朝日カルチャーセンターのワイン講座、今季は3回シリーズで『マリアージュ』をテーマにしています。
今月はその最終回。
テーマはこの季節に相応しく、『クリスマスの食材と世界のワイン』でした。
朝日カルチャーでマリアージュ講座をするには、食材の調達や運搬、管理などが大変なのですが、
今回はまさにその限界に挑戦した感じです
みなさんに味わってほしかったのは、ささやかなクリスマスのフルコース気分
前菜、メイン、デザートと、それに合わせたワインを楽しんでもらえるようなラインナップをそろえました。
そしてもう一つ、今回はいろんなアプローチのマリアージュも体験してほしかったので、
一つのワインを二つのお料理に合わせたり、一つのお料理を二つのワインで楽しんだりできるような構成にしています。
しかし今回、お料理どころかワインの写真も撮り忘れたので、
こちらは生徒さんの写真を使わせていただきました~
異次元サマ、アリガトウ!!(笑)
というわけでお料理の写真はないのですが、前菜にはクリスマスらしくフォアグラのテリーヌを。
フォアグラの定番マリアージュは貴腐ワインなどの甘口ですね。
でも、コースのしょっぱなからこってり甘口を飲んでしまうと後が続かないので、
甘さと共にすっきりとした酸味もあるドイツの甘口を。
爽やかな甘みで、その後のワインやお料理も霞むことがありません。
そして、裏マリアージュとしてフランス・ジュラ地方のサヴァニャンをプラス。
こちらは、ナッツのような香ばしさと紹興酒のような熟成した香りの強い個性的なワインです。
フォアグラにナッツを添えてこのワインを含むと、
甘口を会わせる時とはまた違った奥行きのあるマリアージュが完成します。
メインディッシュの前には、生徒さんが差し入れしてくれたピクルスミートを追加で。
こちらは軽やかなスペインのガルナッチャに合わせてみると、バランス良くまとまりました。
サヴァニャンでもいけるかな?と思いきや、これはやはり相性が良くなかったみたい。
ワインとお肉の味が、口の中でばらばらになってしまう感じです。
不思議ですよね~
そしていよいよメインディッシュ。
今回は奮発して、お店でしっかり焼き上げてもらったローストビーフを持参しました
これにはもちろん、凝縮感のある赤が欲しいところですよね!
「世界のワイン」がテーマということもあり、今回はイタリアから、GAJAの「マガーリ」をセレクト。
ボルドーブレンドながら、ボルドーにはない濃縮した果実味とアルコールの厚みを感じさせるワインです。
ワインだけでも素晴らしいですが、ローストビーフの旨味に合うこと合うこと
牛肉と濃厚赤ワイン、鉄板のマリアージュです♪
メインの後にはチーズを少々。
この季節にはやはり、モンドールを紹介しないわけにはいきませんよね~。
というわけで、モンドールには先ほど登場したスペインのガルナッチャを合わせます。
ガルナッチャといっても、こちらは本当にしなやかでエレガントなスタイル。
まったりとクリーミーなモンドールにそっと華を添えてくれるようなマリアージュです。
そしてもちろん、モンドールと同じジュラ地方から来たサヴァニャンとのマリアージュも忘れずに!
コンテとヴァン・ジョーヌは定番ですが、こちらも負けず劣らずです。さすが同郷~
最後のデザートは2品。
まずは苺にお砂糖をまぶしただけのシンプルなものですが、
これに都農のキャンベルアーリーロゼを合わせると、これがもう夢見心地の一皿に…♪
苺にはシャンパンと言いますが、絶対こっちのほうが合う!と断言できます(笑)
〆には、自家製のチョコレートムースを持参しました。
シンプルで甘みの少ないムースなので、キャンベルアーリーロゼはもちろん、
なんと先ほどの「マガーリ」でもマリアージュを楽しめます。
キャンベルアーリーと合わせると、華やかな女子向けデザートに、
マガーリと合わせると、ぐっとシックな大人のデザートになる感じ。
いやはや、マリアージュって本当におもしろくて奥が深いですね~
朝日カルチャーセンターでは、来年初めの1月、2月、初心に戻って基礎講座を開講します。
頭で飲むのための講座ではなく、「ワインは難しい!」という苦手意識を取り除くための講座です。
3月には、マリアージュを実践するグラースでの課外授業も予定しています。
ご興味のある方、ぜひぜひご参加くださいね