや~、勉強になります♪


キッシュの後は、ロワールのチーズ。
本間るみこさんがセレクトしたのは、熟成の違う二つのサントモールです。

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これがまたどちらも状態が素晴らしくいい状態で、本間さんセレクトの絶妙さが光ります。

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そして、ここに合わせたワインはモンルイのドゥミセック。
渋いセレクションですねー♪

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三人の講師による軽快かつ深みのあるトークに、益弘さんの進行が絶妙なバランス。
聞いているだけで楽しいお話と、最高に美味しいワインとチーズとがあるんだから、
やっぱり元気にならないわけがないです(≧∇≦)

また次回も必ず参加せねば~