先日、ちょっと珍しいセルビアワインのセミナー試飲会に参加してきました。
お声を掛けて頂いたのは、いつもマキコレワインでお世話になっているカーヴ・アイカワ さん。
以前にもお邪魔したことがあるのですが、実はちょっと我が家からは遠いんですね~(^▽^;)
ざっと片道二時間。
2時間前後のセミナーも、もはや一日がかりです。
さすがにどうしようか迷っていたのですが、ちょっと興味のあるワイナリーだったし、金井真紀子さん直々のセミナーだということで予定をゴリ押しして出かけてみました。
結論から言うと、無理をしてでも出かけてよかったなと。
ボンジローが作るセルビアのワインは、どれも本当にピュア。
正直、白ワインのインパクトは今一つだったけれど、赤がいいですね。
カベルネやガメは、新世界を思わせるほどのパワフルな果実味とアルコールのボリュームを持っているのに、不思議とダレない。
固く締まったミネラル感(これは白のほうがよくわかるけど)と、凛とした酸味のせいでしょうか。
真紀子さん曰く、「この地域は気候条件の関係でカビの心配が一切ない状態で完熟する」とのこと。
「寒暖の差が極端に大きく、病気も少ない」と。
そのせいなのかな。
とにかくカベルネの透明感がすごいです。ストンと落ちてくる感じ。
チリカベみたいな純粋さがあるのに、ボルドーみたいな奥ゆかしさもある。
片田舎でつつましやかに生活する貴婦人みたい。
この淑女がどんなふうに熟成を重ねていくのか。
とてもとても興味のあるところです。
こちらのカベソーよりは若干カジュアルになるけれど、樹齢150年というガメイも素晴らしかった。
最初に出されたロゼ仕上げのものにドキッとさせられましたが、
その後で出てきた2008の赤はさらによかったですね。
ワインとしてのまとまりが出ていて、ガメイという品種のイメージからはちょっとかけ離れたバランス感。
ボジョレ・ヌーヴォーは言わずもがな、クリュ・ボジョレともまた違う印象。
セルビアという場所の気候と土壌が生み出す個性でしょうか。
面白いですねえ~。
「これを自然派と言わずして何を自然派っていうんだっていうぐらい、ナチュラルな作りです!」
と、真紀子さんが太鼓判を押すセルビアワイン。
これからも末永く見守り続けたい、心底楽しみなワイナリーです。