情報量の少ないマイナーな作品が観たくて、探し当てたロシアのホラー映画。

 

 

一応、ネタバレ注意注意

 

 

 

 

 

ストレイ 悲しみの化身 

 

 

 

最愛の一人息子が行方不明になってしまったイゴール夫妻。数年後、悲しみから立ち直れない夫婦は、友人に養子縁組を勧められ、孤児院へ足を運んだ。そこで、いじめにあっていた子供が気になった妻は、夫に連れて帰ろうと懇願する。そして、新たなる3人の新生活が始まった。その子は、不明の息子の名前“ヴァーニャ”と呼ばれ、母に溺愛され育っていった。月日が流れ“ヴァーニャ”が、ますます本物の息子に似てくる事にイゴールは違和感を覚えはじめる。そんなある日、夫妻に吉報が舞い込む。妻に新たな生命が宿ったのだ。抱き合って喜ぶ二人。しかし、その日から“ヴァーニャ”の母を見る目が変化していく…。

 

 

 

 

 

ひとりで遊びに出かけた息子・ヴァーニャが行方不明になり数日後、警察に呼ばれ遺体安置所に出向くイーゴル夫妻。

 

 

事故で亡くなった我が子の身体は判別が難しいくらいに傷んでいた。

 

 

が、パパは医者。

 

 

たとえぐちゃぐちゃになっていても我が子を見間違う訳もなく…(そう、パパはちゃんとわかていて、これはヴァーニャじゃないと否定する。ママは見ていない。)

 

 

遺体確認してるのに、「希望は捨ててない」と語る姿が痛々しい。

 

 

3年後、友人の助言で養子を迎えることになるのだが…

 

 

ちょっと待って。序盤から闇深さを感じる。(気持ちが)ついて行けぬ。

 

 

その子を我が子じゃないと否定しちゃうと遺体はどうなっちゃうんだろ…とかいろいろ思いつつ、話はどんどん進んでいくじゃん。

 

 

孤児院でいじめられてた子を引き取ることに。

四つん這いで歩いてるし、唸り声あげてるし、男の子なのに泥だらけの赤いワンピース着てるし…どう見ても【普通じゃない】子に執着するママ怖い。

 

 

行方不明の我が子(ママは息子が亡くなってることを知らない)の名前で呼ぶのが怖い。

 

 

初めは反対してたパパも次第に愛情がわいてくる。

↑この笑顔w

 

 

似ても似つかない子なのに、息子との類似点を見つけ混乱していくパパとママ。(息子と同じぬいぐるみが好きだったり、同じところに傷を作ったり、そっくりな絵を描いたり…あとから理由はわかるけど、どうやって会ったこともない実子のマネをしてるのか不思議だったし、不気味だった。)

 

 

とにかく溺愛してたのに、何が何でも自分の子として育てたいと思っていたのに、妊娠が発覚してから急激に態度を変えるママ。(言わんこっちゃない。)

 

 

養子のヴァーニャはママの心変わりを感じとり、攻撃開始。

 

 

この頃にはパパは「実子も養子も我が子に変わりない」くらいのスタンスにまでなっていて、今からでも施設に預けたい・あの子とふたりになりたくないというママの言葉をガン無視。

 

 

人生うまくいかないね。

 

 

ホラーだから怖いシーンもあるけど、ずっと可哀想な話だった。

 

 

正直気持ち悪い子で1mmも好きになれなかったけど、それでもやっぱり気の毒に思えた。

 

 

ゾンビ云々の話はよくわかんなかったけど、相手が求めるカタチで存在し愛されようとする愛情に飢えたモンスターの話。たぶん。笑

 

 

だから、見た目は男の子でも年齢・性別は不明ってことだよね。たぶん。

 

 

因みに、息子を殺した犯人もわかりやすく出てきます。

 

 

わかりやす過ぎるw

 

 

 

 

 

 

人の為と書いて【偽り】って文字を作った人、天才だな。って思った。漢字って深いね。←映画とは関係ありませんw