僕はここの所どうも調子がよくない。
原因は分かってる。
姉ちゃんの新しい旦那。もとい僕の担任。
僕は、彼が苦手です。
まず30過ぎてさわやか王子とかどうなの。
そんな奴と毎日一緒に過ごすなんて、僕には耐えれません。
そんな不幸な僕と正反対に幸せそうな姉ちゃんを睨んだら、何よって殴られた。
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「秋、パス!」
「おうー。」
僕はサッカーが好き。
サッカーをやってる間は嫌な事を忘れられるから好き。
「あ、秋!?」
こけた。
これは、だいぶ重症かもしれない・・・。
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「せんせー、ばんそうこ下さい。」
「あ。」
保健室には、保健医の先生の代わりに担任がいた。
僕の鬱の相手。
「・・・なんでいるんですか。」
しかもなんで煙草吸ってたんですか。
隠しきれてませんよ、煙が。
「なんか腹痛らしくて帰った、俺代理。」
先生は、そういいながら消した煙草にまた火をつけて吸いはじめた。
保健医が、腹痛で帰るってどうよってか、俺?爽やか王子が煙草?
僕の頭は、クエスチョンマークで混乱していた。
この人は家でも絶対に煙草は吸わないし、一人称も僕。
目の前の人物とまるで違う。
じっと見てると「何。」って少し睨まれた。
「え、ばんそうこ・・・。」
「そこにあるんじゃない?」
「あ、はい。」
なぜか自分で消毒して、自分でばんそうこを貼った。
先生はその間ずっと煙草を銜えたまま僕の様子を見ていた。
それがすごく気まずくて、ヘンに緊張した。
「えっと・・・」
「何?」
「終わり、ました。」
「そう、じゃあバイバイ。」
「・・・さようなら」
どうせ数時間後には会うのに別れの挨拶をして保健室を出た。
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もやもやしながら家路について、姉ちゃんに先生について聞いたら、
「まさに王子みたいな人よー。」と語尾にハートつきで言われた。
すこし吐き気を覚えながら、もっともやもやが増えた。
僕よりも少し遅れて家に帰ってきたのは、いつもの爽やか王子だった。
お面でもついてるんじゃないかとずっと見ているとそれに気づいた先生がにやりと笑った。
・・・僕は、もっとこの人が苦手になりそう。