僕のナギナタが折れた

たくさんの血を吸って錆びてしまったのが原因だろう

僕は途方にくれてしまった

僕はどうすればいいのだろう

幸い今辺りには誰もいなかった

でもこれから折れたナギナタでは戦うこともできない

でもそれはそれでいいのかもしれないと思った

折れたナギナタを持って僕は歩きはじめた

折れたナギナタでは人を殺すことも傷つけることもできない

それでいいやと僕は何処へとでもなく歩いた

折れてしまった僕の心ももう誰も傷つけることも殺すこともできない

それがいいやと僕は歩きながら鼻歌を歌った

寝る前母さんがよく歌ってくれた歌

歌詞は忘れてしまったけど僕の大好きな歌

僕はナギナタにおやすみの意味を込めて歌ってやった

荒野には僕の足跡と歌声だけが響いていた