俺は、BIOTONICのJust a dreamに曲を変えた。
エロティックでスピードのあるBPMは自制への開放を許し始めた。

彼女はギリシアの血を引く娘のような、極彩色の瞳で左ジャブを放った。
俺は経験という名の防御でそれをかわすと、本能という名の右ストレートで応戦してきた、その拳に俺は渾身の力で愛を放って返した・・・

生贄に奉げられた肉体は、存在性を失い無限の喜びを約束してくれた。

“She’s Gone!”

そこで手を抜くと、名前を聞くのを忘れていたことに気づいた。

「名前は?」

「クロエ」

シャネルの5番が似合うショートヘアーの“クロエ”は自分で慰めながらそのまま果てた・・・